シュテルントゥルムでキングアリスを打ち倒したものの、不死の力で蘇る彼に追い詰められそうになった我が旅団。
しかし、荷物に忍んでいたジョーカーのカードによりアリスは真の姿である“蛆”へと戻った。
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このことをドロニア様、そしてアリスとライバル関係にあったフュルフュール様に報告するところから始まる。
バーバに奪われた鍵を求めて
バルティーニ三世の裏切り
ルフラン市外に出るのは最初のシーン以来だろうか。
バーバ・ヤーガの移動小屋(「ニワトリの足で歩く悪趣味な移動小屋」らしい)で奪われた鍵を求めて家探しを始めるドロニア様。
そして、おもむろにバルティー二三世を呼びつける。出てこないなら火あぶりにするってドロニア様過激派過ぎる。
どうやらバルティー二三世はバーバ・ヤーガ側の密偵だったらしい。
ドロニア様を裏切ってバーバに情報を流すことによって、彼の失われた記憶を蘇らせるという甘言に踊らされていたのだ。
ドロニア様曰く、彼の記憶が戻ることは絶対になく、生前のバルティー二自身も十分に知っていたようだ。それすら記憶からは消されているわけだね。
ここでドロニア様が太っ腹なのは、今後の忠誠を誓うことによって今回の裏切りは不問にするということ。
自身の過去の記憶を取り戻したいというのは人間であれば当たり前のことだろうしね。
1週間以内に鍵を集め終えなければ・・・
そこにフルネラからバーバに宛てた魔法文が届く。
今後7日~10日の間にバーバの舎弟である24人の魔女たちがルフラン市に到着する。
そして、ドロニア様を更迭し、妖路歴程を回収するという。
動揺するドロニア様。24人の魔女は単体でも非常に強力であり、複数人集まるようなことがあれば、勝ち目はないようだ。
バーバに奪われたのは、1本目のミノムシ公の鍵。ウンブラで蠅の女王から入手したので2本目。3本目はこれから1週間以内に探す、と。
な、なんだってーーーーー!!
それなら実質全ての鍵が揃っていることになるわけだ。やるやん、ドロニア様。
(有能なのか無能なのか計りかねる実力もドロニア様の魅力ですね)
ポンコツ可愛いは確かにそこにあるんだ
ルフランの地下迷宮を攻略し、隠された鍵を手に入れることが目的の旅だが、❝鍵❞を集める理由は何なのだろう。
うーん、ドロニア様はブレないなぁ。
最後の鍵を見つけるためには儀式を行わなければならず、これに必要な物を見つけてこなければならない。このお使い感、久しぶりだ。
必要な物は、「魔力満ちたる❝杖❞」と「甘い液体」の2つ。
領主争いの行方
ご満悦のフュルフュール様
とりあえずアリスの正体を明かしたことをフュルフュール様に報告。
どういう経緯で不死の身体を手に入れたのだろう。
そういえば、1本目の鍵をくれたミノムシ公は鍵を守るための不死の呪いがかけられていた。もっと遡れば、カンパニュラでドゥミナに刺さったトゲを抜こうとしていたヨスケも同じ状態だった。
これを付与した人物がいたということだ。
アリスが無力化したことで、ヴェルトトゥルムとシュテルントゥルムの統治権を得たフュルフュール様はご満悦の様子。
裏でこそこそしているアリスと違って、ただのどМで淀みのないフュルフュール様が支配する世界ならまだましなのではないだろうか。
これでついに地下の宝物庫を漁ることができる。ありがとう!フュルフュール様!
やっぱり貴女とも戦うんですね
ここで素直に地下に向かえばよかったが、もう一度部屋に戻ると以下のような問いを投げかけられた。
お前たちはどんな欲望を持っているのか、と。
我の全てを欲しいのか?
なんとなく「是認」。
フュルフュール様の逆鱗に触れ、戦闘になだれ込む。
結果から言うと、手も足も出なかった。
少なくともこのタイミングで戦っていい相手ではなかったということだ。
気を取り直して地下へ。
vs.アリスマゴッティ
アリス(蛆)はここまで逃げていたのか。
まぁ、戦闘になるよね。
不死の肉体の頃のアリスとは比べ物にならないほど弱い。特に苦戦することもなく討伐。
聖杖ヴォーパルの光を受けて、アリスは消滅してしまった。誰も救われなかったな・・・。
これで「魔力満ちたる❝杖❞」と「甘い液体」が揃った。
ドロニア様の精神世界“ロサテンプス”へ
覚悟の上
儀式は成功。そこに最後の鍵があるのか。
精神世界・・・。行きつくところまで行ったという感じだ。
ドロニア様の過去の記憶と共に封じられた鍵がそこにある。
多くは語らずともそうだろう事は想像がつく。レキテーがロサテンプスで見聞した内容はネルドやルカにも可視化される。
ドロニア様が鍵を求める理由も自ずと明かされていくのだろう。
ドロニア様の過去を紐解く
なんだか見覚えのある空間・・・。
あれか、以前見た「パンパカパーン!」の空間か。
ロサテンプスは各所にドロニア様の記憶の扉が散在しており、順番に記憶の追体験をするような構造になっている。
まずはヴェルニアとイサラの会話から。
『自由』はいつだって窮屈だ。
与えられた枠内で選択できる権利を取得することに他ならない。
仮に「今から1ヶ月自由にしていい」と言われても、「有意義なものにしなければならない」「ひたすら怠惰に過ごそう」と自分で枠を決めてしまう。
本来自由は真っ白な画用紙のように可能性に溢れているのに、画用紙に自由を描かなければならないと思うと途端に窮屈だ。
自由には『責任』と『義務』が伴う。
責任と義務の果てが自由であり、自由の果てが責任と義務なのである。
斜に構えたヴェルニアと天真爛漫で前向きなイサラ。
全く似てない2人だが、どこか惹かれ合う部分があったのだろう。
自分の立つ場所で見える景色は変わる。
踏み出してみないと分からないものは分からないままだし、可能性もどんどん狭くなって行く。
崖の向こうに行ってみようとイサラが言い、最初は乗り気ではなかったヴェルニアも反対側に飛び移る。
2人で仲良く心地よい風を受ける。
「2人でこっちに来たら戻れなくなるじゃないか」
「なに勝手な言ってるんだ」
病弱なイサラと義足のヴェルニアでも自由を求めて危険を顧みずに行動できるんだ。
こうしてヴェルニアの記憶がひとつひとつ紐解かれていく。
まとめ
ルカがドロニア様に旅の目的を聞いていたが、それすらも明かされていないことに気づかされた。
こんなに必死になって鍵を集めるのにはどんな理由があるのか。バーバは既に死んだのだから、復讐のためというわけでもないだろう。
ロサテンプスで記憶の扉を追い続ければ、隠された真実にたどり着けるだろうか。