前回の探索では、ロシナに依頼された調査隊メンバーの救出をメインに行ったが、誰一人助けることはできませんでした。
発見された手記や周囲の状況を併せ考えると、どうやら原因は事故ではなく、人為的なものによると推測される。
怪しいのはロシナとフランカ。
しかし、フランカは死体となって発見されます。ということは・・・。
今回で3つ目の迷宮『メルム』編は完結です。
↓前回の記事はこちら。
呪詛返しを食らったドロニア様のその後
「最愛の殿方を見つけたい」というユリエッテの希望を面白半分で叶えようとしたドロニア様。
しかし、何者かの仕業で呪詛返しを受け、ドロニア様が「最初に見た人を好きになってしまう」呪いに掛かってしまった。
ルカとネルドで手分けをして解呪の薬を作ったものの、肝心のドロニア様の姿が見えない。
手遅れ・・・だったか・・・。
『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』の2大成分「エロ」と「グロ」のエロ展開じゃないか。
マリエッタの気が気じゃない表情がいいね。
おのれ、ヌッタマッタ・・・と怒りに燃えるマリエッタ。
しかし、当のヌッタマッタは困った様子。
「うちの羊っ子と夫婦になるって聞かねえんだ・・・。」
ま、そんなところだろう。ドロニア様は呪いでヌッタマッタの羊にメロメロだったのだ。
解呪の薬を飲み、正気に戻ったドロニア様。
ネルド君、ずいぶん楽しそうじゃないか。ドロニア様にぶっ飛ばされるぞ。
何はともあれ、ドロニア様が元通りになって安心するルカ。
ネルドは相変わらず敵対心むき出しだが、以前のようにドロニア様の命を狙うという様子ではない。
ネルドの目的とやらが達成するまでは迷宮探索に付き合ってくれるらしい。
ドロニア様ではなく、ルカのためにね。
ルカファンクラブ、ここに結成である。
小鬼たちの願い
ロシナが探している財宝とは❝鍵❞であり、何でも願いを叶える魔法のアイテムらしい。
小鬼たちは人間になりたい一心でロシナの手伝いをしているのだ。
活発なコッタ、甘えんぼのユティ、無口な子の名前はまだわからない。
小鬼たちのロシナに対する信頼は厚く、ひと時も彼女の傍を離れずサポートをしているようだ。
うーん、ロシナは体よく彼らの好意を利用しているように見えるけどなぁ。
小鬼が魔法を使い、彼らの姿が見えなくなった。
先に進む前に魔女報告をしに戻ることにしよう。
ドロニア様の誕生日
誕生日には心のこもったプレゼントを
細工屋に買い物に来たルカ。
ニムト親方は町中で引っ張りだこなので、弟子のフリッツが店番をしている。
彼は店番の合間に何か作っているようだ。
ルカが興味津々に何を作っているのか聞くと、フリッツの手元には指輪。
「なんならお前の誕生日に、そう、あ、あげてもいいぞ?」
(ニヤニヤ)
(ニヤニヤ)
先生!フリッツ君はルカちゃんのことが好きなんだと思います!
ルカは鈍感というかなんというか。フリッツの遠回しな告白には気づかずに、『誕生日にプレゼントを贈る』というイベントの存在を初めて知り、ドロニア様のことを真っ先に思い出す。
ルカはドロニア様のこと大好きだもんね。
早速馬車小屋に戻ってドロニア様に誕生日を聞くルカ。
ドロニア様は少し面倒くさそうに、そして思い付きで「誕生日は明後日だ」と告げる。
もうすぐ誕生日なんですね!と目を輝かせるルカ。なんていい子なんだ・・・。
魔女嘆願:新ファセットのゴシックコッペリア
いつの間にか魔女嘆願が追加され、新ファセットである『ゴシックコッペリア』を制作することができるようになった。
性別がない・・・だと・・・。ふむ、悪くない。
本当に多方面の需要に応えるルフランの業は深い。
笑えばいいと思うよ。
無性別ということでロボットをイメージして『プロト01』という名前を付けた。
ちなみに関係ない話だが、僕が初めてPSのモンスターファームというゲームをプレイした時の最初のモンスターはネンドロ(原種)で名前は『プロト01』。
Aクラスまで進んで寿命を迎えてしまったけれど、僕の心には深く彼の雄姿が刻み込まれている。
人間になりたい小鬼たちの物語
ロシナの本性が見え隠れ
探索を再開すると、ロシナたちとはぐれてしまったのか、小鬼のユティが姿を現した。
身体がボロボロじゃないか・・・。
大好きなロシナのことを呟いて力尽きるユティ。
ユティを捨てた?
