ある土曜日の昼下がり。
その日の夕食は「餃子とビールにしたい!」と思い立ち、挽肉やら餃子の皮やらを買いに出かけました。
精肉店で肉を買い、青果店で野菜を買い、後日使うために鮮魚店で魚介類を買い、といくつもお店をハシゴしましたが、凄く充実した買い物ができましたね。
安くて量が多くて新鮮な食材が手に入る。餅は餅屋と言いますが、こういった余裕を持った買い物をしていきたいものです。
普段はスーパーで大体事足りますが、時間的精神的余裕があれば週末だけでなく平日のどこかに組み込めたら生活満足度が上がりそうです。
さてさて、話は脱線しましたが、餃子を作っていこうと思います。
普通の餃子ではなく、スキレットを使った鉄鍋餃子。
餃子のレシピは一般的ですし、何より好みでいくらでもアレンジできるものなので、今回は僕が普段食べているスタンダードな餃子をゆるゆる作っていこうと思います。
『スキレットDE鉄鍋餃子』を作る
材料(約40個相当)
- 餃子の皮・・・・・40枚
- 豚ひき肉・・・・・300g
- キャベツ・・・・・中1/4
- ニラ・・・・・・・1束
- 生姜・・・・・・・ひと欠
- にんにく・・・・・ひと欠
- 塩・・・・・・・・少々
- 胡椒・・・・・・・少々
- 醤油・・・・・・・大さじ1
- みりん・・・・・・大さじ1
- 酒・・・・・・・・小さじ1
- 顆粒鶏ガラだし・・小さじ1
- オイスターソース・小さじ1
基本の食材はこのような感じでいつも作っております。
具の中で重要な地位を占めるキャベツの代わりに白菜を代用することもありますが、その日の気分によって変えています。
今の時期は春キャベツが出始めて、柔らかくて甘いキャベツを使っています。冬ならば旬の白菜を使いますね。
気を付ける点は白菜は加熱すると大量の水分が出るため、事前に塩もみして十分に水分を抜いておく必要があることですね。キャベツも水抜きしてもいいですが、それほど神経質になることもないと思います。今回は水抜きしません。
食材の中で意外と重要なのが12.顆粒鶏ガラだしと13.オイスターソースです。
これらを入れることでコクがあって本格的な餃子に仕上がるので、是非ご用意いただきたいところです。
①キャベツとニラを細かく刻み、にんにくと生姜をすりおろしておく
②豚ひき肉と各種調味料を混ぜ合わせ、肉に下味を馴染ませる
ちなみに混ぜるためのボウルは大きければ大きい方がいいです。
上に映っているのは直径20㎝程のものですが、あと5㎝大きければ混ぜやすさが段違いでしょうね。
塩胡椒、醤油、みりん、酒、鶏ガラだし、オイスターソースを投入。
酒は紹興酒がおすすめですが、別に普通の料理酒でもいいですし、今回は日本酒を使っています。
生姜とにんにくも投入。
ここは完全な好みなので、ガツンとパンチが欲しければ大量に、そうでなければ入れないのも選択肢です。
個人的には「にんにくは絶対ではないけれど、生姜は入れたい派」なんですよね。
入れ忘れてもつけだれに溶かし込めば問題ないですし、プレーン状態で作るのもありですね。
軽く混ぜてタネがまとまってきました。
③野菜を加えて粘りが出るまでしっかり混ぜる
ニラをドサッと入れてみました。
基本的に僕は薬味の類が大好きなので、ここで白ネギの刻んだものを入れることもありますが、今回は割愛しました。
キャベツ、ドサー。
もうボウルがパンパンですよ。だから大きいボウルでやれと言ったのに・・・。
「こんなん混ざるわけないやん」といつも思うのですが、それでもしっかり混ざるのは食材の不思議といえます。
粘りが出るまで混ぜたらタネの完成。
④タネを餃子の皮で包む
地味な内職作業です。
餃子ひとつをに対する具の量はお好みですが、僕は適当なスプーンで当たりをつけて「スプーンに軽く1杯」というようにして調整しています。
タネを包む時間は完全なる作業で虚無なので、動画でも見ながらのんびりと進めていきましょう。
ちなみにこのとき見ていたのは、YouTubeで寿司を食べるだけの動画でした。
ちなみに「餃子のヒダつけないの?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、最近はヒダ無しで作ることが多いですね。
確かにヒダをつけることで見栄えが良くなり餃子っぽさが増しますし、何より実益的な機能として、「餃子の中で水蒸気が発生したときに皮が破れにくくなる」というものがあるそうです。
