宿敵バーバ・ヤーガを打ち滅ぼした、と思いきやそう簡単にはいかず、どこからか復活したバーバから鬼の形相で「今後イサラに関わらないこと」を約束させられたヴェルニア。
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事件から数年経ち、ヴェルニアは宮廷魔女として遠くの街に行くことになりました。
ヴェルニアの元にはイサラから何十通もの手紙が届いていましたが、バーバの影がちらつき開封できていなかったドロニア様も意を決して手紙を読み始め、真実を知ります。
幼い命と偉大なる野望
最後の鍵は地下迷宮にある?

ロサテンプス最奥部で手に入れた鍵、フェーヌムのミノ虫公から入手した後バーバに奪われた鍵、ウンブラで蝿から奪い取った鍵。
あれ?これで3本の鍵が揃ったのでは?

蝿、忘れられているのかな・・・。
それとも裏で月光鑑定して偽物と判明していたとか?
話を戻すと、バーバはあまりにもあっけなく始末できたものの、ルフラン市には6日後には魔女の軍勢に制圧されて鍵は奪い去られてしまうことだろう。
時間に余裕はない。すぐにでも地下迷宮に潜らなければ。

相変わらずドロニア様に厳しいネルドである。
そういえば、ルカの姿が見えないけど出かけているのかな?
あまりに唐突で残酷な

!!!

運悪く馬車に轢かれた子供というのはルカだった。
不慮の事故というのは本当に突然で、善良に生きていたとか悪事を繰り返していたとか、そんなものは関係なく降りかかる。

大怪我をしているルカを一瞥してその場を立ち去ろうとするドロニア様。
当然ネルドは激怒する。
「今はここにいろ」「お前にできることがあるはずだ」と。
ルカも魔女の見習いである以上、ドロニア様が魔力を供給しさえすれば傷1つなかったかのように回復するそうだ。

ネルドの制止を振り切って、ルカに構っている暇はないと言葉を吐き捨てるドロニア様。その表情は険しい。

馬車小屋に戻ったドロニア様はレキテーに優しく語りかける。
先ほどはきつく言い捨てたが、ルカの命と鍵を秤にかけた結果、鍵の入手を最優先することを決めたようだ。
ドロニア様が鍵の入手にここまでこだわる理由は一体何なのだろう。
人を呪わば穴2つ
2度目のデッドエンド

突然馬車小屋が停電し、何者かからの奇襲を受けるドロニア様。
的確に顔面を狙うとは犯行は計画的に思える。

ユリエッタ・・・?
あんなに穏やかで優雅な彼女が人が変わってしまったようだ。
声の感じもどす黒くなっている印象。

ムクロジとフランクだったっけ?
ドロニア様の瞳の力で命こそ失わなかったものの、酷い目に遭わされたことを恨んでいた。

顔面を強打され立ち上がれないドロニア様。

おお、下衆い下衆い。

ムクロジは酷くドロニア様を恨んでいるため、このまま放っておいても彼女を慰み者にしてから殺すと判断したのか、立ち去ろうとするユリエッタ。

証拠隠滅はカラザの井戸という不文律。

恐怖でその場から動くことができないドロニア様。

次第に意識が遠のいていく・・・。

はい。
魔女と戦って殺されるならともかく、恨みを買って仕返しにやられてしまうドロニア様はそういう星の元に生まれた人なのだろう。

レギュレーションを遵守していくスタイル。
夕闇色に輝く眼
偉大なるルカの加護

夢だったのさ!
また不思議な力で時間が巻き戻っている。

どこかから聞こえてくるルカの声。

ああは言ってもルカのことを気にかけているドロニア様。

そう、ルカは今、生死の淵を彷徨っている。

馬車小屋に戻るとムクロジと思われる男の体が目の前をかすめていく。
ルカの声に導かれて馬車小屋の外に出たことでタイミングがずれたようだ。

ドロニア様の顔面をぶっ叩いてもそうじゃなくても怒り狂っているようだ。
ずっと前のことだから忘れたけど、ムクロジとフランクはなんて命令されていたんだっけ。

ここまで同じ。

しかし顔面を強打されていないため、今度は目の力が使えるぞ。

しかし、暗闇の中で光る夕闇色の目は目立ちすぎる。
ムクロジは同じようにドロニア様に襲いかかるが、ルカの夢を見たおかげで箒の位置が変わり、これに躓いて力が分散した。
何発かもらってしまったが致命傷ではないぞ。
あ、やっぱりフランクもいたんだね。

