うたかたラジオ

お代は“ラヴ”で結構です。

【予算2万円】「小江戸・川越&東久留米温泉1泊2日小旅行」1日目その②【大正浪漫夢通り、熊野神社、小江戸蔵里、中市本店近辺】

しあわせ稲荷に癒されて、一番街の通りに戻ることにします。

↓前回の記事はこちらから。

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これからの目標は、①蔵里で利き酒と昼食、②中市本店の焼きおにぎり、あとは面白そうなもの探し。

11時まで小江戸散策

一番街を歩く

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なんとも渋い郵便局を発見。

辛うじて「JP」の文字や郵便マークで郵便局と視認できるけど、❝郵便局は赤と緑の建物❞という先入観があると見過ごしてしまうかもしれない。

黒を基調にした街並みに派手な赤と緑では景観を損なってしまうからなのだろう。
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神社巡りもいいなぁ。せっかく泊りがけで来ているし、その方向も考えておこうか。

ちなみに善き神社との出会いがあると思って、御朱印帳は持ってきたのだ。
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「狭山茶コーラ」。

まだ早い時間なので、氷も入れたてで角が取れていない。涼し気でいいなぁ。

 

大正浪漫夢通りに時の流れを想う

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ここは大正浪漫夢通り。

この時期なのでどこかしらで鯉のぼりを見かけることになると思っていたが、まさかの鯉のぼり祭りである。

見上げれば、気持ちよさそうに風にそよぐ鯉のぼり。圧巻だ。

かつて『大正浪漫夢通り』は『銀座商店街』と呼ばれ、大正から昭和初期にかけては県内随一と呼ばれるほどの商店街だったそうだ。

昭和30年頃に銀座商店街を象徴するアーケードが取り付けられ、平成7年に撤去されるまで永らく市民の生活を支え、観光客の目を楽しませてきた。

アーケードが撤去されてからは❝昭和浪漫を感じる街づくり❞が本格的に始まり、今も着実に歴史の洗練が行われている。

そういえば、どうしてこんなに空が広いのだろう。そして、どうしてこんなに歩きやすいのだろうと考えてみる。

なるほど、電線が地中化しているのか。突き抜けるような空を見つめる目を捕縛する要素は何もない。足元の精緻に整備された御影石の石畳は踏みしめるたびに温かみを感じる。
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通りを歩いていくと、古き良き瓶のコーラの自動販売機を発見。

そろそろ喉が渇いてきたので飲もうかと思ったけれど、残念ながらケースの中が空っぽ。

左に瓶が置いてあるので、普段は稼働しているのだろうが、ないものは仕方がない。

 

熊野神社で八咫烏に旅の無事を導いてもらう

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今度は神社が見えてきた。『熊野神社』というらしい。

川越の熊野神社は、1590年に道を挟んで反対側の蓮馨寺の僧正が紀州・熊野より勧請したことが始まりとのこと。

地元の方からは「おくまんさま」の愛称で呼ばれ、開運・縁結びの神として親しまれているそうだ。
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せっかくだから御朱印をいただいていこうか(500円)。

先ほどから食べ物ではなく、神へのお布施ばかりしているが、僕は完全な無宗教で敬虔なる信者ではないのだ。

熊野神社では2種類の御朱印をいただくことができ、1つが熊野神社のもので八咫烏が印象的。もう1つが厳島神社・弁財天。

「八咫烏ってなんぞや?」という方へ。

恐らく多くの方が見たことがある八咫烏は、日本サッカー協会のシンボルマークだろう。

八咫烏

(JFAのマークの意味は?|お問い合わせ|日本サッカー協会)

↑この黒い鳥が八咫烏。

日の神→日出ずる国→日本代表ということなのだろう。

日本神話では三つ足の大鳥が熊野から大和への道案内をしたとの表記があることから、❝勝利への導き❞という意味も込められているそうだ。
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鳥さん、ステッカーにもなっちゃったよ。

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そんなわけで御朱印を待つ行列に加わり、無事神々しいお姿を拝見できましたとさ。

ちょうどこの時期(ゴールデンウィークが終わるまで)は「春詣」シーズンに当たっており、ピンクと緑の可愛らしい春詣でマークもつけてもらった。

八咫烏だけでも派手なのに、凄く賑やかで目を引く御朱印だ。

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季節ごとに凝った御朱印を用意する神社もあるから、拘り出すとキリがないんだよね。

