以前、「鉄のフライパン」と「テフロン加工のフライパン」の比較記事を書きました。
↓記事はこちらからどうぞ。
少し間が空いてしまいましたが、今回は最近手に入れたビタクラフトのスーパー鉄フライパンの使用感について書いていこうと思います。
新たな相棒ビタクラフトの『スーパー鉄フライパン』
Amazonに注文して翌日、ビタクラフトの『スーパー鉄フライパン』が家に届いた。
新しい本やゲームを開封する瞬間もワクワクするが、調理器具は基本的に年単位で使っていくのでワクワク感はひとしおである。
現在手元にある鉄フライパンは10年近く使っているもので、大きさは直径28cm。
どんな料理を作るにも基本的に不足することはない大きさだ。
今回購入したのは直径26cmでやや小さめだが、体感的にはほとんど変わらないため、同じような取り回しが可能だろう。
ピカピカのフライパン、神々しい・・・。
しっかり“VitaCraft”のロゴが刻印されている。
冒頭で引用した記事でも書いたが、鉄のフライパンは初めて使用するときには入念な「焼き作業」と「油慣らし」をする必要がある。
この点、ビタクラフトの『スーパー鉄フライパン』は窒化加工が施されており、「焼き作業」は必要なく、「油慣らし」は最初の一回だけという手軽さ。
流石に焦げ付いた後にクレンザー等を使って表面を磨いたときにはもう一度油をなじませる必要があるが、使用の度に油を塗って収納させる必要もない。
しっかり乾かしておしまい。扱いが実に楽である。
鉄フライパンに興味はあるけど、管理が難しいと感じる方の最初の一本に最適かもしれない。
僕が購入を決めたもう1つの要因は、「持ち手が熱くならず、握りやすいこと」である。
鉄フライパンは持ち手まで熱くなり、布巾やタオルを使わなければならないタイプのものが多い。
また、グリップの形状が平べったいタイプは握りにくく安定しない事が気になっていた。
ビタクラフトの『スーパー鉄フライパン』は不思議なことに持ち手が一切熱くならず、グリップがサラッとした握りやすい形状で手に馴染むため、安定性抜群である。
と、能書きはこれくらいにして、実際に使用した様子をお届けしたい。
まさかの初陣は『エビチリ』
新鮮な芝海老が手に入りまして
最初の料理はシンプルにハムエッグや焼き目の素敵なハンバーグやステーキにしようと考えて買い物に出かけると、新鮮な芝海老がお安く手に入ったではないか。
これはエビチリやな!
一時期、芝海老と称してバナメイエビが流通する問題があった。飲食業界では10〜15cm程度の大きさのエビを総じて“芝エビ”と呼んでいるようである。
芝海老はグレーの甲殻に無数の小さな藍色の斑点がついている。
赤くて長い触覚を持ち、“アカヒゲ”とも呼ばれる。
一方のバナメイエビは、生きているときは真っ黒な甲殻、水揚げされてしばらく経つと白く変化する。
剥き身にしてしまうと芝海老とバナメイエビはほとんど見分けがつかないが(斑点の濃淡や身の締まり方で見るほかない)、殻付きであれば判別は容易だろう。
むきむき・・・。
芝海老と比較されて悪く言われがちなバナメイエビだが、彼は彼で美味しい。
芝海老に比べて身の弾力が強く、割と淡白な味なので、それこそエビチリに向くのは芝海老よりもバナメイエビなのかもしれない。
芝海老はねっとりと甘く繊細な味なので、かき揚げや海老しんじょにすると幸せになれる。
それでも芝海老でエビチリを作るよ!
だって、『芝海老のチリソース』って堂々と名乗るチャンスだし!
たくさんとれた殻は汁物にしよう。
うーん、壮観だ。
海老は生姜と料理酒に漬け込んでおく。
フライパンで炒めていくよ!
最初の油慣らしを終えたフライパン。
最初だけは入念に油を塗り込もう。中火でフライパンを熱してから菜箸とクッキングペーパーを使って、油の回りにくい淵に近い部分までしっかりと。
ここで普通の鉄フライパンならば火に当たる底の部分まで塗り込むのだが、このフライパンは特にその必要はないようだ。
刻んだにんにくと生姜を炒める。食欲をそそる香りだ。
豆板醤、ケチャップ、砂糖を加えてソースを作る。
ここで気がつく。
海老に火を通すのが先だった!
ソースをいったん引き上げ、フライパンをさっと洗ってから再加熱。
先ほどの海老に片栗粉を絡めて軽く炒める。
鍋肌が綺麗なフライパンを使うのはやっぱり気持ちがいいものだ。
表面に火が入ったら、先ほどのソースと鶏がらスープを入れて煮立たせる。
海老に火が通るまで弱火でぐつぐつ。
たっぷりのネギを入れて、もう少し煮詰めてみる。
海老を炒めるときに片栗粉をまぶしているので、自然にエビチリがまとまってくるので安心だ。
出来上がり。すぐには食べずに、いったん別皿に移しておく。
エビチリだけじゃデビュー戦が寂しいので・・・
フライパンをまたさっと洗って炒飯を作る。
やっぱり炒飯は火力だ。熱伝導効果の素晴らしい鉄フライパンにより、表面はパラっと中はしっとりと仕上がった。
ビタクラフト の鉄フライパンの初陣は紆余曲折あって、エビチリ炒飯と相成った。
右上は海老の頭で出汁をとった卵スープだ。
安定の炒飯に少し辛めに仕上げ、ねっとりと濃厚なエビチリがよく合う。
なんという贅沢。なんという満足感。
大成功であった。
まとめ
ビタクラフトの『スーパー鉄フライパン』を使って最初に感じたのは、持ちやすく軽いという点である。
持ち手も熱くならないので、素手でしっかりと握ることができるし、フライパン全体の重量も控えめなので取り回しは簡単である。
焼き入れも収納時のメンテナンスも不要なので、初めて鉄フライパンを使う方にも是非おすすめしたい。
これからじっくり使い込んで鉄フライパン特有の“成長”を見守りながら今後の長き相棒にしていきたいと思う。