うたかたラジオ

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『聖剣伝説LEGEND OF MANAアルティマニア』を手に入れたお話と攻略本に対する僕の考え

昨日久しぶりに近所のブックオフに行ったんですよ。「1ヶ月ぶりにさ~」とかいうものではなく、少なくとも5,6年ぶり。

僕は「ゲームは中古でもいいけど本は新品派」なので、絶版で新品の本が手に入らないというような場合を除いては新品で買うようにしています。

そんな人間がわざわざブックオフに行った理由。それは、『聖剣伝説LEGEND OF MANA アルティマニア』が欲しかったからに他ならないんですね。

聖剣伝説LEGEND OF MANAアルティマニア

聖剣伝説LEGEND OF MANAアルティマニア

 

 現在当ブログではこの作品のやり込みプレイを連載中ですが、是非ともそのお供にしたい攻略本なのです。

今の時代ネットを探せばいくらでもゲームの攻略情報が出てきますし、特に発売から何年も経過している作品については、頭のおかしい人偉大なる先人が研究に研究を重ねて攻略本を凌駕するデータが洗い出されていることも珍しくありません。

それでもなお紙媒体の攻略情報で熱烈な支持を受けているアルティマニア。20年近く前の本なので、当然絶版。古本で探すしかない。

いやー、たまたま入ったブックオフでそこそこ状態のいいアルティマニアが手に入ったのは幸運でした。

最近はゲーム攻略や旅日記などのシリーズが続いて普通の雑記があまり書けていなかったので、「攻略本と僕」という謎のテーマで話を進めていきたいと思います。

 

 

攻略本と僕

攻略本に対する基本的なスタンス

僕は、「ゲームは試行錯誤を楽しむ娯楽である」と考えている。そのため、少なくとも初見プレイで攻略情報を片手にゲームを進めるのは御法度であるし、せっかくのゲームの面白さが半減してしまう毒薬であるとも考えている。

しかしながら攻略本自体は大好きで、ゲーム内のデータがずらーっと並んでいるのを見るとワクワクするし、時間を忘れて眺めてしまう。敵キャラのデータが無駄に詳細に載っていたり、「そんなの気づくわけないだろ」というような隠しアイテムの存在が書いてあると堪らない。制作秘話なんていうのもいいね。

こう考えると、攻略本を設定資料集として補完的に眺めるのが好きなのであって、やはり攻略自体は自分で悩みながら進めるべきというスタンスなのである。

とはいえ

もちろん他の人が攻略本を使いながらゲームをプレイすることを非難したりはしないし、それでゲームをやり通すことができるのならば制作側も本望だろう。

今のゲームは割と親切な作りのものが多いが、昔のものは「時限性のアイテムが存在する」だとか「決められた順番通りに進めなければ仲間にできないキャラがいる」だとかの、いわゆる❝取り返しのつかない要素❞を含むものが多かったりする。

攻略情報を参照しながら進めていないと、とても1周では回収できないような初見殺し的なギミックが仕掛けられている。物語の後半に差し掛かった頃に偶然気づいてしまったりするとモチベーションダダ下がりである。

時間が無限にあれば「2周目で拾えばいいや」となるが、現代人には時間がない。それに2周3周遊べる熱意もなければ、そうしたいと思えるゲームも少ない。

それならば1周でひと通りの要素を網羅できるように攻略本を使うというのは大いにありだと思うし、それに反対する気は毛頭ない。

 

攻略本がない時代もよかった

冒頭でも書いた通り、今の時代はネットでいくらでも情報を収集することができる。しかし、ひと昔前の子供たちのコミュニティでは「ウワサ話」が貴重な情報源であった。

僕が大好きなゲームの一つである、『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』。

ドラゴンクエストモンスターズ1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち

ドラゴンクエストモンスターズ1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち

 

 THE・神ゲーである。

簡単に説明すると、魔物を改心させて仲間にすることができる❝魔物使い❞の素養を持つ主人公が、より強力な仲間を求めて「旅の扉」と呼ばれる迷宮を冒険するゲームである。

その過程で魔物同士を配合させてさらに強力な魔物を生み出すことができるのであるが、これには複雑な配合式が用意されている。当然強力な魔物を仲間にするためにはそれ相応の複雑な公式とレアな配合元をクリアする必要があり、ネットがあまり発達していない当時は全てが手探りだった。週1のファミ通の小出しにしてくる配合表も待ち遠しかったなぁ。

そのため、偶然配合式を見つけた子は「こんなの見つけたんだぜー!」と自慢しつつ情報共有し、教えてもらった子はお礼に自分が持っている情報をあげる。これらは恐らく製作者が意図していた純粋な楽しみ方だったのだと思う。

まぁこれが「友達から聞いたんだけどさ・・・」くらいならまだいいが、「友達のお兄ちゃんが・・・」とか「友達の親戚の子の友達が・・・」となってくると信用性も薄くなり、ガセネタも多くなる。

「にじくじゃく+99×2=ラーミア」「わたぼう+99×2=わるぼう」のようなガセネタを掴まされた少年少女も多いのではなかろうか。

でも、それ込みで楽しかった。みんながみんな全力でそのゲームを楽しもうとしていたし、誰よりも早くクリアして、誰よりも強いモンスターを仲間にしたい。そう考えていた。純粋だったなぁ。

 

マイ・ベスト・攻略本

ちなみに個人的に今まで読んだ攻略本の中で一番好きなのは、

ポケットモンスターを遊びつくす本 (赤)

ポケットモンスターを遊びつくす本 (赤)

  • 作者: キルタイムコミュニケーション
  • 出版社/メーカー: キルタイムコミュニケーション
  • 発売日: 1997/07
  • メディア: 文庫
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ポケットモンスターを遊びつくす本 (緑)

ポケットモンスターを遊びつくす本 (緑)

 

 間違いなくこれだろう。誇張でもなんでもなく表紙ボロボロ中身よれよれになるまで読み込んだ攻略本だ。

 確か当時380円とかそれくらいの価格だったと思うが、値段通り紙質はあまりよくなく、サイズも普通の攻略本と違ってポケットサイズだったので、攻略本というよりもむしろ雑誌のような作りだったと記憶している。

それなのに何故そこまで惹きつけられたか。それは、子供の探求心を極限まで刺激するような、書いている側が一番楽しんでいるのが伝わってくる本だったからである。

何でもありだったもんなぁ。当時不遇だった炎タイプのポケモンをぼっこぼこにこき下ろして書いていたり、制作側の謎のニックネームセンスを披露したり、明らかに当時の❝レベル100バグ❞で作り出した151匹のポケモン入りのロムを懸賞の商品にしてみたり。「イワヤマトンネルはゲームボーイポケットだと岩のシルエットが浮き出るから秘伝マシン05フラッシュがなくても通れるぞ!」って攻略でもなんでもないぞ。

当時最強だったエスパーポケモンの対抗馬として唯一の弱点である虫技ダブルニードルをタイプ一致で打てるスピアーを持ち上げてみたり。にーさん、スピアーは毒タイプ持ってるし、鈍足だし、紙耐久だし無理にもほどがある。

攻略本としては微妙なところだが、読み物としては今でも手元に置いてチラ見したいくらいに充実していた。あんな攻略本にまた出会いたい。いや、手に入れたアルティマニアがあるじゃないか。大切にしよう。