僕はそこまで皮が破れたりするのを経験したことがないですし、割と過剰に作り過ぎたものを冷凍しておいて水餃子にすることも多いので、あまり見栄えも気にしたことがないですね。
ヒダつけながら作るのは面倒ですしね。
作っている途中に気づいたのですが、買ってきた餃子の皮2袋の皮の大きさが違いました。ご愛嬌ご愛嬌。
今日食べない分はジップロックに入れて冷凍しておきます。
餃子が互いに重なり合わないように、一度に食べる量(8個程度)に分けておくと便利ですね。
⑤スキレットで餃子を焼く
十分に熱したスキレットに多めの油を敷いて、餃子を並べていきます。
↑愛用しているロッジの9インチスキレットです。相応に重いですが、その重量がむしろ頼もしく、焼きでも蒸しでも大活躍してくれます。このスキレットに関しては専用の蓋も必須級だと思いますので、蓋ともども大切に使っております。
これはちなみに大きい皮の方ですが、完全に計算がくるって花びら上に並べることができませんでした。
大体でいいです、大体で。
餃子を入れて皮目に色が着きだしたのを見計らって熱湯を回し掛けます。
もちろん油が跳ねるので、蓋を閉めて蒸し焼きに。
最初は「じゅわーーー!」と大きな音が立ちますが、次第に音が収まり「パチパチ・・・」というような焼き音が聞こえてくるようになりますので、蓋を開けてごま油を回し掛けます。
このまま少し焼き付けまして。
ひっくり返すと、イイ感じですねぇ。
もう少し焼き目をつけてもよかった気もしますが、上々でしょう。
それでは実食編に入っていきましょう。
実食
スタンダードな餃子を食べる
やっぱり餃子にはビールやね。
つけだれは醤油と柑橘果汁を半々で割ったものです。もちろん酢醤油でもいいですね。
スーパードライのキリッとした飲み口とスッと消えていくキレの良さ。
やっぱりビールは濃厚なものよりも端麗系が好きです。
いざ、参る・・・!
皮はパリパリもっちもちで、中の具の野菜と肉の構成比も完璧です。
適度な下味が付いており、オイスターソースと鶏ガラだしがいい仕事をしていますね。後から追いかけてくるにんにくと生姜のパンチも露骨ではなくちょうどいい感じ。
スキレットの利点は見栄えがいいこともありますが、いつまでも熱々の餃子を味わえることにあります。皿に上げてしまうと冷めていく一方ですからね。
土曜日の夕方に餃子で舌鼓を打ちながら飲むビールは犯罪的な旨さですね。
あっという間に完食。いやー、美味しかったですね。
アンコール!アンコール!
おや?何やら様子が・・・。
オリーブオイルを敷いたスキレットに小さい方の餃子を花びら上に敷き詰めていきまして。
先ほどと同じように蒸し焼きにしていきます。
ひっくり返すと、カリッカリの焼き目。
少々焼き過ぎ感はあるけれど、十分に許容範囲です。
香り立つハーブソルトを振って、その上に角切りにしたトマト、ピザ用チーズ、追いオリーブオイルを回しかけて蓋を閉める。
↓ハーブソルトは自家製です。
↓チーズはグラタンのときのあまりです。
最後に彩りのパセリを降りまして。
アンコールに応えた一品、『スキレットDE鉄鍋餃子feat地中海の風』。
タバスコとビールを携えて堂々の来日。
罪に罪を重ねるのか・・・。
餃子単体で完成したものに濃厚なチーズと元気ハツラツのフレッシュトマト。不味いわけがないのです。
先ほど食べた餃子とは全く違った印象になりますね。箸が進むスピードが落ちず、ビールもグイグイですよ。
タバスコをかけて更なる追い打ち。濃厚だけどさっぱり。さっぱりだけど濃厚。
もう満腹です。残った餃子は冷凍してあるのでいつでも食べられますが、2週間は食べないでしょう。
それほどにまで満喫できました。
ちなみに『銀河高原ビール』というビールは初めて飲みましたが、フルーティで飲みやすかったですね。甘みも感じられてスーパードライとは違う方向性でしたが、嫌いじゃないです。
日本酒や焼酎は色々な銘柄を飲み比べたりもしますが、ビールは大体大手メーカーのものを固定で飲むのであまり冒険はしないのですが、少しずつ開拓していってもいいかもしれません。
まとめ
スキレットで鉄鍋餃子は今まで何度も作ってきましたが、毎回その美味しさに驚かされています。
そして、今回の洋風アレンジも不味くなりようがないのは分かっていましたが、実際作ってみると想像をはるかに上回る完成度で大満足でした。
これから徐々に夏に近づいてスキレットの出番が少なくなる前に色々作ってあげたいと思います。