うたかたラジオ

お代は“ラヴ”で結構です。

昨日の雑魚は今日の美味?『メヒカリとハマグリのアクアパッツァ』と『メヒカリの塩焼き』を作る。

いつもの鮮魚店に顔を出してみると、珍しい魚を発見。

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メヒカリ。

初めて調理しますね。1990年代頃までは雑魚扱いされて捨てられることも多かったそうですが、ほっくり脂の乗った美味しさから近年再評価の流れがきているホットな魚です。

江戸時代における鮪は赤身が重宝されて、脂の多いトロは捨てられていたというので(冷蔵技術が発達していなかったので保存用に赤身を漬けにして凌いでいた)、今の食の傾向が今後変わらないとも限らないですよね。
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名前の通り目が光っています。この目の感じでお気付きの方もいらっしゃると思いますが、メヒカリって水深500メートルくらいのところに生息する深海魚なんですよ。

今日は珍しいメヒカリをアクアパッツァと塩焼きにしていただこうと思います。

あとで紹介しますが、立派なハマグリも手に入ったので、こちらも贅沢に使っていきますよ。

『メヒカリとハマグリのアクアパッツァ』を作る

材料(ひと鍋分)

  1. メヒカリ・・・・・3匹
  2. ハマグリ・・・・・2個
  3. トマト・・・・・・中1個
  4. じゃがいも・・・・中1個
  5. オリーブオイル・・適量
  6. にんにく・・・・・ひと欠
  7. 酒(できれば白ワイン)・・・80ml
  8. 塩・・・・・・・・少々
  9. 黒胡椒・・・・・・少々
  10. ドライパセリ・・・少々

 

ハマグリから十分なエキスが出るので、調味料は必要最小限です。

今回は以前作ったハーブソルトを使っていますが、普通の塩でももちろん美味しくできますし、本格派を目指すならば白ワインを使いたいところです(僕は日本酒を使いました)。

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調理開始

①メヒカリの下ごしらえをする

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メヒカリの体表には若干の鱗が付いていますので、包丁の背などでしっかり落としてあげてください。

そして、頭から腹にかけて斜めに包丁を入れて頭部を落とします。

内臓部はあまり大きくないため、腹を開かなくても指で簡単に掻き出すことができます。

内臓を出したら腹の中を水で洗って、ついでに背ビレと腹ビレも落としておきましょう。

 

②砂抜きをしたハマグリの表面を洗う

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今回使うのは2個です。

丸一日塩水に入れて冷暗所で砂抜きしたので、不快なジャリジャリ感はないはず。

せっかく砂抜きをして綺麗なハマグリになっているので、しっかり表面も洗ってあげましょう。

意外とヌルヌルしてたり砂がたまっていたりしますので。

 

③スキレットにオリーブオイルを多めに入れて加熱し、刻んだにんにくを加えて香りを出す

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ペペロンチーノを作る要領で多めのオリーブオイルににんにくを加えて、香りを移していきます。

スキレットは高温で保持されるので、一度加熱したら火を弱めてじっくり煮出しましょう。

 

④メヒカリとハマグリを入れ、塩胡椒と酒もこの段階で加えて酒蒸しにする

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ハマグリが立派なので、2個で十分ですね。

ここに調味料と酒を加えて蓋を閉め、中弱火で酒蒸しにしていきます。
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↑この時点で絶対に美味しいのですが、さらに味に深みを出しつつ、嵩増しもしていきます。

 

⑤ダイス状に切ったトマトとじゃがいも(角切りにしてからレンジアップ)を加えてひと煮立ちさせる

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ドライパセリをひとつまみ。

約束された勝利です。今回主役のメヒカリが隠れてしまっていますが、彼もきっと美味しく煮上がっているはず。楽しみですね。

 

実食

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スキレット選手、蓋を閉めての登場です!

鍋の中には一体何が入っているのか。ナニガハイッテイルノカナー?
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さてさて、左下に見えるのがメヒカリの塩焼きです。

焼いている最中から香ばしい香りを漂わせていた注目のルーキーですね。
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隣にあるのは、カルディで買った『梅胡椒』なる調味料をキュウリに和えたものです。

一見カクテキに見えますが、どんな味なのでしょう。
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そして主役のアクアパッツァ。

見た目にも色鮮やかで豪華ですし、にんにくとトマトと魚介が合わないはずがないのです。

ハマグリは火を通しすぎると身が縮まって硬くなってしまうので、殻が開いてからはすぐに野菜を入れてサッと火にかけただけです。
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どれどれ・・・、まずはメヒカリの塩焼きから。

脂が乗っていて、箸でつまむとホロリと崩れてしまうくらいに柔らかいです。

口に入れると広がる脂の甘みが印象的ですね。軽く振った塩だけで、それ以上の味付けは無粋に感じます。

メヒカリは骨が柔らかく、丸ごと食べられる肴だそうで、頭ごと豪快にいただきました。

苦みやクセもなく食べやすい魚ですね。調理も簡単ですし。

また手に入る機会があれば唐揚げや一夜干しにも挑戦してみたいところ。
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絶対旨い。本能がそう告げています。
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メヒカリはここにいましたか。
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しっとりふんわりしたメヒカリにハマグリの旨味と適度な塩味が染み込んでいくらでも食べられてしまいそうです。

こんなに美味しい魚を今まで食べてこなかったのは勿体ないですよ。手に入る機会もそもそも少ないんですけどね。
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じゃがいももいい仕事をしています。

魚介のエキスを十分に染み込ませ、かつアクアパッツァ全体のボリュームアップに務めています。
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こんなに立派なハマグリを頬張れる幸せ。

しっかり砂抜きをしたのと火にかける時間に気をつけたことで心地よい弾力と旨味を残して具としての存在感を示しています。
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カクテキ風のキュウリも合間につまんでみます。

あ、これカクテキや。

確かに梅の酸味も感じるのですが、それよりも唐辛子が前面に出た和風豆板醤といった印象ですね。

これはこれであり。

ご馳走さま。今回も大満足の食事でありました。

 

まとめ

初めて調理するメヒカリでしたが、非常に上品で味わい深く、昔は雑魚扱いされていたのが信じられないくらい魅力的な魚です。

最初はいかにも深海魚というような目をしていて敬遠してしまうかもしれないですが、丸ごと食べられて調理も楽ですし、手軽に手に入ったら定期的に食卓に上げていくんですけどね。

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