以前、夏に見たい映画をテーマに記事を書いたことがありますが、今回は夏に読みたい『大長編ドラえもんシリーズ』。
今現在何巻まで出ているか分かりませんが、おそらくどの作品も童心を思い出させてくれる素晴らしい作品であると思います。
最近のものは流石に追っていませんが、15巻くらいまでは10回ずつくらい読みました。
特にその中で夏にオススメなのが、こちら。
大長編ドラえもん (Vol.4) のび太の海底鬼岩城(てんとう虫コミックス)
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1983/06/25
- メディア: コミック
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『のび太の海底鬼岩城』
『のび太の海底鬼岩城』との出会い
僕が『のび太の海底鬼岩城』に出会ったのは、小学校のバザーのときだ。
なんとなくぶらーっと会場をうろついていると、『大長編ドラえもんシリーズ』が8冊で200円で売られていた。1巻から8巻というわけでなく、ところどころ歯抜けで8冊。その中に『のび太の海底鬼岩城』が入っていた。
あらすじ及び展開
簡単にあらすじを書けば、数千年前に滅亡した海底都市に残されていた自動報復装置“ポセイドン”が近年活発化してきた海底火山の噴火影響で目を醒ましてしまった。
ポセイドンの有する鬼角弾が一度発射されてしまうと、海のみならず地球全体の生命が絶滅してしまうという。
夏休みにドラえもん発案による海底キャンプを楽しんでいたのび太達は世界を脅かす脅威と対峙する。
いつも話の規模が世界単位に及ぶのはご愛嬌。最初は単なるキャンプだったのが、いつの間にか世界を救う話になる。
このシリーズに共通することだが、コミックは200ページほどであるにもかかわらず、このような大きなテーマの風呂敷を広げても最後にはしっかりまとめてくれるのだ。
極端に言えば、最後の50ページになるまでが前置きという感じ。怒涛の追い上げ。
さすが藤子先生。
いつだって少年の心
深海、宇宙、恐竜のいた時代・・・、ワクワクする。
世界を救うシーンはいつ読んでもスカッとするし、作中に登場するバギーの勇気にほろりとくる。
ただ、夏にオススメしたい理由の大部分を占めるのは、前半のキャンプのシーンだ。
絶対楽しいやつですやん。
食事シーンがたまらない。
ドラえもんのひみつ道具のプランクトンを食材に加工する海底クッキングマシーン。
一度食べてみたいものである。
読んで欲しい名シーン
そして、海底鬼岩城はこのシーン無しに語れない。
バギーちゃーーーーーーん!!!
『テンさん、さよなら・・・』的なこのシーンだ。あれ?目からオイルが。
ドラえもんに出てくるロボットたちは皆魅力的だ。人情深かったり、偏屈だったり。
まとめ
人類の未知は確実に少なくなっており、今まで謎だった事実が次々と解明されていく。
人間の知的欲求の深さが伺われる素晴らしいことだと思う。
一方でまだまだ未開な領域もあり、海、とりわけ深海の様子についてわからないことは山ほどある。
そんな深海で過ごす夏休みはどれだけ尊く価値のあるものか。
妄想をしながら読むのにぴったりである。