今回の主役は『メバル』です!
丸々と太ったメバルがお手頃価格(500円)で手に入ったので、煮付けることにしましょう。
魚屋さんで鱗と内臓を取り除いてもらったので、調理は楽々ですね。
加えて『まぐろ』を『アボカドまぐろ』にして添えようと思います。
メバルの煮付け
材料(1人前)
- メバル・・・・・1尾
- 生姜・・・・・・ひと欠
- 水・・・・・・・150ml
- 濃口醤油・・・・大さじ3杯
- みりん・・・・・大さじ2杯
- 砂糖・・・・・・大さじ2杯
- 酒・・・・・・・大さじ4杯
※メバルは下拵えをしっかりしていれば臭みの少ない魚ですが、気になる方はねぎの青い部分を入れたり生姜を多めに入れてみてください。
調理開始
今回は魚屋さんにて面倒な下処理をしてもらったので、早速煮付けていこうと思いますよ。
↑目張る(メバル)だけあってぎょろっとした大きな目が特徴ですね。
煮付けにする際には下拵えや臭み取りをしっかり行うことが最終的な出来に直結します。
下拵えとしては割と強めの鱗を落として、エラと内臓を取り除いておくことが重要です。
また、メバルの体表は独特のぬめりがあるので、丁寧に水洗いしてあげてください。
なお、メバルはヒレやエラ付近に鋭いトゲがありますので軍手を使用することをお勧めします。
①メバルを熱湯にさらして氷水につける(霜降り)
本来であれば熱湯にメバルをつけて全体を霜降りにすべきですが(血合いを取る関係上腹の中まで霜降りにしたい)、今回は楽をしてキッチンペーパーを敷いて熱湯をかけるだけにしました。
メバルは熱湯にさらすとヒレがピンと立つのが特徴です。氷水にとってスタンバイ。
②2.から7.の調味料を入れた鍋にメバルを入れる(沸騰まで中火→弱火)
↑本来であれば煮汁が沸騰してから魚を投入するのですが、写真を撮る都合上、火にかける前にメバルが入っています。
落し蓋も忘れずに。
アボカドまぐろ
材料(2人前)
- まぐろ・・・・・200g
- アボカド・・・・1個
- オリーブオイル・大さじ2杯
- 醤油・・・・・・大さじ3杯
- みりん・・・・・大さじ2杯
- にんにく・・・・小さじ1/2杯
- わさび・・・・・小さじ1/2杯
- レモン汁・・・・数滴
- 塩・・・・・・・ひとつまみ
- 胡椒・・・・・・ひとつまみ
※5.みりんはあらかじめ煮切ってアルコールを飛ばしておきましょう。
※6.にんにくは好みなので、入れなくても構いません。
アボカドまぐろはオリーブオイルを使ったサラダ風とごま油を使った丼ものに使えるようなタイプがあります。
今回は前者のタイプを作りますが、基本滴には作り方は同じで、使う材料が少しだけ違います。
ごま油にはわさびやレモンはあまり合わないと思いますが、にんにくを強めにしたり炒りごまをふりかけても美味しいと思います。
①まぐろを食べやすい大きさに角切りにする
↑今回のまぐろは新鮮なものを使っていますが、スーパーの見切り品のような少し鮮度の落ちた刺身類でも見違えるように美味しくなりますよ。
②4.から7.の調味料を加えて軽く和える
↑醤油と煮切ったみりん。
最初から合わせ調味料にしてからまぐろを漬け込む方が全体に均一に味が回りますが、ここではあえて後から調味料を足しています。
にんにくを入れて、
馴染ませて。
わさびも入れて、あとは冷蔵庫で15分ほど漬けにします。
③アボカドを角切りにして、オリーブオイル・塩胡椒とレモンで軽く下味をつける
↑買って数日熟成させたアボカドです。
少し熟しすぎたのか、若干茶色くなっている部分も見られますが問題ありません。
まぐろにしっかり味をつけているので、こちらの塩胡椒は控えめで。
レモン果汁は仕上がりに清涼感を与え、アボカドの変色を防ぐ効果もあるので、是非入れたいところですね。
既にとろとろの状態です。
④まぐろの漬けとアボカドを合わせる
あまり混ぜすぎるとアボカドの形が崩れてしまうので、軽めに混ぜます。
さてさて、料理が出来上がったので実食に参りましょう。
実食
なんて幸せな食卓。好きなものばかりが並んでいます。
皿に盛り付けてみると丸々と太ったメバルの立派さが際立ちますね。
照りっ照り。
最近知ったのですが、煮魚は調理の過程で身にしっかり味をつけるのではなく、サッと火を通す程度にして煮汁に浸しながら食べるのが正統らしいですね。
煮込みすぎると煮汁が水飴のようにべたついてしまいますし、煮崩れも気になりますしね。
中心まで火が通ったらいったん寝かして表面に味を染み込ませ、中心部についてはそのまま食べてもいいし、煮汁に浸しながら食べてもいいという感じでしょうか。
アボカドまぐろも気になるところです。まぐろとアボカドの艶やかなこと。
温かな主菜と冷たい副菜の組み合わせって好きなんですよね。
そして左上に見えるのは日本酒です。
近所の酒屋さんで2ヶ月に1回くらい店主のおば様と世間話をして、おすすめを買うというイベントをしばらく続けていますが、今回手に入れたのは広島県の純米吟醸酒『幻』。
日本で唯一「リンゴ酵母」を使っているそうです。これはお楽しみですね。
まずはメバルの煮付けから。
柔らかい・・・。
臭みなど一切なく、上品な白身と適度に煮詰められた煮汁が絡まり極上の味と食感を実現していました。
こんな煮魚を毎日食べられるような優雅な生活をしたいものです。金銭的にも時間的にも。
これはとんでもない絵面ですね。美味しくないわけがないですよ。
その旨み、犯罪的。
漬けにすることによりまぐろはねっとりとした独特の食感を生み出し、これをコーティングするは濃厚で繊細なアボカドの溌溂さ。
ここで日本酒。
味も香りも柔らかく、キツいところが見当たらない優しい飲み口ですね。
スッと入り、スッと消えていく水のような感覚。
うーん、これはいい日本酒です。
あっという間に完食。ゆっくりじっくり食べようと思っていましたが、箸が止まりませんでした。
ごちそうさまでした。
まとめ
ご飯のおかずにもなり、お酒のつまみにもなる『メバルの煮付け』と『アボカドまぐろ』のご紹介でした。
調理時間にして30分程度のシンプルなレシピですが、飛ばしてもいい過程をあえて丁寧に取り組むことによって大満足の仕上がりになりましたね。
あと、日本酒と魚の相性は最高!
↓最近の魚料理はこちらから。