うたかたラジオ

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『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』プレイ日記第37回【私の罪】

今まで随所に散りばめられていた伏線が丁寧に回収され、確実にグランドフィナーレに向かって進んでいるのを肌に感じます。

先が気になり過ぎて進めたいけど、終わってほしくない気持ちもあるのです。

さて、遂に鍵を3本集め、念願であった親友イサラの復活の儀を執り行うドロニア様。

一方でルカは自分の母親が現世に蘇るかもしれないのに浮かない顔をしているのが気にかかる。❝魂の魔女❞として何か知っているのでしょうか。

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イサラ復活編、続きをお送りします。

三者三様の想い

人間としての❝生❞に興味がないドロニア様

ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団

暗く長い階段を下りていく3人。ドロニア様は長年想い続けていたイサラ復活が実現間近ということもあってご機嫌だ。

ルカが「カカ様は自分が小さいときに亡くなったからあまりよく覚えていない」というと、「これからたくさん思い出を作っていけばいい」とドロニア様。すっかり母性に目覚めてママニア様になりつつあるな。

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ここでずっと浮かない顔をしていたルカの本音が飛び出す。

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まぁ、責任は感じるよね。

イサラは元々病弱だったし、ヴェルニアと共にバーバからの逃亡を図った時に力を使い過ぎた反動で視力も失っている。いずれにしても人より長くは生きられなかったことだろう。

一方でヴェルニアは王宮魔女としてバーバの手を離れて人並みの自由を手に入れていた。事故で死ななければ前途洋々な未来が待っていたのかもしれない。

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人間として蘇ることができれば、ドロニア様が失っていた脚も元通りになるかもしれないとルカは言うが、ドロニア様はどうでもいい様子。

あまり人間としての❝生❞に拘っていないようだ。

 

マリエッタの独白

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そういえばマリエッタもルカ同様、ずっと浮かない顔をしているような。

急にドロニア様に対して自分の懺悔を聞いてほしいと言い出した。

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それな。

ドロニア様、その指摘は的確である。一部の隙もない完璧なツッコミだ。

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構わず話し出すマリエッタは通常営業で安心した。

って、なんだってーーーーーーー!!

レキテーは再生したからよかったけれど、マリエッタがレキテーを燃やす理由がどこにあるのだろうか。

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鍵を3本集めることが死者復活の儀式を行うための要件であり、その対象がイサラであるということまで知ってた・・・?

ルーラー魔法学校では都市伝説的にそういった噂が流れていたのかな。

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この言葉の真意は何だろう。

レキテーを燃やすことで鍵の探索を中断させ、ドロニア様がイサラを復活させるのを食い止めることで彼女の過去の拘りを捨てさせて未来を見ることを期待していた・・・?

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今はマリエッタ=マリーというのが分かっているからずっと想い続けていたのも頷けるが、ルフラン市に来たばかりの頃のマリエッタの異常行動は咎められるべきだと思う。

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ルーラー魔法学校で「この子、同性が好きなのよ!」「気持ち悪い!」といじめられていたマリーを見てヴェルニアが、「恋愛なんて自由だろ」と真っ直ぐよどみない言葉を放ったシーンがある。

いじめられているという境遇はヴェルニアもマリーも同じだけれど、気高く強く凛と苦難に立ち向かっていくヴェルニアの姿は彼女の目に輝かしく映ったのだろう。

そして、自分の価値観を否定せずに肯定した唯一の人間だったと。

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やっと言えたね、マリエッタ。過去の決着をつけるという意味ではマリエッタも同じなんだろうな。

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始終ご機嫌なドロニア様。

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まず一点。レキテーを持ち出して滅失しようとした行為については不問とする。

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そしてもう一点。マリエッタの気持ちには応えられないが、自分を好きでいてくれるその気持ちには感謝している。

今までは言葉尻だけ見ると厳しいことばかり言っていたドロニア様だけど、やっぱり優しいよね。

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過去の記憶はないはずなのに、マリエッタの真の名をつぶやくドロニア様。イサラの想いが込められた人形素体にしか反応しなかったというドロニア様の魂は他の魂とは何か違ったのだろう。

 

イサラ復活

親友と子との再会

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階段を下りた先に広がる空間には棺が置かれていた。

聞き覚えのある声。イサラだ。

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ルカの「んあ?」はイサラ譲りだったのか。

ドロニア様、いや、ヴェルニアが成長した姿を見るのはこれが初めてだったね。

イサラは魔力の使い過ぎで視力を失って・・・、

あれ?目が見えるのおかしくないか?

