一般的なDRPGと異なりストーリーの比重が大きい『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』ですが、物語の核になるような重要な局面を迎えている現在は戦闘をカットして進めていきたいと思います。
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ヴェルニアとともにバーバから解放されようと逃走計画を立てるイサラ。
途中兵士たちに捕まりそうになるものの、なんとかこれを躱したヴェルニアだったが・・・。
裏切りものーーーーーーっ!
イサラの黒い噂は本当だった。
信用させておいて、まんまと罠にかけられた。
この、裏切りものーーーーーーっ!
イサラ「ワシじゃよ」
人聞きの悪い言葉を言うなよセニョールとイサラが顔を出す。
彼女は逃走を確実にするために段取りを踏んでいたというが、ヴェルニアは「こっちは義足なんだ!捕まって殺されるかもしれなかったんだぞ!」と言葉を荒立てる。
イサラは力を使った代償に視力をほとんど失ってしまったらしい。
万華鏡写輪眼みたいだな。
目が見えない自分を誘導しながら2人で逃げるのは不可能と判断したイサラは、ヴェルニア1人で逃げ切ってほしいと提案する。
ヴェルニアは初めてで唯一の友人であるイサラを置いていけないと抗議。
“自由”は勝ち取るもの。
人から与えられた枠と首輪の何が自由だ。
イサラはヴェルニアを激励する。
自分は籠の中の鳥でも構わない。
でも、ヴェルニアは自由になる権利がある。そして、イサラの分も生を謳歌する責任と義務がある。
震える声で言葉を吐き出していく。
願わくば2人で自由を掴み取って当たり前の幸せな日常を送りたいさ。
友として今できることは、励まし送り出すことのみ。
勝気で自信に溢れるイサラが本音を漏らす。
それでも声を絞り出してヴェルニアを鼓舞する。
「行け!!ヴェルニアァァァァーー!!!」
強い思いで封じられた記憶の扉“冒険の終わり”が開いた。
明かされるクラスメイトの真実
魔女の道を捨てること
場所は魔法学校の宿舎。
結局ヴェルニアはイサラを見捨てて逃げることを断念したのだ。
引っ込み思案なおかっぱの子は「マリー」というのか。
魔女になるための学校を辞めたら、その子はどんな人生を送ることになるのだろう。
バーバの孫・・・。
気の強いヴェルニアよりも先にいじめの対象になりそうなおとなしい子だったが、そんな事情があったのか。
そして、その火事はイサラが命懸けで起こしたものなのだろう。
マリーは兄弟を助けるために火に飛び込んでいった・・・。
この前の人形劇で悪魔を誘き出すために家に火をつける場面があったが、この事件を題材にしていたのか?
マリエッタの異常な執着の理由
彼女は大火傷を負い、片目は潰れてしまったそうだ。
修道院、マリー・・・。
マリーは「マリエッタ」と断言してよさそうだ。
ルフラン市で会った当初、自分は魔女(薬草売りに過ぎないけど)の孫で少しだけ魔力があると言っていたな。
マリーはヴェルニアに生かされたけれど、恐らくイサラとの逃亡計画を密告したんだろうな。
バーバの孫としては当然のことかもしれない。
ただ、マリーは兄弟を失い、自分の体の一部も失い、ヴェルニアの信頼も失ったと思い、贖罪のために修道院でシスターになることを選んだ。
強い思いで封じられた記憶の扉“未熟な果実”が開いた。
視力を失ったイサラの今後
所詮はバーバの駒のひとつだった
イサラの部屋に訪れたヴェルニア。
力を使った代償に視力を失ったというのは本当だったようだ。
イサラの持つ強大な魔力に病弱な身体が耐えられなかったのだろう。
「利用した」とはどういうことだろうか。
自分一人では計画を実現することができないと判断したからヴェルニアを巻き込んだということか。
事前に計画について話をしてくれていればイサラを疑うこともなかったし、彼女が視力を失うこともなかったかもしれない。
言わんとすることは分からなくはないけれど、今回の件についてはヴェルニアにもう少し事情を打ち明けてもよかったのでは?
バーバは魔法学校で実力をつけた魔女たちを売りに出すことで勢力を拡大している。
いくらイサラが強大な魔力を持っていても、病弱で視力まで失ったイサラに魔女としての活躍は見込めない。
どうせバーバは自分に土地を貸している領主の息子とイサラをくっつけて土地代を安くしてもらおうだとかそんなところなのだろう。
メディニラがイサラを探し回っていたのはそういう理由か。
気丈に振舞うイサラ。
空っぽな操り人形
バーバの支配下に置かれた以上、そしていずれどこかに売り飛ばされる運命であることから、人並みの幸せを享受することは不可能だったのかもしれない。
しかし、魔女としてではなく単なる政治的経済的な用途で自分が望みもしない相手と結婚しなければならないというのは余りにも酷だ。
人より恵まれた才能を持ったばかりに悲劇的な末路を迎えるとは皮肉だよ。
イサラにとって友であり最愛の女性の顔をもう見ることができないという事実が彼女を苦しめ続ける。
強い思いで封じられた記憶の扉“沈んだ太陽”が開いた。
まとめ
抗おうとしても強大な力の前では無力。魔力を持つ特別な人間であったがために人並みの幸せを望むことすら許されない。
ドロニア様が鍵にこだわる理由はなんだろう?過去を改変することなどできないはずなのに。
次第に明かされる真実に身を委ねよう。
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