人間の屑・・・!
ユティはあんなにロシナのことを信頼して想ってくれているのに、ロシナはこれを利用した。
ユティは裏切られてもロシナのことを心配していたんだぞ。
小鬼たちを叱りつけるロシナ。目的のためなら何をしてもいいというのか。
迷宮の最奥部で彼らに追いつく。
今まで倒してきたトロ―リアも強敵だったが、これを凌ぐ力を持つ呪術師トローリカが財宝を守っているらしい。
トローリカを陽動するだけ陽動して姿を消すロシナ。自分の手を汚すことなく他者を利用して高みの見物とは良い身分だ。
かなりの強敵ではあったが、こちらの戦力も充実していたので無事にトローリカを打ち倒すことができた。
ドナムマスター強すぎだろ・・・。4,000近くダメージ出てる。
我々を利用して❝鍵❞を手に入れたロシナ。
まだトローリカは生きていた。流石にしぶとい。
わんぱくコッタの夢
必死に助けを乞うコッタ。道中でロシナをサポートした際に魔力を使い切ってしまい、抵抗することができないようだ。
ユティや調査隊の仲間たちもそうやって見捨てたんだろ。
裏切られた彼らの気持ちを考えたことがあるのか?
コッタ・・・。
君がなりたかった人間はロシナみたいな冷酷な奴ばかりじゃないんだよ・・・。
尊い犠牲の代償に鍵を手に入れるロシナ。
体を再生し、不死の肉体を手に入れる。
これが小鬼たちを人間にする力を含むのかは分からないが、人智を超えた強力なアイテムであることは確かそうだ。
控えめモロの夢
ずっとロシナのスカートの裾にくっついていた無口なモロが口を開く。
そうだよね、君も人間にしてくれるっていうロシナの言葉を信じてついて来たんだもんね。
ロシナはさらさら小鬼に協力するつもりはないと切り捨てるが、モロはロシナを妄信的に信じているようだ。
まだ完全に息の根を止められていないトローリカがまた襲ってくるかもしれない。
厳しい口調で自分を守るようにモロに命令する。
小鬼たちの最期の技なのだろう。
トローリカに張り付いて爆発してしまった。
それでもなお立ち上がるトローリカ。ロシナの背後から襲いかかる。
甘えん坊ユティの夢
そこにユティが現れる。
ボロボロの体でここまで追いかけて来たのだろうか。自分を捨てたロシナを守るために。
「ロシナ大好き!」
この純粋な感情だけを原動力に。
小鬼たちは最初から分かっていたのかもしれない。
ロシナが求めていた財宝は、自分たちを人間にする力なんて持っていない。
それでもロシナのことが大好きだから、彼女の望みを果たすために健気について来たのだろう。
ユティの渾身の爆発でトローリカにとどめを刺す。
人間であるために
小鬼たちの方がよっぽど人間らしい感情を持っていると思うよ。
人間の外面をしているから人間じゃないんだ。
自己に渦巻く厄介な存在である「理性」と「本能」と上手に付き合っていけるのが人間なんだ。
小鬼たちの献身的な行為に一瞬怯むが、目的の“鍵”を手に入れて喜びを隠せないロシナ。
どこからか月光が差し込み、“鍵”はただの小骨に成り果ててしまう。
あれだけの尊い犠牲を支払って手に入れたものは、ロシナが救いようのない残虐な“鬼”であり、小鬼たちが成りたかった人間なんかではないという事実だ。
事切れたのか、ロシナは二度とその場を動くことはなかった。
もしかしたらカンパニュラでドゥミナのトゲを抜こうとしていたヨスケのように、“鍵”を手に入れたい一心で命を繋ぎとめていたのかもしれない。
これは悲しい小鬼たちの物語。
まとめ
なんとも胸糞悪く後味の悪い幕切れとなったメルム編。
アストルム王国で見た傍若無人に振る舞うペコリーノとそれを妄信的に崇拝するコビトと重なる部分があるが、救いのなさではこちらが上である。
箸休め的に牧歌的なストーリーが見たいものだ。