アマデウスが繁栄していたのは千年前。
“オオガラス”という強大な力を持った化け物に滅ぼされ、その欠片である“アシキモノ”がこの地に封印されています。
そしてアマデウスで千年間墓守をしている謎の少女ポルテは、アシキモノの分身であることが判明。
この世界が生まれた意味、これから我々が立ち向かっていかなければならない敵が徐々に見えてきた前回の続きをお送りします。
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追い求めていた“鍵”を約束通りもらう直前でポルテに奪い去られたところですね。
ルカを想う気持ち
一向に目を覚まさないルカに焦りを感じるドロニア様。
ここで、ある事実に気づいてしまう。
ドロニア様から魔力が出ていない。
とっくにドロニア様の魔力は底を突いていたようだ。彼女を突き動かしていたのはルカを助けたいという一心。
魔力の供給がルカを回復させる唯一の方法だとすれば、残酷だけれど治療を続けたところで回復の見込みがないことになる・・・。
ドロニア様の目の下にクマが・・・。
ろくに睡眠もとらず、食事もせずに全力で治療に専念してきたつもりが徒労に終わってしまうと考えたら笑うしかないのかもしれない。
ドロニア様は役立たずなんかじゃない。
少なくともルカにとってドロニア様は魔女のお師匠であり、親代わりでもあり、信頼できる一番身近な大人なのだ。
ルカに辛く当たることもあるけど、それは優しさの裏返しということをルカは知っていると思うよ。
ドロニア様、そこまで覚悟して・・・。
夕闇色に染まる目を周囲の人間が気味悪がったり恐れられたりして迫害されてきた。
そして、忌み名である“夕闇の魔女”が付き纏い苦しめられた辛いことばかりの人生だったが、ドロニア様はそれを武器にして泥臭く生きてきたのだ。
!!!
本物は偽物に、偽物は本物に。
ポルテが持ち去った鍵は偽物だった。初めからここには救いがなかったのだ。
鍵は偽物だったけれど、地上ではドロニア様の想いが通じてルカは目を覚ました。
魔女の軍勢がルフラン市に到着するのはもうすぐのはず。
ドロニア様は鍵のことは諦めるのかな・・・。
アマデウスに長居する理由はない。一行が立ち去ろうとすると、ホーリーは今まで隠していた事実をポツポツと語り出した。
なん・・・だと・・・。
見た目というよりもぶっきらぼうで荒っぽい口調から男性(おじさん)を予想していたけれど、そうきたか。
ここ、結構深いと思う。
ルフランは以前から物事の対比が上手いと感じていて、今回で言えばオラクルが本物だと思って3年間守り抜いた鍵が偽物で、ポルテが思い描いている母親は実は彼女のすぐ近くにいて見守ってくれている。
本物だと思うものが実は偽物で、偽物だったものが本物になるということ。
ポルテと写真の女性は無関係で、写真の女性とホーリーも無関係。そしてポルテとホーリーも本来は無関係。
しかし、1,000年もの気が遠くなるような月日を共に過ごし、側から見守り続けてたらホーリーはもはやポルテの母親のようなものだろう。
本当の家族ではなくても、ふとした縁で運命を共同し、思い思われれば家族にもなり得る。
「石の上にも三年」ならぬ、「魂の側にも千年」。
アシキモノの分身であるポルテが今後どのような運命を辿っていくのか全く予想もつかないけれど、見守り続けることがお互いにとっての魂の救済になるのかもしれないね。
ドロニア様とルカ
束の間の日常
すっかり元気になったルカ。本当に大丈夫なのだろうか。
「・・・なんだ、うるさいぞ。」が優しすぎる。
このプレイ日記を読んでルフランをプレイしようと思ってくれる方がいるか分からないが、最初からストーリーを追ってきて誕生日イベントの絶望を味わってからのハッピーエンド、苦難を乗り越えてからのルカ瀕死の絶望。
そこからの「・・・なんだ、うるさいぞ。」の声のトーンがグッとくるので、是非ご自身でプレイしてほしいというのが本音だ。
きつくないといったら嘘になるだろう。ドロニア様は満身創痍だ。
そしていつもならば「うるさい!静かにしろ!」と怒鳴るが、「ルカが目覚めてくれてよかった」と心から安心している。
ドロニア様が優しいなんておかしい。
自分は夢を見ているんじゃないか。もしかして死んじゃったんではないかとオロオロするルカに「そんなわけないだろ!」と鉄拳制裁を加えるドロニア様。
いつも通りのドタバタで賑やかで温かい日常が戻ってきた。
ドロニア“型”・フルネラ“型”
安心したのも束の間。当初の予定通り、バーバが仕向けた魔女の軍勢がルフラン市に到着したようだ。
ルカが助かったのは不幸中の幸いだけど、ドロニア様のもう一つの大事な野望の実現が絶望的になってしまったのは間違いなさそうだ。
ずいぶん久しぶりのフルネラ。相変わらずのちんちくりんだ。
ゲーム冒頭でルフラン市に辿りついてヌッタマッタと会話するシーンに繋がるわけか。
決して褒められた行為ではないし、バーバに見つかれば命を失う可能性が高いのは容易に想像がつくだろう。
ドロニア様を突き動かしたのは最後まで拘り続けた❝鍵❞なのだろうが、この鍵に隠された秘密はまだわからないまま。
ルカ❝様❞?
ドロニア❝型❞・・・?廃棄・・・?
いったい何の話をしているんだ?
ルカはドロニアを監視していた?
バーバ・ヤーガの自己転写がフルネラ❝型❞?
一向に話が見えてこないのだが、何がどうなっているのか。
そしてルカは真実を知っている様子。
物語は再び加速度を増し、渦巻いていく。
まとめ
最後の希望のアマデウスの鍵は偽物であった。
不死の呪いをかけられて千年もの間、鍵を守り続けていたオラクルは無念だっただろう。いや、「死ぬこと」に飢えていた彼にとってはもはやどうでもいいのかもしれない。
ポルテとホーリーもこの世界の終わりまであの世界で本物を演じ続けていくのだろう。
そして、フルネラの口から出た“ドロニア型”“廃棄”という不安な言葉が気になる。
フルネラ自身も“フルネラ型”であり、しかもバーバの転写と言っている。
謎が謎を呼ぶ物語終盤。このまま一気に駆け抜けていこう。
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