暑くなってくると、料理をするのが億劫になってしまいますよね。
冷たいうどんや素麺に頼りがちになりますが、ちょっとそれだけだと味気ない。そう感じることもあるかと思います。
そんなときの追加の一品としておすすめしたいのが、今回紹介する『ししとうと厚揚げの煮浸し』です。
メインの食材はこれだけで、10分もあれば作れて、ご飯のおかずにもお酒のおつまみにもなれる万能な料理です。
ししとうは今回は20本入りで250円のものですが、夏のスーパーでは100円前後で売られていることも珍しくないので、非常に安価で美味しい我が家の夏の定番メニューです。
『ししとうと厚揚げの煮浸し』を作る
材料(2~3人前)
- ししとう・・・・・・1パック(15本から20本程度)
- 厚揚げ・・・・・・・2枚
- 醤油・・・・・・・・大さじ2
- みりん・・・・・・・大さじ2
- 酒・・・・・・・・・大さじ2
- 砂糖・・・・・・・・小さじ1
- 昆布出汁・・・・・・・・100ml
- ごま油・・・・・・・少々
材料はこれだけです。いたってシンプルな料理なので、ここからいくらでもアレンジを加えることができそうですが、個人的にはメインの食材は『ししとう』と『厚揚げ』のみで足さず引かずが一番美味しく食べられると思います。
ちなみにこの料理が作りたても美味しいですが、しばらく置いておいて味が染み込んだものを食べるとさらに美味しいです。
そのため、「放置前提の調味料の分量」にしています。すぐ食べたいよという方は醤油を少し多めにしたり味の調整を行うとよいかと思います。
調理開始
①ししとうのへたを取り、厚揚げを食べやすい大きさの切る
へたの部分をダイナミックに切り落とします。
へたの部分だけを綺麗に取り除いてもいいですが、こちらの方がししとうの中まで煮汁が染み込むので、おすすめです。ししとうは破裂しやすい食材なので、へたのみを取る場合には楊枝や包丁で穴を開けてあげてください。
ちなみにししとうは数十本に1本くらいの割合で、いわゆる「当たり」と呼ばれる激辛のものが含まれていることが多いです。
辛いししとうも好きだよという方は気にせず調理していただければと思いますが、「昔辛いししとう食べてから苦手意識が・・・」という方に向けて簡単な回避方法を紹介しておこうと思います。
【ポイント1】ししとうの辛い部位は「へた」と「種」の部分
ししとうの一番辛い部位はへたと種の部分なので、これらを取り除いてあげることが最も安定した回避策になります。
先ほど「ししとうの中に煮汁が~」ということを書きましたが、辛いししとうの中に沁み込んだ煮汁もまた激辛なので、不意に飲み込むとむせてしまう恐ろしさがあります。
【ポイント2】形がいびつなししとうには要注意
ししとうの中にも曲がったものや尖ったものが含まれていることがあるかと思います。
あれらは生育過程でストレスを受けて育ったものだそうですね。水分が足りなかった、昼夜問わず高温だった等々。
ストレスを受けるとひねくれて育ってしまうんですね。人間と同じです。
【ポイント3】辛いものは明確に香りが強い
辛いししとうは下ごしらえをしていても調理をしていても明確に辛さが伝わる香りがしてきます。気づいても気にせず調理を続行していますが、気になる方は除外してもいいと思います。
厚揚げは適当にスライス。もちろん角切りにしたりするのもいいですね。
②ごま油を敷いたフライパンでししとうを炒める
サラダ油でも問題はありませんが、風味も味のまとまりもごま油が最適なので、ここは是非ごま油を使ってほしいところです。
ごま油の香ばしい香りと共にししとうの表面が白く焼けていくのが分かります。
③厚揚げを投入して、サッと炒め、3.から7.の調味料を入れる
厚揚げを投入したら、サッとなじませる程度に全体を混ぜます。厚揚げに焼き目を漬けたりしなくてもいいので、すぐに調味料を入れてしまいます。
あとは中弱火で煮込むだけです。10分ほど煮込んだら、味を染み込ませるために蓋をして放置しておきましょう。
④しばらく放置したものがこちらです
良い色に染み染みですね。これで完成です。
実食
染み染み照り照りで美味しそうですね。今回は日本酒のあてになってもらいました。
今まで何度も作っている料理ですが、未だに「ししとうと厚揚げって合うなぁ」「夏はやっぱりこれだよなぁ」と感じる夏の定番です。
しっかり柔らかく煮込まれながらもプリッとした皮の食感を残したししとうは、その独特の苦みが調味料の甘辛さとごま油の風味と相まって非常に風味高い味わいです。
厚揚げのモチモチした食感も癖になりますね。この料理の特徴は簡単に作れるけれど、飽きが来にくいというところにもあると思います。かなりのヘビーローテーションで組み込んでも美味しく食べられますよ。
まとめ
ししとうがお安くなるこれからの季節。もう一品欲しいなぁと思ったときのおすすめの料理を紹介させていただきました。
夏は料理のモチベーションが下降気味なので、夏のボーナスでいい調理器具を揃えてみようかなと考えている今日この頃です。
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