みなさんが子供の頃になりたかった職業は何ですか?
その夢、叶いましたか?
毎日の通勤電車でぐったりしているサラリーマンを見て、ふとそんなことを思ったので記事にしてみます。
別にサラリーマンという選択肢に文句をつけたいのではなく、彼らの中には「なりたくてなっている人」と「そうでない人」が当然いるわけで、後者の人は子供の頃何になりたかったのだろうと素朴に感じたのです。
今回は第一生命さんがまとめている「大人になったらなりたいものベスト10」(https://event.dai-ichi-life.co.jp/campaign/minisaku/otona.html)を見ながらいろいろ語っていこうと思います。
男の子の部
第1位 サッカー選手
今でこそフィギュアスケートやテニス等で世界的に活躍するスポーツ選手が日本から輩出されていますが、スポーツ選手の王道といえば「サッカー選手」と「プロ野球選手」ですよね。
自身の類稀な身体能力を武器に世間を渡り歩いていくというのは憧れるところです。
先取りしてしまうと第2位に野球選手が入っているのですが、1989年から実施された調査の男の子の部の第1位はこの2つの職業で95%程度を占めており、今も昔も圧倒的な支持を集めてるのが分かります。
ただ、スポーツ選手という夢を実現するためにはそれこそ幼児期から様々なものを犠牲にしてトレーニングに明け暮れなければなりません。
また、中学・高校の段階でスポーツの名門校と呼ばれるようなところに進学することができなければかなりの高確率でプロへの道が絶たれてしまうことを考えると、早期に決断する強さと周囲の理解が不可欠になってくると思われます。
第2位 野球選手
1位のサッカー選手同様、この道でプロとして活動していくためには幼少の頃から方向性を決めて進んでいかなければならないという酷な選択を迫られます。
サッカー選手よりも選手生命が比較的長く、生涯年俸を見れば収入の面でも非常に魅力的な職業ですね。
第3位 学者・博士
このポジションにつけているのは意外な気もしますが、昔から根強く2位、3位辺りをコンスタントに守り続けている職業です。
かくいう自分も幼少期は学者になりたかったんですよね。それも結構マイナーな方向で。
天文学者?いやいや。
海洋学者?それも違います。
地質学者になりたかったんですよ。
昔から図鑑を眺めるのが好きで、子供の頃は恐竜が大好きでした。
日がな一日化石を掘って、「◯◯時代の地層のグラデーションいいよねぇ…(恍惚)」というような暮らしができたらなんて考えていました。
現実的に食べていけないのはわかりますが、夢ってそんなものでいいのだと僕は思います。
第4位 警察官・刑事
他のアンケート調査で「公務員」というカテゴリーの回答が多いものを見たことがありますが、それじゃあまりにも漠然としすぎています。
公務員部門では警察官がトップですか。
警察官の不祥事や違法な捜査がメディアを賑わせたりしますが、「警察官を勤続40年、勤め上げました」というその言葉だけで「実直な人なんだろうなぁ」「正義感が強いんだろうな」とプラスイメージしか湧いてこないです。
勧善懲悪。カッコいい職業の代名詞だと思います。
第5位 大工さん・食べ物屋さん
これまた意外な大工さん。
今まで出てきた職業はメディアへの露出が多かったり、ドラマや小説の主人公になったりで情報に触れる機会が多いと思いますが、その下駄を履かせなくても5位に入る大工さんは何者なんでしょう。
同率で食べ物屋さん。
食べ物屋さんと言っても幅がありすぎますが、コックさんとかシェフと呼ばれるポジションは人気がありそうですよね。
女の子の部
第1位 食べ物屋さん
男の子の部では5位につけていた食べ物屋さんが女の子の部で1位。
子供の頃から「あたい、大人になったら居酒屋開きたいんや」ということは考えにくいので、カフェとかバー辺りのオシャレ路線で攻めていきたい子が多いのかもしれません。
第2位 保育園・幼稚園の先生
これも王道ですよね。
実際には女性社会で物凄いストレスと重労働らしいので、もう少し待遇を良くしてもいいのではないかと思います。
人、それも予測不可能な行動をする子供を複数人相手するというのはまさに匠。
第3位 看護師さん
王道が続きます。
一見華やかに見えますが、長時間労働で夜勤もあって職務内容も人の生命に直結した非常に重大なもの。
これから加速する高齢化社会には必要不可欠な職業なので、ぜひ志の高い方になっていただきたいものです。
第4位 学校の先生(習い事の先生)
あー、王道。
女の子は人の命や人生に関わる職種を目指す傾向があるのでしょうか。
この職業も残業地獄で、生徒と保護者には板挟みにされ人間のドロドロに身を投じていかなければならないんですよね。
第5位 お医者さん
女性が当たり前に仕事の最前線にいる社会になってきましたが、医療の世界を夢見る女の子が増えているのは素晴らしいことだと思います。
「男の先生で頼り甲斐がある」というのもひとつの安心感ではありますが、女性の医師だからこそ包み隠さずに心境を吐露できたり、フィールドごとに適性があると思います。
患者側としても選択肢が増えるのはありがたいことですよね。
夢に突き進む覚悟
大人になるということ
大人に近づくにつれて、夢が具体的に明確になっていくように思いますが、現実的な障害や才能の壁に阻まれて、諦めなくてはならない場面も出てきます。
子供の頃は見上げた天井に可愛い星マークがついているなと思っていたけれど、背が伸びて改めてまじまじ見たらただのシミとか汚れだったりして。
夢には近づいたようで、心は離れていったり、本当に自分が求めているものと違うことがわかったり。
見て見ぬ振りをして突き進むのもいいけれど、それで辛い思いをするのは自分ですからね。
自分自身を振り返る
先ほど「地質学者になりたかった」と書きましたが、今は地質学者とは全く無縁のしがないサラリーマン生活をしております。
正直やりがいや面白みがある仕事ではないですが、僕自身そういったものを仕事に求めないので、淡々とそれなりに楽しく日々を過ごしています。
地質学者は子供の頃の夢で、大学生の頃はまた違う目標に向かって進んではいたのですが、その夢も叶わず、繰り返しますが今はしがないサラリーマンです。
ただ、“夢を追いかける”経験は今の生活や思想に活きていますし、がむしゃらに過ごしていたあの頃を懐かしくも誇りに思ったりもします。
夢が叶わないなら全てが無意味、そう考える人もいますし、それくらいの覚悟がなければ夢を掴み取ることはできないのかもしれません。
それでもひとつ言わせてもらうならば、結果が出なくて無価値に見えるかもしれないけど、頑張った・努力した事実は消えないし、その後の人生を豊かにするというのは揺るがないものであると考えています。
自分の心に素直に、突き進んだらいいんですよ。
失敗しても成功しても、自分でつけた足跡が必ず自信になる日が来ますから。
まとめ
大人になると現実的な生活やら年齢がしがらみとなって、なかなか新しいことに足を踏み入れていく勇気が湧いてこないですし、現状になんとか折り合いをつけて納得させるしかないんですよね。
ただ、その選択もひとつの正解だと思いますし、選択したからには責任を持って歩いて活きたいと思います。