ある土曜日の昼下がり。
いつものように鮮魚店と精肉店に買い出しに行き、足りないものを最寄りのスーパーで買い揃えているときでした。
ローズマリーがある・・・。
そのスーパーは品揃えが独特で、ご当地限定のような珍しい食材が置いてあることも多いのですが、売り場面積の都合から基本的に必要最小限のものしか置いていないのです。
ハーブの類なんて置くようになったんですね。
これはハーブソルトを作るしかない、そう思ったのです。
ハーブソルトを作る
材料(ハーブソルト500g程度分)
- 塩・・・・・・・480g
- ローズマリー・・3本
- にんにく・・・・ふた欠け
- ローレル・・・・2枚
今回は肉料理に使うことを念頭に入れて材料をチョイスしましたが、用途に応じてタイム、バジル、オレガノ、フェンネルなどを使い分けてみてください。
また、本来であれば生のにんにくやローズマリーをハーブソルトにしたい場合は風通しの良い場所で自然乾燥させるのがベストですが、今回は時間の都合で電子レンジを使っています。
今の時期であれば外気に24時間もさらしておけば十分乾燥しますので、時間に余裕のある方は自然乾燥をお勧めします。
調合開始
①ローズマリーは水でよく洗った後に水気を拭き取り、にんにくはスライスして耐熱皿に敷いたキッチンペーパーの上に乗せる
これから何かの儀式が執り行われるような、ワクワクする絵面ですね。
②電子レンジでローズマリーとにんにくが乾燥するまで加熱する
ローズマリーもにんにくも非常に香りの強いハーブなので、電子レンジで加熱している最中も水蒸気となった水分とともに独特の香りが辺りに充満します。
時々上下を返しつつ、湯気が出なくなるまで加熱し続けます。
乾燥の目安としては、ローズマリーの葉の部分が手で触っただけでポロポロと剥がれるくらいです。
にんにくは焦げやすく、上掲の画像のように完全に乾燥する前に焦げ目がついてしまうことがあるので、こまめに電子レンジを覗いてあげてください。
ここまで加熱しても半乾きの部分があるので、後述するように追い乾燥させます。
③ローズマリーは葉を、にんにくは細かく割ってからすり鉢に入れて粉末状にする
ローズマリーの葉はパリパリで、擂ればすぐに粉々になってしまいそうですね。
にんにくはサクサクになっている箇所もありますが、完全に水分を飛ばせていない柔らかい箇所が散見されます。
このまま電子レンジにかけ続けても焦げてしまうだけなので、ひとまず割り入れて擂ることにします。
ゴリゴリゴリ・・・。無心に手を動かすこの時間が心地いい。
情報化社会で複雑多岐にわたる情報を取捨選択し、目まぐるしく流動する日常の中にこんな単純労働をする時間があってもいいと思うんですよ。
ある程度粉砕したところでローレルを加えます。
にんにくの破片が擂り切れていないのは、完全に乾燥していない証拠です。
すり鉢を電子レンジにかけて、にんにくの水分を飛ばす追い乾燥をしていきます。
しっかり乾燥させればご覧の通り。
④塩とハーブを合わせる
さっくり混ぜて鮮やかな緑色のハーブソルトが出来上がりました。
湿気を遮断する密閉された容器に入れて、ガシガシ使っていきます。
まとめ
一見難しそうに聞こえる自家製ハーブソルトですが、作ってみると意外と簡単でカスタマイズ性が高いので色々と試してみると面白いですよ。
せっかく大量に作ったので、今後このハーブソルトを使ってさまざまな料理を作っていこうと思います。
ハーブソルトといえばチキンというイメージがあるので、塩を贅沢に使用して鶏の塩釜焼きに挑戦してみましょうか。