うたかたラジオ

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【ビーダマンの歴史】幼き日の蒼き弾丸 後編

僕の相棒『ファイティングフェニックス』

さてさて、前回の続きです。

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 ひと口に『スーパービーダマン』といってもその種類は様々で、世代が進むにつれて「最初のビーダマンは何だったんだ・・・?」と言えるほどの進化を遂げています。

今回は、僕が一番好きなビーダマン『ファイティングフェニックス』を中心にお話を進めていきたいと思います。

手元にビーダマンがなく画像を用意することができないのが残念ですが、画像がないと色々と説明がわかりにくいため、

hitou.at.webry.info

↑こちらのブログを参照いただければと思います。ビーダマン世代の人間にはたまらない情報が満載だと思います。

 

 

蘇れ、フェニックス

 一番思い入れの強いビーダマンは、この『ファイティングフェニックス』だ。

Super B-Daman 79 OS gear Egg Special Fighting Phoenix (japan import)

Super B-Daman 79 OS gear Egg Special Fighting Phoenix (japan import)

 

 もはや初号機の赤ボンバーマンの原型がないが、安心してほしい。ちゃんと赤ボンの魂はファイティングフェニックスに宿っている。ファイティングフェニックス誕生の経緯を書き留めておこう。

 

前の記事でも紹介したが、コミック版で『ボンバーマンビーダマン』の最大の弱点である「連射性能」を補うために『スーパービーダマン』として再誕した赤ボン。長らく主人公の愛機として活躍していた。

しかし、主人公・玉悟(たまご)の赤ボンは、伊集院圧政(いじゅういんあつまさ)という少年に破壊されてしまう。

幼年期の頃からの相棒を失った玉悟は失意の底にいたが、ガンマ(表紙の紫髪の少年)設計の下、赤ボンの破壊されたホールドパーツを融解して素材の樹脂に取り込むことでファイティングフェニックスとして転生している。

ファイティングフェニックスの性能

 このファイティングフェニックスであるが、過去の対戦経験を元に様々な革新的な要素を多く取り入れている。

①デルタシステム

→伊集院の使用機体である『スリークロウズ』のデルタシステムに発想を得ている。

ツメが3本になることによってビー玉にドライブ回転が加わり、従前のビーダマンに比べて発射速度及び威力を向上させることができる。

 子供の頃はこれを真似してビーダマンを改造し、「デルタシステム」を実現しようとしたものだ。普通のホールドパーツの先端部をカットして、ビーダマンに力士の褌のように装着する。子供のやることなのでせいぜい装着部を削って接着剤で固定するくらいである。

当然ながら耐久度は散々なもので、試し打ちをしたら取れてしまうという有り様であった。

今ならせめてボルトで固定するくらいはするのだろうが、当時はそれで最高に楽しかったのを覚えている。

単純にデルタシステムを採用しただけではなく、腕とホールドパーツを直結させて、横ではなく斜めに配置するという画期的な試みが取り入れられている。

②OSパーツ

→ファイティングフェニックスを覆う鎧のようなものである。このパーツとデルタシステムが非常に噛み合っており、指への負担も少なく、また、効率的にホールドパーツに力を伝えることができる。

見た目が重戦車のようになってカッコいいのも高ポイント。

③パワーウイング

作中でガンマがパワーウイングというパーツを使って発射の強弱を調整していたが、このシステムがファイティングフェニックスにも取り入れられている。

「そんなもん、いつも全力で締めて打てばええやん」という意見もわかる。しかしながら、当初のガンマは❝片手打ち❞がメインであったため、手軽にパワーを調整できるパワーウイングを使うという発想が自然に出てきたのだろう。

玉悟のトレーニング用として、鉄製でホールドパーツをガッチガチに固定する「メタルウイング」なんていうのもあった。あれは狂気の沙汰だった。

 

 実際の使い心地は?

実際にファイティングフェニックスを愛用していた身としては、初期のスーパービーダマンが完全に忘れ去られてしまうほどの使いやすさ、強度、発射速度は自信を持って保証できる。

多少乱雑に扱っても壊れることはないし、子供の力には十分耐えられるほどの耐久性があった。

何より「ドライブ回転」のビー玉の威力は凄まじく、今の時代であれば使用禁止・販売禁止になってもおかしくないほどであった。おおらかな気風の中で活躍した玩具である。

スーパービーダマン OSギア ケーニッヒケルベロス

スーパービーダマン OSギア ケーニッヒケルベロス

 

また、デルタシステムの考案元の伊集院もシステムを成熟させて自機に還元させている。ちゃっかりOSギアも取り入れていたり。

それだけ画期的で完成されたシステムだったのだろう。

 

バトルフェニックス

耐久性は高いと書いたが、コミックの主人公・玉悟はパワーファイターであり、締め打ちにかける力が強すぎて指の骨が折れてしまうなどの常人離れしたタフネスの持ち主であることから、ファイティングフェニックスがその負担に耐え切れなくなる時が来てしまう。

 ファイティングフェニックスの『デルタシステム』を踏襲しつつ、上2本のツメにはローラーが設置されて、発射がスムーズに。両肩部分には「キャノンサス」と呼ばれるスプリングが装着されて、より少ない負荷で強力な締め打ちを可能にしている。

 

コンバットフェニックス

この後、『コンバットフェニックス』というさらなる後継機が現れるが、その辺からビーダマンと疎遠になり、よくわからないのだ。すまぬ、すまぬ・・・。

 「メガキャノンウイング」という別売パーツを装着すると、歴代最強の名に相応しい破壊力を手に入れるとのこと。

 当然プレミアがついて、現在約5万円。誰が買うんだ、これ。

 

他にもこの時代には、こんな兵器のようなビーダマンも発売されていた。

バーティカルトリガーという独自のシステムで、従前トリガーを水平方向に押し出すことによって推進力を得ていたのが、縦方向、垂直に圧を加えることによってビー玉を射出するというもの。しかも複数。

割と冗談じゃない威力が出るので、これも今の時代ならば規制待ったなしだっただろう。

 

懐かしい記憶を掘り起こしてみて

懐かしくなって色々書いてしまったが、今思い出してみると、コミック版はストーリーが丁寧に練られており、現在も十分に通用するものである(と思う)。

コミックほどではないが、実物のビーダマンもそれなりの威力を持つビー玉を発射することができるため、これらの玩具の存在を許す当時の穏やかな気風があってこそのびのびと楽しむことができたのだろう。

ポケモンやミニ四駆に比べたらマイナーなジャンルとして子供たちの間に広まったプチブームであろうが、僕の心にはしかと数々の勇姿が刻まれている。