あさりが安く手に入りまして。
味噌汁にしてもいいし、ボンゴレにしてもいいし、酒蒸しというのも捨てがたいところ。
他に冷蔵庫にあるめぼしいものといえば、これからちょうど食べ頃の『菜の花』くらいです。
これは炊き込むしかない。
春を感じさせる『あさりと菜の花の炊き込みご飯』を作りましたので、その模様をお届けしようと思います。
↓最近作った料理の記事はこちらから。
『あさりと菜の花の炊き込みご飯』を作る
材料(2人前)
- 米・・・・・・2合
- あさり・・・・1パック(要砂抜き)
- 菜の花・・・・小1束
- 昆布・・・・・5cm四方1枚
- 薄口醤油・・・大さじ2杯
- 酒・・・・・・100ml
- 塩・・・・・・ひとつまみ
- 砂糖・・・・・ひとつまみ
- みりん・・・・少々
基本の材料はこれだけです。
お好みで小口ネギを散らしたり、大葉を刻んで載せるもよし。生姜を入れて炊き込むもお好みです。
味付けとしては、おかず無しでも十分メインになりうる程度の濃さなので、用途によって調整してください。
調理開始
①2.砂抜きをしたあさりに6.酒100mlをかけて酒蒸しにする。
あさりはもちろん出汁も使いますので、普通の酒蒸しよりもやや多めの酒を使ってください。
↓日本酒を切らしていたので、焼酎で代用。もちろん料理酒でも構いません。
いつ見てもあさりから出る薄濁りの出汁は食欲をそそられますね。
あさりはあまり火を入れると固くなってしまうので、貝の口が開いたくらいで火を止めて粗熱をとります。
②1.米2合を研ぎ、昆布を投入(できれば昆布を入れて30分ほどは浸水の時間を作りたいところ)。
毎日昆布を使ってご飯を炊くことはしないですが、ちょっとした一手間が料理を劇的に美味しくなるのがわかります。
気が向いたときにはしっかり浸水の時間をとったり、昆布や酒を入れてみたりするのが楽しいですね。
③あさりの粗熱が取れるまでの時間を利用して菜の花を茹でておく。
しっとり柔らかく茹で上がった菜の花も美味しいですが、今回は菜の花を最後の彩り・食感担当として起用しているので、熱湯で45秒ほどサッと火を通します。
冷水で締めることで鮮やかな色合いを保持することができます。
十分に締まった菜の花は水分をしっかり取って食べやすい大きさに切りそろえます。
④粗熱が取れたあさりを剥く。
鍋いっぱいにあったあさりも可食部はこれだけ。
⑤剥いたあさりと出汁を入れて、必要水量に合わせる。
炊き込みご飯はやや水分少なめの方が好きですね(写真は必要水量通り)。
⑥5.から9.までの調味料を投入する。
薄口醤油を使うことで、しっかりと味が付きながらも上品な色合いに炊き上がるので、あれば是非使っていただきたいところ。
⑦炊き上げて、昆布を取り出し千切り。これと刻んだ菜の花を加えてふんわり混ぜ込む。
昆布とあさりの凝縮された旨味と醤油の風味が漂います。
なんて鮮やかな緑色。
菜の花は油との相性もいいですが、塩茹でしたりお浸しにしたり、辛子和えにするなどしてさっぱりいただくのが好きです。
まぜまぜ。出来上がりです。
実食
本当はおかずをもう一品作りたかったところですが、仕事帰りで時間も遅かったのもあって炊き込みご飯と赤出汁の味噌汁のみです。
炊き込みご飯は具がたっぷりなので、これで十分一品料理と言えますね。
流石に火を通して縮んでしまいましたが、あさりはふっくら仕上がっており、大成功です。
そして菜の花。茎はサクサク、葉はしっとり。
ほのかな苦味が春の訪れを感じさせます。
まとめ
凍えるような冬の寒さも和らぎ、少しずつ過ごしやすい春の気候が顔を出し始めました。
冬の味覚ももちろん美味しいですが、春に出てくる野菜や魚の優しく柔らかな味わいも特筆すべきものがあると思います。
季節を楽しみ、季節を食す。そんな穏やかで丁寧な暮らしができたらいいですね。