ドロニア様が人形だったというのも驚きだが、ヴェルニアの死因はルカが引き起こした事故で、そのヴェルニアをドロニア様に転生させたのもルカだという事実。
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諦めるなんて、“ドロニア様”らしくない!
冷静に自分の死を受け止めるドロニア様
笑うことができる。怒ることができる。美味しいものを食べることができる。愛しいという感情を持つことができる。
ドロニア様の魂は生前のヴェルニアの魂であって、身体が人形素体という以外は人間と何一つ変わらない。
フルネラは複数存在しているようだが、ドロニア“型”はこの世に一体だけ。
それがドロニア“様”。
イサラの部屋にあった特別な人形しか適応していなかったのは偶然ではないのだろう。
ヴェルニアを不慮の事故に巻き込んで死なせてしまったこと、ドロニア様が人形であることを秘匿し続けていたこと。
ルカが背負ってきた罪はその小さな身体には大き過ぎた。ルカ、辛かったよね・・・。
ドロニア様は冷静だ。薄々気づいていたのかもしれないな。
ドロニア様から魔力が出ず、ルカを回復させることができなかったのは、ドロニア様に魔力を供給する経路が断たれていたから。
ルカは強大な魔力で自己回復して目を覚ましたが、開口一番「目は見えますか?腕は動きますか?」と聞いたのは、機械でいう電池切れを心配していたのだ。
以前、ドロニア様が魔術の研究で徹夜を繰り返していたときにルカが休むことを促していた理由の一つでもあるのか。
一転、攻勢へ
泣きじゃくるルカに心強い言葉を投げかけるドロニア様。そうそう、この勝気で気が強い感じが懐かしいんだ。
フルネラの亡骸から鍵を取り出すマリエッタ。
シスターはかくも肝が座った存在なのか。それにしても話が上手くいきすぎている気がするけど・・・。
残る鍵は1つ。
遠回りしたけど、本物の鍵はドロニア様の記憶の中にあった鍵とフェーヌムでもらったミノムシ公の鍵だけだったな。
最後の鍵の手がかりは何もない。頼るべきは魔女の勘。
ありそうな場所にあった鍵はすべて偽物。それなら逆になさそうな場所を探せばいいというのか。
あまりにも頼りない根拠だけど、今は縋るしかない。
崩壊していくルフラン市を考えればこの探索がラストチャンスになるだろう。
任せておいてください、ドロニア様。
!!!
最近ドロニア様の母性がうなぎ登りなんだが大丈夫なのか?
フローラルレキテー。
最後の鍵を探し求めカンパニュラへ
我々もあの頃に比べて強くなりました
最初のダンジョン・カンパニュラへ。
ドロニア様はカンパニュラが怪しいと言っていたけれど、確かに気になるところはある。
迷宮に入ってすぐ左に壁壊しで解放できる一帯には桁違いに強力な魔物が生息していて、とても歯が立たなかった。
いつかきっと寄り道的に来ることになるのだろうと思っていたが、そのときが今か。
確かに敵は強大だ。軟体生物やら筋肉ダルマやら、かつての強敵とも互角以上に戦える。
旅団のメンバーも強くなったなぁ。
この羊、凶暴につき
最下層は壁壊しを多用するので、壁を壊しては泥口を作ってリインフォースを補給してのトライ&エラー。
何やら広い部屋に出ると、魔女を極度に嫌う羊の兵士が佇んでいた。
魔女に恨みを抱いている。カラザの井戸の中の羊。左角にはリボンらしきもの・・・。
あっ。
かなりの強敵だったが、なんとか勝利。この辺りになってくると後衛が一撃で落とされて機能しなくなることが多い。
前衛メンバー+マージナルメイズが頼もしい。
ですよねー。君はドロニア様が井戸に突き落とした羊のメーメ。
ご丁寧に結魂書まで落とした。
地下迷宮は瘴気に満たされていて、生命は活動することができないという説明を最初に受けたが、子羊のメーメが生き延びて強力な魔物にまで成長したのはルカの魔法帯のおかげなのだろう。
階層が深くなるにつれて瘴気は濃くなっていく。
ルフランの地下迷宮に巣食う魔物たちは迷宮攻略を目指して井戸に飛び込んだ勇者たちの末路なのかもしれない。
ドゥミナのパパ“妖精王”
パパは美女好き
カンパニュラ最下層最奥部。
レキテーを包む薔薇の香りを嗅ぎつける謎の存在。
メガテンみを感じる全裸の男。
探索できる場所はすべて潰した。鍵を持っているとすればこの大男以外いない。
精霊王と名乗る男が昔話をつらつらと。歳をとると聞いていなくても昔のことを語りたがるんだ。
フルーラ。アマデウスでも聞いた魔女の名だ。
精霊王の加護を受けるほどの美貌を持つフルーラ。
ドロニア様がフルーラの弟子?
