うたかたラジオ

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【ネタバレあり】【ヴェノム】Marvelといふもの(伍)

この男、危険につき

気になっていた映画『ヴェノム』を観てきました。

公開されてしばらくはどこも満席近くて避けていましたが、平日に休みが取れたのでいい席で見てきましたよ。

ヴェノム

(出典:ヴェノム : 作品情報 - 映画.com)

今まで当ブログで紹介してきたマーベル映画はMCU(マーベルシネマティックユニバース)ですが、ヴェノムに関してはこれとは一線を引いたSUMC(ソニーズユニバースオブマーベルキャラクターズ)として放映されています。

それはつまりマーベルシリーズの『アベンジャーズ』とは無関係というか、いったん切り離した形で映画化されたということです。

 

今回は『ヴェノム』について、ネタバレありの感想を書いていこうと思いますので、これから観る予定があるという方は要注意です。

 

 

あらすじ

《誰もが望む、歴史的偉業》を発見した<ライフ財団>。それは世界を変えるはずだった。

正義感溢れるジャーナリスト、エディ・ブロック(トム・ハーディ)は、そのライフ財団が人体実験で死者を出しているという噂を突き止めるために取材を試みるも、人体実験の被験者との接触により“シンビオート”(地球外生命体)に寄生されてしまう。

この意思を持った生命体が語りかける声が聞こえ始めたエディの体には、とてつもない変化が起きていた。

彼の中で解き放たれた<悪>が、体を蝕み増殖していく。エディと一体となったヴェノムは、「俺たちは―ヴェノム」と名乗りをあげ、ヴェノム誕生の時がついに訪れた!(出典:ヴェノム || TOHOシネマズ)

宇宙からの来訪者❝シンビオート❞

物語冒頭で、宇宙から地球外生命体を持ち帰ったライフ財団の宇宙船は、原因不明のトラブルで地球に墜落してしまう。

サンプルとして4体確保された当該生命体のうち1体が現場の作業員に寄生して行方をくらませ、残った3体は財団の代表者『ドレイク』により❝シンビオート❞と名付けられ、人体実験に使われていた。

ドレイクは「地球はいずれ人が住むことができなくなるため、人類は宇宙に進出するべく宇宙に適した身体能力を手に入れることが必要だ」という思想の持ち主である。

そして、自らの野望を実現するためには手段を厭わない。たとえ多くの人命を犠牲にしてもだ。

とんだマッドサイエンティストである。

エディとアニーの恋仲は?

主人公のエディは、弱者保護の正義感から突っ走ってしまうこともあるものの、非常に有能なジャーナリストとして活躍している。

ある日、彼は弁護士で恋人のアニーのパソコンから機密情報を盗み見てしまう。

ホームレスを集めては違法な人体実験で死者を出しているという噂のライフ財団の黒い噂を裏付ける事実である。

正義に燃えるエディは、財団の代表ドレイクへのインタビュー時に台本にはない人体実験の追及を始めてしまい、ジャーナリストの職を失ってしまう。

また、アニーは機密漏洩の責めとしてエディと同じく職を失わざるを得なくなり、二人は破局。

彼女と同棲していた家を追い出され、すべてを失ってしまう。

フラれて寄生されて踏んだり蹴ったり

彼女にフラれてからは見るのも無残で自堕落な生活に身を置いていたエディ。

ある日ライフ財団で人体実験に協力させられていたという内通者の女性に助けを求められる。

エディはしぶしぶライフ財団の研究所に忍び込むが、そこで1体のシンビオートに寄生されてしまう。

シンビオートは宿主に寄生することで驚異的な身体能力を発揮するが、寄生していない状態では非常に脆いものである。

そのためシンビオートは生き残りをかけて寄生する対象を探し回る。

宿主とシンビオートにも相性があり、拒絶反応を起こす宿主は衰弱して死亡してしまう。

宿主が死ねばシンビオートも死ぬ。寄生するのに適格を有する宿主が必要なのだ。

この点、エディはシンビオートである❝ヴェノム❞と抜群に相性がよく、ヴェノム側は「これ以上にない」と評価している。

エディとヴェノムの絆

ヴェノムは当初自分が住んでいた宇宙に戻るべくエディを利用しようと考えていたが、相性抜群でフィーリングの合うエディを気に入ったのか、途中から「地球に残る」と言い出す始末。

ただの暴れん坊で悪役のヴェノムが徐々にエディと心を通じ合わせ、軽口をたたき合うようになるまで仲良くなる様は微笑ましい。

相反する目的

一方で、人体実験を繰り返すドレイクであったが、彼もシンビオートに寄生されてしまう。しかも相性は良好なようだ。

彼に寄生したシンビオートの名は❝ライオット❞。

ライオットは宇宙に一度戻ってから仲間たちを連れて地球に再来し、地上の生物を殲滅しつくすことを考えていた。

ライフ財団のロケットを使って宇宙へ向かおうとするドレイクとライオット、それを阻止しようとするヴェノムとエディ。

人外の能力がぶつかり合うバトルは必見である。

この辺は他のマーベルシリーズのハルクに若干似ているところが面白い。www.utakata-radio.com

 

 

総評

最初は強引で暴れん坊なヴェノムが徐々にエディの正義の心に共鳴して絆を深めていく様は美しい。

あれほど凶悪なのに、4,000~6,000ヘルツの音や火が弱点であることを自ら吐露する。

エディと会話する姿が堪え性のない弟のように見えて、段々とヴェノムが可愛く感じられるのが不思議だ。

物語終盤のヴェノム対ライオットの戦いは非常に迫力があり盛り上がる。

ヴェノムはどちらかと言えばシンビオートの中でも平均的な能力だそうだが、ライオットはヴェノムを遥かに凌ぐ能力の持ち主である。

しかしながら、宿主との相性や宿主自体のフィジカルも戦力に大きく影響するようで、ヴェノムとエディはライオットに匹敵するほどの力を発揮する。熱い。

憑依合体

(出典:シャーマンキング)

シャーマンキングの憑依合体を思い出した。憑依合体!ヴェノムinエディ!!

 

ラストシーンは続編を思わせる形で幕引き。確かにヴェノムとエディのコンビをもう少し見ていたい気持ちもあるので、続編は歓迎だ。