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【天気の子】映画『君の名は。』を振り返りながら、新海誠監督3年ぶりの新作『天気の子』に期待すること

つい先日知ったことですが、新海誠監督の新作映画『天気の子』が2019年7月19日公開予定だそうですね。

天気の子

(出典:新海誠3年ぶり新作『天気の子』2019年夏公開! - シネマトゥデイ)

新海誠作品の代表作と言えば、多くの人が口を揃えてこう言うでしょう。

『君の名は。』

僕も大好きな作品で、映画館に何度か観に行きましたし(同じ映画を複数回観に行くことは初めて)、Blu-rayまで買ってしまいました。

今回は『君の名は。』の魅力を簡単に紹介しながら、新作『天気の子』に期待することを書いていこうと思います。

 

『君の名は。』の魅力

『君の名は。』を観に行ったきっかけ

2年前の7月終わりにたまたま有休を取った。今でこそ月に1回程度映画館に足を運んでいるが、当時の僕は映画館なんて滅多に行かない生活を送っていた。

そんな僕がわざわざ映画を、しかも前情報を全く入れない状態でアニメ映画を観ようと思ったのは、完全に「つまらなくてもネタになるからな」という考えに支配されていたのだと思う。

特に予定もなくとった有休だったので、普段しないことを思いっきり楽しんでみようという気持ちもあった。

場所は新宿バルト9。前日の夜にインターネットでチケットを購入し、久しぶりの映画にワクワクしていたのを記憶している。

当日は強い雨が降っていた。「普段しないことをすると雨が降るって本当だったんだ」、そんな冗談を頭に浮かべながらバルト9へ。

そうなんだ、きっかけというものはいつも些細で日常に潜んでいるものなんだ。

 

世界に引き込まれる感覚

公開から数日経っていたが、まだまだ口コミは広がっておらず、客入りとしては5割程度。平日の真昼間でもこれだけ入るのだから東京は広い。

2時間リラックスして過ごせればいいかとぼーっとスクリーンを見つめる。そして、物語が紡がれていく。

まず、映像の美しさに息を飲んだ。彗星が雲を突き抜ける描写、水の描写、空の描写、人物の表情・・・それらがあまりにも活き活きと視界を彩り始めたので、僕はその世界に身を任せた。

最初は東京と田舎の高校生のコミカルな掛け合いが続き、その勢いはとどまることを知らず、どこまでも明るく元気に希望に満ちた日常が展開されていく。そこからの急転直下のシリアスムード。絶望である。そして、この絶望を打破すべく、物語は加速度を増しながらラストシーンへ向かう。

よく2時間にまとめたものだ。過不足ない完璧な構成ではないか。

 

止まない雨はないよ

感動冷めやらないまま映画館を出ると、先ほどまでの大雨は幻であったかのように空は青々と輝いている。すぐ近くに新宿駅、遠くには都庁が見える。

作品の中で出てきた道を通って駅に向かう。偶然の出会いっていいものだ。現実と映画がリンクしたこの瞬間を今でもよく覚えている。

 

『天気の子』

あらすじ

「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。
「ねぇ、今から晴れるよ」
少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。
それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――(映画『天気の子』公式サイト)

あのとき降っていた雨とリンクするようで、このあらすじがあまりにも眩く綺麗に見える。

「祈るだけで、空を晴れにできる力」

天気を操る力と表現せずに、「晴れにできる力」としたのは、一方通行の超常的能力が物語のカギとなるということだろうか。

晴れにすることで救われる人がいる(あらすじを読む限り帆高という人物はこれに該当する)、あるいは兄弟の救済になるということか。全貌はまだわからない。

 

随時加筆予定

 『君の名は。』に関しては、これ以上ないというほどのヒット映画であったので、監督自身次回作のプレッシャーは凄まじいものであろうし、『君の名は。』の世界観に惚れ込んだファンの期待もまたとどまることを知らないだろう。

監督自身も自信が生み出した大ヒット作があまりにも偉大過ぎて、「筆が進まない」だとか「書けない」と言っていたくらいだ。

ただ、この追い風とも向かい風ともとれる状況下で『君の名は。』とは違う技法でファンの期待に応えることができたならば、日本アニメ界で確固たる地位を築くことだろう。

声優の情報は公開されているが、挿入歌やOP・EDはまだ明かされていない。

www.cinematoday.jp

まだまだ情報が少ない状態なのでこれくらいにするが、来年の夏に向けて随時加筆していきたいと考えている。