ドロニア様の師匠といえば、あの老婆しかいないんだよなぁ。
フルーラは転生のためにテネスの魔女であるバーバ・ヤーガの体を乗っ取ったと。
妖精王は老いぼれのバーバを見て、さぞがっかりしたそうだ。
いや、これかなり重要なこと言ってない?
確証はまだないけど、フルーラ=バーバっていうことだよね?
過去の善行、身を助く
自分と戦って勝てば鍵をやろうと思っていたが、我々は大事な娘の恩人だからその礼に鍵をくれるそうだ。
カンパニュラの娘といえば「ドゥミナ」か。結局ヨスケとドゥミナの間を取り持ってハッピーエンドに持って行ったけど、場合によっては倒していたかもしれない。
そうなるとかのお父さんと戦うことになるんだろうな。
流石に今度は本物・・・だよね?
やたらと攻撃力が高い刀ももらった。
“妖精王の許し”はカンパニュラ内にある鍵付き宝箱を開けることができるアイテムだ。
来るべき最終決戦に向けて流石に武器防具の錬成をしていかないとキツイかも。
ドロニア様がこだわり続けた野望
流石レキテーちゃん!やるときはやる男よ。
「鑑定をしている暇はないが」
それはフラグですよ、ドロニア様。
辛辣ゥ!!
一貫してドロニア様に厳しいネルドに安心する。
3本の鍵を使うのは、死者の世界との交信なのかな。
な、なんだってー!
確かにマリエッタは街の人たちがおかしくなったり消えてしまっても変わらない。元からクレイジーサイコレズで狂ってるとも言えるけど・・・。
マリエッタはドロニア様を知っている。しかし、ドロニア様は分からなかった。
正確にいえばヴェルニア時代のルーラー魔法学校の同級生だったわけで。
ドロニア様として人形に転生したことで記憶の大部分は失ってしまったのだろう。
そうなると色々合点がいく。
ルカがドロニア様の誕生日に栗のフルコースを作ったのも生前のドロニア様(ヴェルニア)の好物だったからだ。
そして、ドロニア様が栗料理を口にしたとき、「んんんん♡♡♡」と嬌声を上げた。
記憶は失ってもやっぱり栗が好きなドロニア様はポンコツ可愛い。
今までのストーリーを追いかけてくると、ドロニア様が叶えたいことってそれしかないよなぁ。
ドロニア様が執着していたのは、親友であり、大事なルカの母親であるイサラの蘇生。
メディニラをバルティーニ三世にしたように生きた人間を記憶を代償として他の生物に転生させる。
ヴェルニアをドロニア様にしたように死んだ人の魂を人形に込めて転生させる。
しかし、数年前に死んだ人間を生き返らせることなどできるのだろうか。
ドロニア様がイサラにこだわり続けていたのはルカも分かっていたのだろう。
ルカは始終浮かない顔だ。母親に会えるのは嬉しいけれど、イサラは生き返ることを望んでるのかな・・・。
馬車小屋の周りを兵士たちに取り囲まれる。鍵が本物か確かめている時間は本当になさそうだ。
ドロニア様が追い求めていた復活の儀。
まとめ
この旅で探し続けていた“鍵”は3本集まった。そして、終着点は“イサラを現世に蘇らせること”。
魂の魔女であるルカの反応がすごく気になるところだ。真実を全て悟っているような・・・。
ルカって一体何者?底知れない実力者であることは間違いなさそうだ。
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