現在、当ブログではPSの『聖剣伝説LEGEND OF MANA』のプレイ日記を連載しています。
僕は昔から聖剣伝説シリーズが大好きで、SFCの過去作である『聖剣伝説2』及び『聖剣伝説3』はそれぞれ10回はクリアするほどに思い入れの深いゲームです。
今回はそのうち『聖剣伝説2』について、語っていこうと思います。
↑Switchに丸ごと移植されているので、未プレイの方には是非プレイして欲しい作品です。もちろん購入済み。
PS4でリメイク版が出ていますが、あまり評判は良くないらしいですね。ベタ移植の方が無難だと思います。
聖剣伝説2との出会い
友達のT君はマイナーゲームプレイヤーだった。どういう経路で購入に至ったのか分からないようなマイナーゲームをこよなく愛するナイスガイである。
そんなT君の家に遊びに行ったときのこと。T君はいつものようにマイナーゲームをちまちまとプレイしていたのだ。
そしていつものように言う。
「一緒にやろうよ!これ、2コン(プレイヤー参加用の2番目のコントローラー)対応だからさ。」
僕はT君に付き合って様々なゲームをプレイしてきた。カービィ、ゴエモン、ボンバーマンなどなど。
マイナーゲーム以外にもメジャーどころをしっかり押さえているのがT君の偉いところである。
「まーたマイナーゲームか」。内心でこう思いながらも、T君のチョイスは基本外れないので、安心して参加することができた。
どれどれ、と2コンを握り、画面を見てBGMに耳を傾ける。
・・・!!!
なんという流麗なグラフィック、世界観に引き込まれるような爽やかで壮大なBGM、画面内を所狭しと駆け回るキャラクターたち。
(出典:VC 聖剣伝説2)
一瞬で魅了された。これが僕と聖剣伝説2の出会いである。
「T君のチョイスは基本外れない」から「T君のチョイスは外れない」に格上げされた瞬間でもある。
↑歴代聖剣伝説の主人公たちの集合イラスト、ほんと好き。
不朽の名作『聖剣伝説2』
聖剣伝説2に採用されている斬新なシステム
聖剣伝説2には、それまでのゲームシステムを刷新するような斬新なシステムが数多く採用されている。簡単に見ておこう。
リングコマンド
“聖剣伝説とのいえばリングコマンド”と言わしめるほどに画期的で、その後のゲームシステムに影響を与えた要素である。
通常、魔法を唱えたり装備を変えたりする場合には、一旦メニュー画面の技一覧なりアイテム一覧から任意のものを選択する。
聖剣伝説では、装備、魔法などの選択はメニュー画面に戻らずともボタン1つで呼び出すことができ、しかもそれが階層化しているのである。
言葉では分かりにくいので、画像で説明したい。
(出典:VC 聖剣伝説2)
↑このような具合である。選択すれば下位カテゴリーが現れる。
その際「キュイイイン」とういうSEとともに勢い良い回転するリングコマンドが強く印象に残る。
武器レベル・魔法レベル
聖剣伝説2には8種の武器と8種の精霊が存在するが、それぞれに武器レベルと魔法レベルが設定されている。
(出典:聖剣伝説2 SECRET of MANA | SQUARE ENIX)
【武器レベル】
武器レベルは宝箱やボスを倒したとき(特定の雑魚敵を倒すとドロップするものもあり)に手に入り、この状態で鍛冶屋で鍛えることによってレベルが上がる。
(出典:VC 聖剣伝説2)
そして、武器は使い込めば使い込むほど上位の強力な必殺技を繰り出すことができるようになる。
つまり、鉄の剣→鋼の剣→銀の剣のように買い換えて行く必要はないわけだ。
買い替えが必要なのは防具のみとなる。
【魔法レベル】
魔法は使い込めば使い込むほどに効果が高まり、エフェクトも派手になっていく。
魔法レベルは各地で封印されている精霊たちを解放するたびに上昇していく。
ゲーム内では3人のプレイアブルキャラクターが存在しているが、そのうち魔法を使えるのは2人。
魔法は精霊ごとに3つと決まっており、これはキャラクターごとに異なるため、
精霊の数8×魔法の数3×キャラクターの数2で48種類存在する(厳密に言えば、ラスボス戦限定で使える魔法が1種類被っているので、47種類)。
どんなプレイをしていても習得できる魔法は同じになるので個性は無くなるが、バランスよく設定されているので狭苦しさは感じなかった。
聖剣伝説2にを語る上で外せない要素
オープニングの壮大さ
これはとにかく見て欲しいのだが、オープニングを見た瞬間に名作を確信するほどである。
少なくとも、僕は聖剣伝説2を超えるオープニングを見たことがない。
バグの宝庫
聖剣伝説は名作であると同時にバグの宝庫である。
ボス撃破後、なぜかボス部屋に閉じ込められ脱出不能になるバグは基本である。訓練された聖剣プレイヤーは動じない。
壁にめり込んで動けない、特定の場所でダンジョン脱出アイテムを使うと無限ループしてその場から動けなくなるなどもよくあることである。
また、特定の場所で特定のアクションを起こした後にセーブをすると、そのデータを再開できなくなるという致命的なバグもある。
上記のようにバグまみれであるのだが、ゲームシステム、世界観の作り込み、アクション性、BGMをはじめとしたゲーム要素が一級品なので、気にならないという評価である。
魔法重ねがけ
聖剣伝説2というゲームは、魔法攻撃が優遇されている。
回避もできないし、追尾もする。スーパーアーマーを弾く。つ よ い。
単発で使用してもなかなかのダメージを叩き出すのだが、なんと魔法を重ねがけできるのだ。
「相手にダメージが表示される前にタイミングよく詠唱を続ければ威力が乗算される」という仕様であるため、割とお手軽に“魔法ハメ”をすることができてしまう。
加えて、魔法ダメージのエフェクト中は敵キャラが固定され行動不能になるため、その間に加えた物理ダメージも乗算させることもできる。
また別の機会で聖剣伝説3のことを書くが、2であまりにも猛威を振るい過ぎたために3の魔法は強烈な弱体化を食らったのだろう。
総括
上で散々書いたように、アクション性やゲームバランスという点ではまだまだ粗削りな状態であり、重篤なバグを抱えたゲームである。
しかし、それらをものともしないほどの作品の魅力が、聖剣伝説2を名作たらしめる所以であろう。
リングコマンドをはじめとして、後続のゲームの歴史に一石を投じる革命的な存在である。
今は移植やVCで最新ハードによるプレイを楽しめるので、古臭い部分も少なからずあるが、1人でも多くの人にプレイしてほしいと思っている。