正月三が日限定とかね。これから訪れる夏の時期に涼し気な水色の御朱印を用意しているところも多いと思うので、気になる方はご近所の寺院を調べることをおすすめしたい。

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ここでもお参りをしていこうと思ったが、ちょっと並び疲れた感もあるので、写真だけ。

さぁて時刻は10時40分。蔵里に向かうとするか。

 

待ちに待った利き酒と食事

ビールと餃子の誘惑

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一番街や大正浪漫夢通りとはまた違った現代チックなおしゃれな店が並ぶ通りを進むと、1日目のメインである『小江戸・蔵里』に到着。
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11時かぁ。一番乗りしたいな。
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そうそう、こういう雰囲気づくり大事。

『おみやげ処明治蔵』は既に開いていたので、しばし時間を潰すことにしよう。
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全国各地で『令和〇〇』が発売されているんだろうなぁ。
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蔵里の入り口で魅力的な黄金色の液体が飛ぶように売れていて、大変魅力的だったが、ここで最初に飲むお酒は日本酒と決めているんだ。

コエドビール、すまない・・・すまないのじゃ・・・。

その横で美味しそうな餃子が売られているのは、完全にこちらを殺しに来ていると見て間違いない。

いやぁ、マスクを持ってきてよかった。
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生胡椒。これをお土産にしようと考えていたのに、買い忘れたのが心残り。

旅先で珍しい調味料を買うことが多いので、この失態は大きい。
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おみやげ処の一角に『鏡山』と『コエドビール』の特設コーナーがあった。

こちらは既に開店しており、一足早く日本酒を飲むことができる角打ちスペースだ。

鏡山酒造の建造物を改築した蔵理において日本酒・鏡山は特別なポジションにあるようだ。
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塩。

本当に美味しい日本酒だと、塩単体くらいのシンプルなものの方がちょうど良かったりする。

 

いざ昭和蔵へ

そろそろ『ききざけ処昭和蔵』が開く時間だ。

あれ?もう開いてる?
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一番乗りはできなかったが、まだまだ先頭グループだ。
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中に入ると一升瓶がズラリ。これは壮観ですなぁ。

蔵の中ほどにあるコイン交換機に500円を入れると、館内で使うことのできるコインが4枚出てくる。

その横にはお猪口が用意されており、コインとお猪口が揃えば準備万端だ。
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これはワクワクが止まらない。

基本的にコイン1枚でお猪口1杯の日本酒と引き換え。つまみも1品につき1~3枚程度との交換になる。
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最初の一杯は悩むと思ったので、事前に決めておいた。

埼玉の日本酒といったら『神亀』だろう。
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神亀酒造株式会社『神亀純米吟醸』。

フルーティーで透き通った飲み口だけれど、旨味や深みも十分に感じられる普段から飲みたい日本酒だ。

癖があまりなく、キレもいいのでどんな料理にも合いそうな印象。
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しっかり塩のある所に陣取って、本当にちびちびと大事に味わって飲む。
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気に入った日本酒はその場で買うことができる。まだ旅は始まったばかりなので、荷物を増やすのは避けたいところ。
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2杯目は有限会社佐藤酒造店『越生梅林純米吟醸』。

水のように流れ込み、口当たりはまろやか。それでいてコクを感じさせ、最後に若干の辛口を思わせながら消えていく。
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どれどれ、この辺でつまみもいただこうか。

豆腐、味噌田楽・・・。この文章を書いている今も涎が出そうだ。

左下に「今だけ増量中!」のたくあんの文字。しかもメダル1枚とはお得だ。
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せいぜいたくあん4切れくらいかと思っていたら、7切れも。これは確かにお得だ。

サクッ、コリコリ・・・。大根の瑞々しさと甘みを感じる。若干の塩気とたくあん特有の香り。

いいなぁ、この時間。
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たくあんの食感が心地いいのとお腹が空いているのとでポリポリに夢中になってしまったが。

3杯目の株式会社横関酒造店『天仁大吟醸生酒』に移る。

生酒独特のとげとげしさやアルコール臭さはあまり感じられず、辛口淡麗。香りも控えめで凛とした印象を受ける。

さぁて、もう1回コインを交換して、つまみと酒を追加するかと思ったら・・・。

コイン交換機の前には長蛇の列。自動販売機の前にも人だかり。館内は人でひしめき合って動けない。

あぁ、これはあかん。

3杯だけとはいえ、良質な日本酒を味わえて満足。たくあんも美味しかったので、早々に撤退することに。

そうそう、少し早いけど昼ごはんにしよう。

 