こんな暗闇で目の力を使うなんてドロニア様はやっぱり詰めが甘い・・・と思いきや、この作戦は大成功。
ドロニア様の瞳術は「対象の真名を知っていること」と「目が合うこと」で発動するようだが、暗闇で光るものがあれば本能的に見てしまうのが動物の性。
まんまと術中にはまるムクロジとフランクであった。
熱い、熱すぎるぞ!

彼らはユリエッテの命令でドロニア様殺害計画に加わっていたそうだ。
いやぁ、私情も多分にあるだろう。

ユリエッテ、久しぶりだね。
会わないうちに人相変わったような?
あまりにも急なキャラ変でこちらが戸惑ってしまうよ。

なんとか3人の賊を追い払ったドロニア様だったが、殴られたダメージは蓄積していたようで意識が遠のいて行く。
ドロニア“おばちゃん”に愛を込めて

心を込めて作った料理を食費の無駄だと言い放ち、せっかくルカが用意した指輪もぞんざいに投げ捨ててしまった。
意地っ張りなドロニア様のツンデレでルカの心の傷は癒えたように見えたが、このプレゼントはこの瞬間まで救われない存在だったのだ。

手紙・・・。
心を紡ぐ小さな文字がそこに書かれていた。

「ドロニアさま、おたんじょうび、おめでとうございます!おめでとうございます!」

「ドロニアさまは“おばちゃん”ってよんだらおこるから、てがみにかきます。」

「ドロニアさまは、とってもとってもだいすきなだいすきな わたしのだいすきなおばちゃんです!」

「きょうは、おいしいりょうりをつくります。おいしいのたくさんつくります。おイモも、たくさんですよ?すごいんですから。」

「らいねんのルカのおたんじょうびには、カカさまのわかいころのおはなし、きかせてほしいなあ。」

「ひとりはさびしいから、これからもいっしょにおそばにいさせてほしいです。」

「おこられるのはイヤだけど ルカ、もっとがんばります!がんばります!おしまい。」

薄れゆく意識の中で、ドロニア様の素直な心が浮かび上がる。
どこまでも真っ直ぐで、どこまでも深く強い愛の言葉。
今までなんとなく“おばちゃん”というフレーズを聞き流していたけれど、ドロニア様に“おばちゃん”というのは不自然なんだよなぁ。
昔から言い慣れていて、急に言葉を直したような、そんな印象。
そしてルカの母親とドロニア様は特別な関係にあったのだろう。
だって、昔のドロニア様(ヴェルニア)が特定の人と仲良くできるわけないもの(失礼)。
そして、ヴェルニアと仲の良かった女性といえば・・・やっぱりイサラはルカの母親!

ようやく気づきましたか。というか、認めましたか。

ルカに強く当たっていたのも、ドロニア様が心を開ける数少ない人物で、信用に足る存在だったからなのだろう。
そんな純粋な愛情に今気づかされるなんて。

そこに細工屋の見習いフリッツが現れる。
荒れ果てた部屋と負傷したドロニア様を見てただ事ではないことを悟った。

ドロニア様はうわ言のようにルカの名を呼んでいる。
まとめ
ドロニア様のツンデレ具合が余すことなく描き出された王道展開である。
それにしてもユリエッテの変貌、そしてルカがドロニア様を“おばちゃん”と呼ぶ違和感。
今後しっかりと伏線回収してくれることを祈りつつ、物語は確実にラストに向けて進んでいく。
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