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そもそもヴェルニアがルフランの迷宮を探索し始めたのは、イサラの残した鍵がきっかけだったもんな。

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そうか、自分の子供であるルカの顔も見れなかったんだ・・・。

 

お前はカカ様じゃない!

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ここでルカが叫ぶ。

「お前はカカ様じゃない!」

魂の魔女として、目の前の魂が本物なのか贋物なのかを感知したのだろう。

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ここから少し、イサラの雰囲気が変わる。声のトーンは変わらないけれど、やや冷酷さを帯びている。

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イサラはバーバの手によりルーラー魔法学校に収監されている魔女たちを「籠の中の鳥」と言っていた。

2人で企てた脱走は功を奏しなかったわけだが、ヴェルニアは王宮魔女という高い身分を手に入れて自由な世界に旅立って行った。

一方で魔女としての活躍の道が閉ざされたイサラは「籠の中の鳥」のまま・・・。

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魔女として生きられなければ、待っている道は悲惨。

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「望まぬ子」って・・・。ルカの前では絶対に言っちゃいけない言葉だろ・・・。

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イサラの怒りが増幅していく。まるで別人だ。

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イサラを落ち着けるために自由を手に入れる術はここにあるとドロニア様が呼びかける。

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・・・。今からしようとしていることは自然の理に反する行為だ。

本当は死んだ人を生き返らせるなんてことはしてはいけないのだろう。有限な命だから、みんな一生懸命生きている。喜んだり怒ったり泣いたり笑ったり。

命を軽々しく扱うなというイサラの言葉には説得力がある。

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うん、これは抗いようのない事実。抜け道なんて本来あっちゃいけないんだ。

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表舞台で活躍するヴェルニア、裏方で苦汁を舐めさせられるイサラ。対等だった2人がどうしてここまで差がついた。

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己の境遇を親友であるヴェルニアと対比してしまったイサラ。

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ドロニア様の前に姿を現したのは、人ならざる姿のイサラであった。

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儀式は失敗。3本の鍵に贋物が含まれていたのだろう。

単なる失敗ならばまだいいが、中途半端に儀式を決行して死者の魂を呼び起こしたことで死者でもなく生者でもない異形が産まれてしまった・・・。

魂を軽々しく扱うな・・・か・・・。

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激昂してドロニア様を責め立てるイサラ。

確かにイサラの気持ちも分からなくはない。こんな中途半端な姿になり、負の感情に支配されるくらいならば安らかに眠っていた方がよほどいいに決まっている。

ドロニア様の親友を生き返らせたいという純粋な気持ちは伝わるけれど、イサラがそれを望んでいたのかはわからない。身勝手な行動だったのかもしれない。

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気丈なドロニア様が泣いているのを初めて見た。

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私の罪。罪を償おうとして新たな罪を重ねてしまう。

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やはり鍵は偽物。

 

本物の偽物?偽物の本物?

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ドロニア様を責め続けるイサラに「偽者」と言い放つルカ。たとえこんな姿になっていても母親にも対抗できるルカは強い。

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ドロニア様は茫然自失の状態。一番弟子のルカが参りますぞ!

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うおおおおおおおおおおおお!!

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禍々し過ぎる・・・。

ルカが偽者と言っていたが、このイサラは生前のイサラを少しでも含むものなのだろうか?

要するに❝イサラの魂❞というものはここにはなくて、負の感情だけがイサラを騙って浮遊していたのか。あるいはここにあったのは確かにイサラの魂で、負の感情に支配されて変質したものなのか。

本物の偽物なのか、偽物の本物なのか。

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かなり攻撃は熾烈で、やはり脆い後列は壊滅気味だ。

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亡者の主か・・・。イサラの魂はほんの少しだけ含まれていて、残りの大部分は他の亡者の亡骸なような気がする。

 

まとめ

ドロニア様が成し遂げたかった復活の儀式は失敗に終わった。今思えば死者を蘇らせるという行為自体が間違っていたのだと思える。

人は生まれ、死んでいく。それはこの世の理であり、絶対の決まり事。例外は許してはいけないし、死者の意思を酌むというのも身勝手にすぎない。

生の世界と死の世界は表裏一体だけど、決して交わることはない。

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