うたかたラジオ

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自分でつくるプレミアムフライデー2月号【秋葉原・須田町食堂】

月末の恒例行事になった『自分でつくるプレミアムフライデー』。

企画の趣旨を今一度振り返りますと、世間ではすっかり忘れ去られてしまったプレミアムフライデーに食べたいものを好きに食べ、存在感の薄い彼に対するせめてもの鎮魂歌にしようという試みです。

 ↓1月号はこちらから。

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2月は❝鰻重❞を食べに行こうと思っていたのですが、あいにく目星をつけていたお店が3月半ばまで改装工事中ということだったので、急遽目的地を変更。

今回訪れるは、秋葉原。お店は現地で探すという突貫工事の運びとなりました。

天ぷらや串揚げ、焼肉もいいなと思いつつ、ふと目についたオムライス・エビフライ・ハンバーグというわんぱくご飯。

何歳になっても『お子様ランチ』はロマンなんですよ。えぇ、分かりますとも。そういう方が多いということは。

そんなわけでお邪魔したのは秋葉原UDX内にある須田町食堂。お子様ランチとビールという禁断の組み合わせを楽しむ様子をお届けします。

須田町食堂

お店の内観は、「食堂」という名前とお子様ランチを押していることから昭和チックなレトロ調を想像していたが、入ってみると非常にスタイリッシュであった。

須田町食堂

(出典:https://r.gnavi.co.jp/g095630/photo/)

ガラス張りで広々しており、賑やかな秋葉原の街並みを見下ろすことができる。

 

今月もお疲れ様。乾杯!

さてさて、まずは喉を潤すことにしよう。

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黒ビール・・・これは惹かれる。

居酒屋でビール一杯780円だったら絶対注文しないけど、「きっとこれは稀少なものなんだ。一期一会なんだ。」と自分を納得させた。

普通のビールはアサヒの『スーパードライ』のような端麗辛口・キレのいいものが好きで、コクがあるものはあまり得意ではないのだけれど、黒ビールはその限りではない。

黒ビール特有のビターチョコレートのやコーヒーのような香ばしさとコク、優しい苦みと酸味が好きだ。

よし、今日は黒ビールにしよう。
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最初はお店の一番人気の『洋食プレート』にしようと思ったが、「ビーフシチューもええなぁ。どの辺が❝アキバメシ❞なのかは分からないけど」というノリで『アキバメシプレート』に決定。

プレミアムフライデー企画レギュラーメンバーの同行者は『洋食プレート』のハンバーグをエビフライに変えたものを注文。

そうだな!エビフライは何本あってもいいよな!
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メインに入る前に軽くつまめるものが欲しいところ。

ラクレットいいなぁ。『ごろごろポテト』いってみよう。
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飲み物到着。

やっぱり黒ビールは旨い。きめ細やかな泡を楽しんだ後の香り高くコクのある上品なビールは格別である。

 

香り立つチーズとごろごろポテトのコンビネーション

ラクレット ポテト

ラクレット『ごろごろポテト』も到着。

ポテトの焼き色が濃かったため、最初は焦げているんじゃないかと思ったが、ほくほくでちょうどいい火の通り具合。

チーズが絶品で、微かな塩味と香り立つ野性味がポテトをコーティングして、シンプルながら非常に完成度高く仕上がっている。

ラクレットチーズを食べるためだけに行ってもいいくらいの満足度であった。

 

誠実なエビフライに感動

そして、メインのプレートが運ばれてくる。
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チキンライス、エビフライ、ビーフシチュー。そして、旗。

間違いない、これはお子様ランチだ。

『子供ビール』があるなら『大人のお子様ランチ』があってもいいのだ。

ビーフシチューは肉がほろほろで赤ワインが効いた本格派であり、何よりうれしかったのは「エビフライがしっかりエビフライだった」ということ。

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↑過去の記事でも書いたことだが、最近のエビフライの体たらくには辟易しているのだ。

エビに切れ目を入れて細長く伸ばして、たっぷりの衣で成形して、見栄えこそエビフライだけどサクサクの衣だけ食べているような虚しさ。

そういうのは要らないんだよ。弾力のしっかりしたエビの身に前歯が沈み込んでいく感覚。

サクッ、ズズズ、ブツッ。

この段階的な感動を期待しているのに、「サクッ・・・」ではあまりに寂しくはないだろうか。

牡蠣フライには牡蠣がいて、イカリングにはイカがいる。でも、エビフライにはエビがいないんだ・・・。

衣の中には夢じゃなくて、誤魔化し誤魔化しの細いエビ。

僕は、信じるのを辞めたんだ。そう、傷つくのが怖いから。

でもね、ここのエビフライはしっかりエビフライですよ!エビを感じるエビフライですよ!

希望は、あったんだね、よかった・・・。
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オムライスにエビフライ2本。これもシンプルに強いなぁ。

こうして、2月のプレミアムフライデーも更けていったのだった。

まとめ

ノープランで秋葉原に降り立ち、ふらっと入ったお店だったが、非常に満足することができた。

お酒が飲めるようになって味覚も随分変わったけれど、子供の頃に食べた思い出のお子様ランチは心の中で燦然と煌めき続け、今なお僕を惹きつける。

牡蠣フライや鰺フライも好きだけど、やっぱりエビフライが一番だな。

↓過去のプレミアムフライデーはこちらから。

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