月日が経つのは早いもので、12月ももう半分過ぎてしまいました。
そして、大幅に遅れて『自分でつくるプレミアムフライデー11月号』をお送りしようと考えた次第です。
今回お邪魔するのは、江東区亀戸にあります薬膳火鍋の『豚湯(とんたん)』。
11月30日はもうすでに冬の装い。夜になるとぐっと冷え込みます。
亀戸駅から歩いて7、8分。中華料理のお店が周りに何軒かあって少し迷いました。
薬膳・・・なんと蠱惑的な響き。普段時間を取って運動する機会はほとんどないため、『薬膳』とやらで体の中を健康にしようという浅はかな考えが首をもたげます。
美味しいもの食べて健康になろうぜ。
火鍋専門店の火鍋を今まで食べたことがなかったので、非常に楽しみですね。
今回は予約の段階で2種類選べるスープとして麻辣紅湯(赤)、白湯(白)というスタンダードなものをチョイスしました。
他にもアガリクス・ヤマブシタケ・チタケなど10種類のきのこを使った『薬用きのこ湯』だとかミドリムシと生薬をふんだんに使った『ミドリ湯』などもあるそうです。
薬膳火鍋・・・奥が深い。
火鍋パーティ始まるよ
階段を登って2階のお店へ。
店内は仄暗く、アダルティな雰囲気。先客の入りは6割ほどだったが、そのほとんどが女性だったように思う。
席は特に指定したわけではないが、窓際のソファという特等席を用意してもらった。
まずはキクラゲの酢醤油和えとヒマワリの種。ヒマワリの種って中国ではポピュラーな食べ物なのだろうか。
普段食べ慣れないものなので、手こずりながら食べてみる。
微かな塩味を感じる可食部少な目の木の実といったところか。はむたろさん的心境である。
そうこうしているうちにメインの火鍋が届く。
表の看板にも書いてあったが、スープの中には唐辛子、クミン、トウキ、花椒、棗、クコの実、シナモン、陳皮、ハスの実、八角、豆鼓、はとむぎ等が入っているそうだ。浮いているのは干しシイタケ。
これを見るだけで体によさそうなのは伝わってくる。
グラグラ煮えてきましたなぁ。どんどん野菜を放り込む。
火鍋といえば地獄のような赤いスープで食材を煮込んで汗をかきながら食べる印象だったが、香りはカレーを感じさせる食欲を刺激するものであった。クミンも入っているしね。
食べてみると確かに辛いものの、舌先で感じる辛さというよりも、体の中からじわっと持続的な温かさが広がっていくという印象だ。
まだまだたくさんあるぞ。鍋の良さは野菜をもりもり食べられるところだ。
肉は柔らかくしっとりしている。脂身も優しく、こちらも体によさそうだ。
薬膳スープでさっと火を通した肉は当然旨い。
しめじ、えのき、舞茸、手前のきのこはなんという名前だったか忘れてしまったが、鍋に合わないはずはない。
きのこも鍋に合うんだよね。今年の秋はきのこばかりを集めてきのこ鍋をやりたかったが、結局実行せずに終わってしまった。
そもそも秋が短すぎる。春といえるポカポカ陽気が3月、4月、5月半ばくらいまで。急に暑くなり始めて6、7、8、9、10月と長い夏。11月の頭から3週間くらいは涼しくて過ごしやすい秋になるけれど、急激に寒くなって今に至る。
やろうにもやれなかったんや・・・。秋が短すぎて。
一応、秋刀魚と秋鮭は食べたので、5分勝ちというところか。
具を入れては食べ、食べて入れて。きのこはこっちのスープがいいぞ、肉はそっちだ。火加減弱めて、野菜も全部入れようか・・・。
結構忙しいな、これ。
この後、締めとしてラーメンを食べ、デザートにはアイスクリーム。それほど量は食べていない気もするが、満腹になった。
総括
今回の反省としては、料理は抜群に美味しかったのだが、具を入れる→煮えたから食べる→具を入れる・・・という鍋の性質上写真をあまり残せなかったことが挙げられる。
目の前で煮えたぎる火鍋の面倒を見ながら食を進めるのはなかなかに忙しい。おまけに会話が盛り上がってしまったので、さらに大忙しとなった。
薬膳火鍋という新たなジャンルを開拓したことは収穫であり、他の種類の火鍋にもぜひ手を出してみたいと思う次第である。