今月も月に一度のお楽しみ、プレミアムフライデーを楽しんできましたよ。
ん?今月の最終金曜日は29日だって?
そうなのです。3月29日は年度末のそこそこ忙しい日になると予測されるので、何時に帰れるのかわからないのです。
しかも22日の金曜日は避けがたい飲み会が入ってしまったため、20日の水曜日に決行したんですよね。
もはや金曜日でもないという逆に特別感の出るプレミアムフライデーとなりました。
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今回は江戸川区平井にある「魚政」さんで鰻重を食べてきました。
魚政
先月は改装工事中ということで断念
実は先月のプレミアムフライデーは鰻を計画していて、事前に魚政さんに予約の電話を入れていた。
しかし運悪くお店の改修工事中ということで、泣く泣く諦めざるを得ず、「3月こそ鰻!」と考えていたのだ。
平井駅から歩いて5分ほど。
駅からほど近く、大きい道路も走っているが周囲は比較的静かで穏やかな雰囲気が漂う路地の一角に「魚政」はある。
なんとも高級感漂う店構えである。改装工事前を知らないので比較はできないが、店内も非常に清潔感があり、居心地がよさそうだ。
鰻屋で呑む
新概念・特々上
メニューをパラパラ。
鰻重の序列といえば、「松・竹・梅」であり、これに対応するものとして「並・上・特上」の表記が一般的だ。
しかし、このお店では「上・特上・特々上」となっている。
ちなみに序列によって鰻の質が変わることはなく、序列が上がるにしたがって鰻の量が増えるというのがスタンダードだそうだ(店によっては梅と竹は養殖だけど松は天然ものというように明確な質の差を設けることもある)。
うーん、とりあえず上でいってみようかな。
和牛塩スジ煮込みとチーズ茶碗蒸し
のんびり飲みつつ鰻を楽しみたいので、まずは軽くつまめるものを注文するとしよう。
「ふきみそ」や「ホタルイカの漬け」は魅力的だけど、これらには日本酒を合わせたい。でも今回の主役は鰻だからなぁ。
ビールを注文することを前提にして、「和牛塩スジ煮込み」。そして珍しい「チーズの茶碗蒸し」をチョイスすることにした。
僕はもともとキレのある端麗系のビールが好きなのだが、最近は「キリンラガー」や「エビス」のような濃厚でコクのあるタイプも悪くないと思い始めている。
お通しのスモークサーモンと玉ねぎの和え物。安定ですわぁ・・・。
牛スジ煮込みはほろっほろ。
ほんのり塩味の上品な煮込みで、牛肉の風味を十分に味わうことができる。これはガンガン飲めちゃうやつだ、危ない危ない。
世にも珍しい「チーズ茶椀蒸し」。
ピザ用チーズかな~、表面をバーナーで炙ってあったりするのかな~と予想を立てていたが、来たのはまさかのブルーチーズ。
表面の黒いのは岩海苔じゃなくて青カビだ。最近の鰻屋さんはブルーチーズを常備しているのか・・・。
癖が強いことで有名なブルーチーズだが、食べてみると全くそのようなことはなく、なめらかな茶碗蒸しに適度な塩気と食感を与えている。
グラタンとも違うし不思議な食べ物だが、茶碗蒸しとチーズの良相性が確認された。
とろっとろの鰻を味わう
そして、今夜の主役の鰻重が届く。
お重の蓋を開けた瞬間の甘くて香ばしい鰻の香り。
某ダクト飯ではないが、この香りだけでご飯を食べることができそうなほどに食欲を刺激する鰻の誘惑。
箸を入れると身がとろっとろで、上質な鰻を丁寧に焼き上げたことが言わずとも分かる。
それでいて皮目はパリパリで香ばしい。
山椒をかければ清涼感もプラスされてもはや敵なしの布陣となる。
肝吸いとお新香で口をリセットしつつ、また濃厚で味わい深い鰻を頂く。
もうね、文句なしに旨い。
お店に入ったのが19時頃。そして閉店時間が21時。
お客さんの入りは半分くらいなので、ギリギリまで長居してしまった。
静かに穏やかに食事を楽しめる居心地のいい空間であった。鰻は心を落ち着けるのかもしれない。
改装祝いの蘭が綺麗に咲き誇っていた。
また来たいな。そして今度は特上を頂くことにしよう。
まとめ
先月から食べたかった鰻なので、ハードルは高くなっていたが、それを軽く飛び越すほどのハイレベルな鰻重であった。
料理自体もさることながら、過ごしやすい空間作りにも力を注いでいる印象が強く、近所にこんな店あったらいいなと思うところである。
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