うたかたラジオ

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【干物妹!うまるちゃん】外では完璧、家ではぐーたら【6話まで観た感想】

続・知人のススメ

 先日、某知人に紹介された『Charotte』のレビュー記事を書きましたが、また新たな作品をお勧めされたので、今回はそちらの感想を書いていきますよ。

↓『Charotte』については、こちらからどうぞ。

www.utakata-radio.com

 さてさて、タイトルにある通り『干物妹!うまるちゃん』ですよ。とりあえず6話まで観終えたので、そこまでの感想を前編としてお送りします。

 

 

作品のテーマは日常系

このアニメは、いわゆる「日常系アニメ」であるため、特にあらすじというようなものはない。前半を観終えた状態であえて書くのであれば、

 

外では才色兼備で品行方正、誰からも好かれる非の打ちどころのない主人公の女の子『土間埋(どま うまる)』が家に帰った途端二頭身化してポテトチップスとコーラ片手にネット・ゲーム三昧のぐーたらな日常を送るのをただただ観察するというアニメである。

 

うまるちゃんを愛でる。それ以上でもなく、それ以下でもない。内容がない?それでいいのだ。それがいいのだ。

 

それでは本作品に登場するうまるちゃんを始めとした人物を軽く紹介しておこう。

 

 登場人物紹介

土間埋(どま うまる)

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本作品の主人公である。右が外仕様のうまるちゃんで左は家にいるときのぐーたらのうまるちゃんだ。

前者は容姿端麗、学力優秀、スポーツ万能、性格も優しく穏やかで気品があり、何でも卒なく人並み以上にこなせる万能人間。一方で後者は自己の欲望の赴くまま遊び、食べ、寝る。わがまま放題で悪知恵も働く厄介な女の子である。

 

土間太平(土間タイヘイ)

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うまるちゃんの兄。うまるちゃんとアパートで二人暮らししている。目立とうとしなくても目立ってしまううまるちゃんとは反対で、地味な人柄であるが、家事スキルは完璧で、ぐーたらのうまるちゃんの世話をする面倒見のいいお兄ちゃんだ。

うまるちゃんのわがままも優しく受け入れ、要所要所でしっかりと厳しい一面も見せる。作中ではややブラック寄りの会社に勤めているようだが、学校から帰って部屋でごろごろしているうまるちゃんのためにどんなに疲れていても美味しい夕食を用意してあげる。休みの日にうまるちゃんに叩き起こされても柔和な対応。あなたが神か。

 

海老名菜々(えびな なな)

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 うまるちゃんとタイヘイの住むアパートの一つ下の部屋に住む女の子。うまるちゃんと同じクラスであり、高校へ通うために秋田から上京してきている。作中ではまだ上京の経緯が明かされていないが、わざわざ東京(物語の舞台は八王子近辺)に引っ越した理由がわかる日が来るのだろうか。

性格は控えめで恥ずかしがり家。勉強は苦手でスポーツもまるでダメ。自分とは正反対なうまるちゃんに憧れており、また、東京に出てきたばかりの心細い時期に優しく海老名ちゃんを迎え入れてくれたタイヘイに秘かな恋心を寄せている。

 

本場切枝(もとば きりえ)

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うまるちゃんと海老名ちゃんのクラスメート。極度の人見知りで内気な性格のため、周囲と打ち解けられずに「怖い人」と思われているが、話してみると素直で優しい子である。可愛い物好きで女の子らしい性格。ちょっと変態の気質がある。

最初はうまるちゃん(外仕様)に対して僻みや妬みのような感情を持っていると誤解されていたが、実はうまるちゃんに憧れて友達になる機会をじっと伺っていただけであり、不器用で勘違いされやすい性格を物語っている。

ひょんなことからタイヘイ以外見ることがない家仕様のぐーたらうまると対面してしまう。しかし、切枝ちゃんはうまる(家仕様)をうまるちゃん(外仕様)の妹と勘違いし、うまるちゃんも「自分はうまるの妹の❝こまる❞」であると咄嗟に嘘をつく。そしてなぜか切絵ちゃんはこまるちゃんの弟子にして欲しいと頼み込む。切枝ちゃんとこまるちゃんの妙な友情関係(師弟関係)は見ものである。

 

橘(たちばな)・シルフィンフォード

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同じくうまるちゃんのクラスメート。一番になることが大好きで、目立ちたがり。独特のポーズと「シュバーン」という謎の擬音を多用する。なんでも卒なくこなすうまるちゃんを一方的にライバル視している。

容姿端麗で学力優秀、スポーツ万能とどこかで聞いたような完璧っぷりだが、うまるちゃんにはいつも及ばず。しかしながら何度負けてもくじけることがない天真爛漫さがあり、勝負に勝つためにはいつでも真剣勝負。卑怯な手段は絶対に取らないさっぱりとした性格である。

 

1話から6話のざっくりした感想

第1話「うまるとお兄ちゃん」

家の中でのわがまま放題なうまるちゃんとそれをフォローする聖人タイヘイお兄ちゃんの日常を描いている。第1話ではうまるちゃんの傍若無人さが強調されており、可愛さ3割でウザさ7割くらいの「ウザい寄りのウザ可愛さ」に耐えられない人はきついかも知れないが、これはあえてオーバーにうまるちゃんのギャップを描く意図があったのだろう。回を重ねるごとに可愛さがウザさを侵食してくるはず。

