ご飯にもお酒にも合う『豚の角煮』。
時々無性に食べたくなるのですが、どうしても豚バラ肉で作る性質上、脂っこさが気になるんですよね。
もちろん「その脂が美味しんじゃないか」という方もいると思います。
しかし、僕は昔から脂身があまり得意ではなく、「とんかつの端」だとか「ステーキの脂身部分」は可能であれば避けていました。
それでも『豚の角煮』が食べたくなることもあって、なんとか“脂っこさを限りなく抑えて、かつ、とろとろプルプルな角煮”という矛盾に満ちた料理を研究したのです。
ちょうど最近豚の角煮が食べたくなって、この『豚の角煮ヘルシーVer.』を作ったので、レシピを書き留めておこうと思います。
『豚の角煮ヘルシーVer.』
食材(2人前)
- 豚バラ肉・・・・・500g
- 卵・・・・・・・・4,5個
- 生姜・・・・・・・ひとかけ
- ネギの青い部分・・適量
- 米のとぎ汁・・・・肉が浸るくらいの分量
- 水・・・・・・・・200ml
- 焼酎・・・・・・・200ml
- 醤油・・・・・・・大さじ3杯
- 砂糖・・・・・・・大さじ2杯
- みりん・・・・・・大さじ1杯
※4 米のとぎ汁は豚肉の臭い消しに使いますが、別途用意するのが面倒であれば普通の水で可。
生姜と焼酎で十分に臭い消しは出来ます。
※6 焼酎を使用した場合、料理酒よりも肉が柔らかくなりますが、なければ料理酒でも全く問題ありません。
焼酎の銘柄も特に気にしなくて大丈夫です。
※7,8,9 上記分量はご飯のおかずとして十分な味付けですが、辛めが好き、甘めが好き、お酒のアテにしたい等で調整していただければと思います。
調理開始
①豚バラ肉を食べやすい大きさに切って鍋に入れ、ひたひたになる量の米のとぎ汁を入れて火にかける(中火〜強火)。
②沸騰したら火を弱め(中弱火)、脂を落としていく。脂が十分に浮き出てきた頃に茹でこぼす。
灰汁と脂が次々出てくるのがわかります。
お湯は全部捨てるので、それらを掬わなくても大丈夫です。
↑茹で上がりはこんな感じ。脂は多少落ちていますが、まだ気になるところです。
③水を変えて、もう一度同じ工程を繰り返します。
理想は米のとぎ汁ですが、ただの水でもなんら問題はありません。
↑写真ではわかりにくいかもしれませんが、しっかりと脂が浮いてくるのが見えます。
二度目の脂抜き。先ほどに比べて脂肪部分が薄くなっています。
④水、焼酎、醤油、砂糖、みりん、生姜スライスとネギの青い部分を投入して火にかける(中火)
もう少し小さめの鍋を使えば、上記の分量でも肉が隠れるくらいの水分量になります。
この辺で「肉、もっと買っておけばよかったな」と後悔し出すのはお約束です。
クッキングペーパーで作った落し蓋を使うと、水分量が少なくても肉全体にしっかり味がつくのでオススメです。
クッキングペーパーがなければアルミホイルでも大丈夫です。
⑤20分ほど煮込んで肉全体にしっかり味が染み込んだ頃にゆで卵を投入。2,3分火にかけます。
早い段階で卵を入れてもいいのですが、火にかける時間が長いと黄身がパサパサになってしまいます。
煮汁に浸けておくだけで卵に色がつくので、当初茹でた卵の茹で加減通りの煮卵になります。
実食
白髪ねぎと辛子を添えて出来上がり。
今日のメニューは簡単に豚の角煮とセブンイレブンで買ってきたポテトサラダ、ご飯です。
しっかり味がしみて美味しそうです。
コンビニに出かけたついでに美味しそうだったから買ったポテトサラダ。
200円くらいでコールスローやらポテトサラダが買えますが、それなりにボリュームがあって美味しいですよ。
それではメインの角煮からいただくことにしましょう。
白髪ねぎと辛子をたっぷり添えて・・・。
うまい。
しっかり脂を抜いたおかげで非常にさっぱりとした角煮に仕上がっています。
味もさっぱり目につけましたが、甘辛だれが肉に染み込んで味わい深い。
芋焼酎のほのかな香りを残しつつ、しっとり柔らかく煮込まれています。
そして、アクセントのネギと辛子がいい仕事をしています。
僕は鯵フライは断然醤油派なのですが、別に醤油がなければソースでもいいです。
カキフライには是非タルタルソースが欲しいですが、最悪なくても問題ないです。
しかし、豚の角煮には辛子がなくては。なんでこんなに合うんでしょうね。
卵の火の通り加減も自分好み。
あっという間に完食。量を食べてもくどくないのがいいですね。
まとめ
脂身が苦手な方でも食べられる『豚の角煮ヘルシーVer.』の作り方でした。
今回は割とずぼらに作りましたが、脂を落とす作業にもっと時間をかけることでさらなるヘルシー+肉の柔らかさを手に入れることができます。
焼酎で作るのも香りづけ+柔らかさは貢献するという意味でもオススメなので、気軽にお試しいただければと思います。
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