夏だ!有給だ!ごちそうだ!
ということで始まりました、久々の食べ歩きシリーズ。
ブログを更新していない間もおいしいものをたくさん食べたのですが、あまりにも書きたいことが多すぎてまとめきれないので、何個か前の記事で最近のダイジェストをお送りしたところです。
さて、今回は前々から気になっていた都内のデカ盛り海鮮丼を実食してみようと思います。
場所は東京都文京区にあります『江戸富士』さん。人気のお店らしく、長時間並ぶの必至らしいですよ。
江戸富士までのルート
降り立ったのは御茶ノ水。聖橋を渡って東京医科歯科大学方面にぐいぐい進んでいく。
この麓の緑が気持ちいいよね。お茶の水に来たときは意味もなくベンチに腰掛けて休憩することがある。
聖橋付近にあるうどん屋の『おにやんま』はまた今度の機会にしようね。
うどん界の昆虫系と呼ばれるおにやんまは、他にも暖簾分けの『こくわがた』『つくつくぼうし』などがあるそうで。
聖橋を渡り切ってもしばらく直進。道路を渡ってもまだ直進。駅前の賑やかな印象とは対照的に落ち着いたオフィス・住宅街に入って行く。
やや左手方面の路地を意識しながら大きな道路にぶつかるまで進む。その途中でおでんの名店、『こなから』に寄り道。
おでんと日本酒。涼しくなったらまた来るね。こういうお店で何も考えずに仕事終わりに片寄せ合ってお酒飲める日はいつ来るのだろうか。
大きい通りというのが新妻恋通り。
おりがみ会館が見えるね。寄ろうとした時はいつも閉館中だったりでなかなか入館の機会がなかったが、今日は開いてるようだ。
道路を渡ると、ここも気になるラーメン屋『睡蓮』。
江戸富士
聞きしに勝る行列
御茶ノ水駅から歩いて10分ほど。目的地である『江戸富士』に到着。住宅街の中に自然に溶け込む老舗の香り。
事前の調べで平日でも行列必至ということは分かっていたので、開店時刻の11時30分に余裕を持って11時5分頃辿り着いたのだが、その頃には既に20人ほど並んでいる状態だった。
決して恵まれた立地とは言えないが、噂を聞きつけて訪れる客が多いと言うことだろう。
店内は9人ほど入れるようなので、自分は二周目ちょっとということになろう。一周25分として1時間弱は待つかな。
この日は曇り空で日差しもなく、風も吹いていたので暑さを我慢することもなかった。文庫本片手に待つ。あと2週間もすればある種の拷問を味わうことになっただろう。
海鮮丼大盛り+魚汁
店内に通され、早速注文。もう決めていました。海鮮丼(1,600円)、ご飯大盛り(100円)、魚汁(250円)。
他にもウニやイクラ、マグロを追加した豪華なものもあったが、今日はシンプルなものを食べてみたい。
魚汁はいわゆるあら汁だろう。魚汁ってニョクマムっぽいね。注文を受けた女将さんはさらに進んで「汁」と呼んでいたけどね。
カウンターに用意されたポットからお茶を注いで飲む。いや、これも実は汁かもしれない。むしろ、認識するこの世界そのものが、汁・・・・!?
などと考えつつ待つこと5分ほど。
\ヨッ!江戸の富士/
す、すごい・・・。超体幹バランスという言葉が何故か脳裏に浮かぶ。
ご飯が見えないってレベルじゃないぞ。どう箸を差し込んでいくのが正解なんだ。
後ろからも。これは待った甲斐があったというもの。
普段大盛りの海鮮丼を食べるときでも、なんとかご飯を掘り起こしてネタと一緒に口に入れるのだが、到底ご飯に到達できないので、ここで機能するのが大盛りご飯。
別盛りになったご飯に簡易海鮮丼を作って食べていくのです。
個人的には大盛りを選択したのは大正解だったと思う。しかしながら、海鮮丼単品でもとんでもないボリュームなので、少食の人はしばらく魚介だけを食べるか、あるいは取り皿に避ける他ない気がする。
ここで魚汁到着。お椀が重い。
普通のあら汁は骨だらけで食べるのも一苦労だが、こちらのものは刺身で食べられるレベルの切り身が入り、食べ応え十分。
大量のネギが織り成す清涼感とそれをブーストする柚子の香り。飲み進めていくと柚子の皮のひと欠が入っていた。
海鮮丼に含まれている魚介は、思い出せる範囲で、マグロ、アジ、ハマチ、イワシ、生シラス、エビ、ネギトロ、タイ、クジラ、ハモ、イカ、つぶ貝、漬けはカンパチ?…それくらいだったかな。
あとは玉子焼き、漬けものが潜んでいたり。
あった、ご飯あったよ!底が深くみっしり詰まっているので、これだけでも相当なボリューム。
結果的に大盛り分も含めてバランスよく海鮮とご飯を食べることができたが、ご飯が足りなくなる海鮮丼とはなんと豪勢なことか。
もちろんボリュームだけでなく、海鮮の質も非常に高い。
大盛りの海鮮丼を食べる際、多くの場合感じるのは、「途中同じような味や食感が続いて食べ飽きてくる」ということだが、江戸富士の海鮮丼は赤身と白身のバランスだけでなく、貝や生シラス、漬けものや玉子、ネギトロなど食感を複雑化させるネタを要所に組み込んでいるのでマンネリ感がない。
それもひとつひとつのネタの鮮度や質に拘っているからだろう。
この味とボリュームで千円台であれば、遠方から遥々行列に並ぶのも納得である。
まとめ
何でもない平日でも行列ができるので、昼時に「ちょっと近くを通りがかったので入ってみるか」は相当幸運でなければ難しいかもしれないですね。とはいえ、ピークタイムを過ぎれば混雑は緩和されるとは思います。
昼に食べたいなら食べ終わるまで2時間くらいは覚悟しておいた方がいいかもしれません。それだけ価値のあるお店だと思います。