うたかたラジオ

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【ガリタル南蛮すたみな唐揚げライス】唐揚げブームに乗じて、伝説のすた丼で唐揚げを食べてきました

最近「唐揚げブーム」らしいですね。唐揚げという国民の食卓に定着した普遍的なメニューがブームというのも違和感があるけれど、ブームというならば仕方がない。

karaage.ne.jp

僕は脂っこいものがあまり好きではなくて、居酒屋に入っても開口一番「ビールと唐揚げ!」となるタイプではないんですよね。ポテト然り、バターコーン然り。お酒を飲むときはさっぱりしたもので飲みたいのです。

しかし、時々食べたくなるのが唐揚げ。今回は、そんな❝唐揚げ発作❞を抑えるために唐揚げをドカ食いしてきたお話です。

 

 

道すがら気になっていた❝すた丼の唐揚げ❞

すた丼を知らない方に、簡単にすた丼のメニューを紹介しておこうと思う。あとに書くようにいろいろなメニューを食べていないので、参考にはならないかもしれないけれど。

すた丼のレギュラーメニュー

すた丼といえば、にんにく香る醤油味の豚丼である「すた丼」、塩味の「塩すた丼」、にんにくの代わりに生姜を使った「生姜丼」などがあり、これを定食にすることもできる。

他にもカレーやチャーハン、油そば、サイドメニューに餃子があったりする。

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(出典:伝説のすた丼屋/名物すた丼の店【公式サイト】)

上掲がレギュラーメニューだが、時々期間限定で特別メニューを扱うこともある。すた丼は昔から半年に一回くらいのペースで食べたくなって、ふらりと食べに行く。そんな場所である。

特徴としては、圧倒的ボリューム圧倒的にんにく感。すた丼を知らない人に説明するのは、この二つのワードで事足りる。

 

ちなみにすた丼屋に行くのは上記のように半年に一回程度であり、かつ、「すた丼を久しぶりに食べに行きたくなる」ので、すた丼以外のメニューを注文することはほぼない。というか、ない。注文するのはいつもとろろの乗った「とろすた丼」である。

 とろろのおかげでするすると喉を通り、「おっ、これは余裕で完食できるから次は大盛でもええか」と一瞬頭をよぎるものの、食べ終えてみると、ずしりと来る満腹感。ボディーブローのように気づかぬうちにダメージが蓄積していたのだ。

 お目当ては限定メニュー

さて、今回は店の前を通るたびに気になっていた、「すた丼屋の唐揚げ」を食べよう。

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ガリタル南蛮すたみな唐揚げライス

 

見るだけで胸焼けしそうなメニューである。初めて見る字面だ。なんて暴力的な言葉の複合体。簡にして要を得るとはこのことだろうか。

 

唐揚げ+マヨネーズ。カロリー爆弾もいいところだ。

 

普通の唐揚げにしておこうかとも考えたが、すた丼屋の唐揚げはデフォルトで8個らしいので、途中で唐揚げの単調さに飽きてしまうと判断して、南蛮ソースの濃薄、タルタルソースの分布、キャベツのリセット機能による味変に期待して「ガリタル南蛮すたみな唐揚げライス」に決定。

これがあんな悲劇を生むとは、このとき誰も知る由はなかった・・・。

 

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久しぶりのすた丼だ。唐揚げまで伝説になってしまったのか。ドラクエⅢみたいだな。

見切れてる「すたみな唐揚げカレー」、エグすぎるでしょ。あれにしなくてよかったな。

店に入ったとき、外は小雨であり、すた丼屋では雨の日特典として「すた丼の肉を若干増量してくれる」サービスを実施中とのこと。普段ならばありがたく頂戴するところだが、今回は唐揚げを食べに来たのだ。意志は固い。

 

 注文してしばし待つことに。唐揚げを揚げるのに4,5分かかるだろう。飲食店で注文してから提供されるまで待つ時間は意外に好きだ。ひたすらに無心。白の時間である。

いざ、実食

唐揚げ、山になっとる。写真ではわかりづらい(茶碗が大きいので尚更)が、通常サイズの唐揚げの一回り大きい塊が8個。なかなかのボリュームである。

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タルタルソース、ではないな。オーロラソースだ。この際どちらでもいい。

食べてみると気づくのが、味が想像以上に濃い。「甘酢だれ」というよりも「みたらし団子のたれ」のような甘さが強いたれである。非常に味が濃いため、ご飯が進む進む。オーロラソースの存在感が南蛮ソースにかき消されている。味ではなく油分で応援している、そんなイメージである。

唐揚げ自体は、外カリカリ中しっとりでよくできている。これだったらビールと合わせて食べたくなる。にんにくは確かに効いているけれど、強すぎず程よいアクセントだ。

食べ進んでいくと、やはり唐揚げの脂と南蛮ソースの甘さで口内がもたついてくるので、リセットしたくなる。キャベツキャベツ・・・。

南蛮ソースに侵食されている!

そもそもキャベツが気持ち程度しかなく、南蛮ソースの侵食部位が拡大しているので手を付けられない。なんてこった。

 

たくあん「・・・いるよ。・・・ここにいるよ。」

 

神ィ!!

 

味噌汁「オラも飲んでけろ」

 

神ィ!!八百万の神ィ!!日、出る国ィ!!!

 

そうそう、たくあんのポリポリした食感。これが欲しかった。口に入れた瞬間、田園風景が広がった。東北の田舎の方で、おばあちゃんが漬物石を載せて「ふぅ。お茶にすっかい」と言ったような、言わなかったような。まぁ、言ってないけどね。

味噌汁の塩味がうれしい。南蛮ソースってこんなに甘かったけ。味噌汁ブーストで箸は加速する。可能性の向こう側へ。そして、伝説へ・・・。

と、まぁそんな感じでなんとか食べきることができた。美味しいけれど、唐揚げ8個は重い。唐揚げ自体は美味しいので、是非ともおろしポン酢だとか和からしでさっぱりいただきたい。

ごちそうさまでした。
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総評

 唐揚げ、大変美味しゅうございました。一般の唐揚げ定食の唐揚げが4~5個程度のお店が多い理由がわかった気がします。あれはケチではなく、優しさ。

このメニューを食べれば、唐揚げは当分要らないでしょう。