今年も多くの名作ゲームが生まれて、プレイが追いつかない状況です。これは仕事辞めるしか・・・。
まったくもって豊作。嬉しい悲鳴が聞こえる豊作ですね。
ん?豊作?
うんうん、米が豊作?
天穂のサクナヒメをプレイしていくよ!!
普段はあまり話題のゲームだからといって飛びついたりはしないのですが、売り切れ続出、令和の米騒動と呼ばれるくらいに品薄な『天穂のサクナヒメ』が幸運にも1本売れ残っているということであればこれは神の思し召し。
やるしかないでしょと思ったわけです。
それにしても今まで稲作をメインテーマにぶち上げてきたゲームが他にあったでしょうか。
米は力だ。
肝にして要を得る、日本人ならやってみたくもなるでしょう。事前にPVや情報を一切入れない状態で完全初見でプレイしていきますので、お暇な方はお付き合いください。
天穂のサクナヒメ
日本の原風景を思わせるグラフィックとBGMに酔いしれる
本作はPS4とNintendoSwitchで展開されており、携帯機大好きな自分としては当然後者を選択...と思いましたが、最近ずっとPS4でとあるゲームに熱中していたので流れでPS4版を選択。
さて、ゲーム開始。BGMが素晴らしいですね。通常版ではなくサントラのついた豪華版にしておけばよかったかなぁ。
本編に進んでみると、年齢も性別もバラバラな5人が橋をとぼとぼ歩いています。
神様のドロップ(ダブルミーニング)
ガラの悪そうなおじさんが、おいおいここを通らせるわけにはいかねえよと刀を抜きまして、それなら仕方ないとこっちの強そうなおじさんも震えながら刀を構えます。
さっそく物騒な展開かと思いきや、橋の向こうからふらふらと金色に輝く羽衣をまとった女の子がやってきます。
遠くから「おひいさま」と呼ぶ声。これこれサクナちゃんよ、そんなところに居たら危ないよ。
こいつ、酔っぱらってるぞ・・・。
刀を持つ屈強な男の前でも堂々とした態度。これは大物ですわ。
男が「いい着物着てるじゃないか」と褒めると上機嫌で答えるサクナヒメ。それが一転、男に子ども扱いされると、
無念、屈強な男。サクナヒメの飛び蹴りで橋の下に転落してしまった。
ドロップキックでドロップ(落ちた)。こいつは参ったね、HAHAHA!
いやぁ、年末でお酒を飲む機会も多くなるからこうなっちゃうのも仕方な・・・くねぇよ。
まぁまぁ、第三者防衛という言葉もありますしね。
いとも容易く行われた残虐な行為を過去にするかのように上機嫌で帰っていくサクナヒメ。一体何だったんだ・・・。
彼女の言葉から察するに、橋の向こうで開かれている宴会から抜けてきたようだ。
空腹で限界の5人は彼女の後についていくことに。
まるで千と千尋の世界観
おおー、ちっちゃくて可愛かったり不思議な生き物がいっぱい。右のもじゃもじゃと鎧みたいなのが特に注目ですね。
可愛いキャラクター、独特の世界観、グラフィックの柔らかさ流麗さにスクショが止まりません。
さっきの鎧君は接待を受けてる。あんな身なりで高貴なお方なのか。素敵だ・・・。
全体的に千と千尋の神隠し的なテイストを感じる。
Q.働かずに食べる飯は旨いか? A.もちろん旨いさ、最高だね!
おっと、サクナヒメがいました。前科者でございます。
ぶははは!家にある米を貢ぐだけで毎年のお役目がいただけるんじゃからぁ、まっこと高貴な血とは、楽なもんよ!(原文ママ)
悪代官みたいなこと言ってるな、この幼女。その米、まさか下々の者からの献上物ではあるまいな。
隣で暗い顔をしている子はココロワというらしい。サクナヒメと違って位がそこまで高くないから❝お役目❞をいただくことができなかったそうで。
サクナちゃん、直球過ぎ。お口が過ぎますよ。ココロワちゃん、付き合いの仕方考えた方がいいよ。
上々々機嫌のサクヤでしたが、後ろからふと先ほどの5人の声が聞こえてきて青ざめます。
ここは神界。人間が踏み入ることは禁じられている地。サクナが門番にドロップキックをお見舞いしたことで人間が天界に侵入したことが知れたら大問題だ。
人間たちを追いかけて一人残らず〇してやる。お帰りいただかなくては。
懐かしの2D横スクロールアクション
ここで横スクロールアクション。ああ、この和の雰囲気で2Dアクションは『がんばれゴエモン』を思い出します。
なぜ、頑張れゴエモンはもっと頑張れなかったのか。
それはさておき、チュートリアルを兼ねた追いかけっこが始まります。
恐らくフィールド移動の肝になるのが亡くなった門番も褒めていた金の羽衣の使い方です。びよーんと伸びて壁や天井に突き刺さる。
収縮してそのまま刺さった場所に移動できるという代物。ゼルダでいうところのフックショットと考えると分かりやすいかもしれない。
ここをキャンプ地とする
なんとか5人の居所を突き止めたサクナヒメ。へへへ、ここがお前たちの墓場になるんだよ!
神への供物に手を出すとは・・・。しかしながら、生米を貪らなければならないほどの飢餓状態だったと考えると何とか助けてあげたい気持ちも、
あ、無いんだ。
サクナがクワを振りかぶって床に叩きつけた衝撃で蝋燭が転倒。引火、延焼、火遁豪火球。
いや、そんな着火しやすいものがある場所に火気を備えているのがそもそもの間違いだって偉い人が言ってた。
備蓄されていた米は炭となり、大きなお姉さまに怒られることになりましたとさ。このお方の名前はカムヒツキ様。ヤナト神族と呼ばれる神を司る主神。この世界の創造主の化身という高貴オブ高貴なお方。
偉大なる武神と豊穣神の間に生まれた神であるサクナを重用し続けてきたカムヒツキ様でしたが、今回のサクナの失態には相当お怒りの様子。
こいつぁ駄女神ですねぇ。性格が悪いとかではなくて、生まれながらの地位に甘んじてぐうたら努力知らずで甘い蜜まみれの生活をしていた駄女神なのです。ただそれだけなのです。
うんうん、ゆいちゃんは最優先で帰してあげるからね。
カムヒツキ様はこのぐうたら姫のことを前々から気にしていたようで、今回は罰を与えることにしました。その罰とは、
ヤナト神族を脅かす存在である❝鬼❞の生態を調査すること。
鬼だらけの島に住み込みで働くんだよ、ほら。休んでるんじゃないよ。
調査が済むまで神界追放だよ、と。
嫌じゃー!働きたくないでござる!働きたくないでござる!
紹介が遅れましたが、この狛犬のようなおじいちゃんがサクナの教育係のタマです。
さっき自分も結構酷いこと書いたと思うけど、「親の財産を食い散らかしてお育ちになった」というパワーワードにはタマ爺の苦労が現れているようで同情してしまうな。
サクナとはしばしのお別れ。うーん、ココロワちゃんは何か闇を抱えてそうですね。
島☆流☆し
まとめ
さて、このような経緯で神界を追い出され鬼の住む島に住むことを余儀なくされたサクナヒメの冒険譚の始まり始まり。
次回からは本格的なストーリー、そして本作の主軸の一つである『米作り』を紹介していこうと思います。
働かざる者、神と言えど、食うべからず。