大正蔵で天ぷらうどん

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店内は8割ほどの入り。

日本酒を楽しんでいた30分ほどの間にこんなに人が増えていたのか。

朝のうちは快適だったけど、だんだん肩身が狭くなって来そうだなぁと思いつつ、腹が減っては戦はできぬ。

天ぷらうどん(税込1,350円)をいただくことにしよう。川越の名物だもの。
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エビは大きめで、誤魔化しは無いところが高評価。

うどんはツルツルモチモチで、つゆはあっさり目だ。

少しぬるいのが気になったが、気温も上がって来た頃なので、これくらいの方が食べやすい。

1,350円は観光地価格だと思うけど、立派なエビだったので良しとしよう。

 

焼きおにぎりを求め戦地へ

蓮馨寺

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お腹も膨れたので、また一番街の方に向かってみる。

写真には流石に収めなかったが、この時間になってくると観光客の集団が道を塞いでなかなか前に進めない。

人混みを避けて、先ほど話に上がった蓮馨寺へ。

この日は何かのお祭りらしく、境内は賑わっていた。

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こ・わ・い。

路側帯は人で溢れ、3列で歩いているのは当たり前。

道路のバスは窮屈そうにこれを避けて、よく事故らないものだ。

色々観光したかったけど、あまりに人が増えすぎたので、おにぎりを買ったら菓子屋横丁を経由して、早めにホテルに向かおう。f:id:marurinmaru:20190430082928j:image

それでもひとつクリアしたいのが朝も調べた中市本店の「猫まんま焼きおにぎり」だ。

お店の前は長蛇の列。というか、折り返して折り返してどこが最後尾なのかわからない。

やっと見つけて並ぶと・・・、

焼きおにぎりは1時間待ち。

 

え?

 

焼きおにぎりは1時間待ち。

 

あ、はい・・・。 

 

普通だったら焼きおにぎりを買うのに1時間は待たないだろう。

しかし、せっかくの観光。“らしいこと”がしたいじゃないか。

最後尾の道路側に並んでいると、通りがかりの人が

「おにぎりに1時間は並べないわぁ」

「え?何待ち?おにぎり?あり得ないんだけどどwww」

「どーせ鰹節かけただけでしょ」

と心無い言葉を投げかけていく。

まぁ、味は正直想像できるよね。鰹節たっぷりの美味しい焼きおにぎり。

家で作れないかといえば、そんなことはない。

でもね、あえて並ぶ。あえて並ぶことに意味があるんだ。

そこに通りかかる女子高生3人組。

 

「ここの焼きおにぎり、超美味しいんだよねー!」

「お腹すいたねぇ・・・」

「あっちにスイートポテトあるよ!いこ!」

 

やっぱ女子高生って神だわ。

 

ずっと純粋に底抜けて明るい存在でいてください。あなた達が日本の将来の希望だ。女神達よ。

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1時間待ちということだったが、実際は40分ほどで先頭へ。

猫まんま焼きおにぎりというだけあって、トッピングに大量の鰹節もしくは鰯節を選ぶことができる。

うーん、せっかくだから1個ずつ貰おうか(500円)。

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焼きおにぎりはオールシーズンなのだろうか。

今の時期ならまだいいが、それでも日向に30分近くいたのはなかなか辛かった。

これ以上暑くなって来たら、焼いてる方も地獄だし、待っている方も地獄だろう。
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あまりの人混みに嫌気がさしたので、一本逸れた道に入っていく。

この落差よ。
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すぐに食べたい気持ちもあるけど、ゆっくり食べられそうな場所もないので、ひとまず菓子屋横丁に向かおうかな。

 

まとめ

本川越に降り立った時点ではまだ人が少なく、大変散策しやすかったのだが、11時半を過ぎたあたりからとんでもない人混みが発生し、収集がつかなくなって来た。

まともに歩けないし、道路もまるで歩行者天国かのような状態。

早いところ宿に向かってのんびり過ごそうと誓ったのだった。

【これまでの出費】

・西武新宿線西武新宿駅から本川越駅→494円

・しあわせ稲荷お賽銭→5円

・熊野神社御朱印→500円

・蔵里昭和蔵利き酒→500円

・蔵里大正蔵天ぷらうどん→1,350円

・中市本店ねこまんま焼きおにぎり(鰹節、鰯節)→500円

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計3,349円