 

第2話「うまると海老名ちゃん」

海老名ちゃんが可愛すぎる。この一言に尽きる。海老名ちゃんが初めてファミレスに連れてこられてボンゴレの殻入れを取り皿と勘違いするのが可愛い。秋田から東京に出てくるエピソードが素敵だ。都会で馬鹿にされないように標準語の勉強をしたり、イオンで洋服を買い揃えたり、一人で飛行機に乗って心細いながらもなんとか気を奮い立てて頑張っていこうと誓ったり。可愛い、可愛すぎる。海老名ちゃんの、海老名ちゃんによる、海老名ちゃんのための、第2話。『美少女!えびなちゃん』を即刻放送すべき。

 

第3話「うまると弟子」

今までのタイトルからすると、「弟子」という子が登場するのだと思い、「オトコ」ちゃん?「テイコ」ちゃん?と少し混乱してしまった。

ひょんなことからうまるちゃんのクラスメート切枝ちゃんがうまるちゃん(家仕様)をうまるちゃん(外仕様)の妹だと勘違いし、自称❝こまる❞のうまるちゃんの二頭身の可愛さに「師匠と呼ばせてください!」と申し出たことからタイトルとつながった。

切枝ちゃんは不器用で内気で周りからは怖がられているけれど、こまるのような子供には心を開きやすいのか、楽しそうにこまるとの日常を送る姿は微笑ましい。この辺で気づいた。この作品、登場人物が全員魅力的だということに。もちろん一番可愛いのは海老名ちゃんだけど。

 

第4話「うまるとライバル」

シルフィン爆上げ回。一方的にうまるちゃんをライバル視しているシルフィンは1話から登場しているが、最初はただの噛ませ役であり、よくいる「主人公には絶対勝てない引き立て役の2番手キャラ」だと思っていた。正直うるさいだけのにぎやかしだと思っていた。先に謝っておこう、ごめんなさい。誤解してたよ。

確かにうまるちゃんはシルフィンの常に上を行き続けるが、シルフィンはいつでも全力投球であり、勝つための努力は怠らない。うまるちゃんは家ではぐーたらだが、外に出れば何でもできてしまい、努力の人であるシルフィンすら敵わない。それでも彼女は曲がらず卑屈にならずに真っ直ぐうまるちゃんをライバルとして意識して自分を高めているのだ。ひたむきで純粋で応援したくなる。

作中でシルフィンは得意の格闘ゲームでうまるちゃん(変装していて正体は気づかれていない)を追い詰めるが、ハプニングにより敗北を喫してしまう。

(ここから5話の先取り)当然彼女は悔しがるが、うまるちゃんがシルフィンの熱意に「負け」を認めると、「日本では勝った人間は負けた人間を友達にできる」としてご機嫌に。なにやら日本を勘違いしているようだが、彼女がうまるちゃんに食らいつき続けるのは、自分が一番になりたいのもあるだろうが、それと同時にうまるちゃんと真の友達になりたいという動機があるものと思う。なんていじらしい。シルフィンを誤解していた。

要するに、海老名ちゃんが可愛い。

 

第5話「うまると夏休み」

上に書いたのでシルフィン関係は省略する。うまるちゃん達の夏休みを活き活きと描いている。高校生の夏休み、懐かしいなぁ(遠い目)。

気温38度の中で営業活動中のお兄ちゃんをよそ目に、うまるちゃんは19度に設定したエアコンガンガンの部屋でごろごろ。切枝ちゃんもこまるにカルピスを作ってあげたりゲームに付き合ったり至福の時間を過ごしている。いい夏休みだ。

他にもうまるちゃんが海老名ちゃん、切枝ちゃんとともに洋服を買いに行くシーンが。家ではうまるちゃんはハムスターの服しか着ていないのを見かねてお兄ちゃんは1万円を手渡す。どこまで聖人なのだ、兄よ。

5話も海老名ちゃんが可愛くて、僕は幸せでした。

 

第6話「うまるの誕生日」

タイヘイ兄さん、現人神説。うまるちゃんの誕生日を忘れたふりしてしっかり祝うサプライズをしようとしたり、深夜にコンビニにコーラを買いに行ったうまるちゃんを本気で心配したり、いつもはうまるちゃんのわがままに振り回されているのに、うまるちゃんがいないと逆にやることがなくて暇を持て余してしまったり。寝ても覚めてもうまる漬けの日々に毒されている気もするが、お兄ちゃんはうまるちゃんのこと大好きなのだ。シスコンなのだ。

シスコンか、海老名ちゃんみたいな妹欲しいね。

 

前半の総括

肩の力を抜いてぼーっと見ることのできる作品である。細かいことは考えなくていいので、日常の疲れを癒す清涼剤として見ることをお勧めする。今回は一気に6話観たが、1話ずつ観るのも味わい深いものだろう。1つ1つのシーンに深い意味はないけど、意味がないことに意味がある。

登場人物を丁寧に掘り下げて紹介してくれるので、彼らの持つ魅力が加速度的に光り輝いていき、彼らが送る日常をずっと見ていたいという気分になる。全話見終えたら寂しく感じるのだろうか。

干物妹!うまるちゃん 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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