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【予算2万円】「小江戸・川越&東久留米温泉1泊2日小旅行」1日目その③【本川越~鶴ヶ島、入間川、利休周辺】

人でごった返す一番街を抜け、菓子屋横丁に活路を見出した前回。

↓前回の記事はこちらから。

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さてさて、少し早めではあるものの本川越を抜けて、今日泊まるホテルのある鶴ヶ島まで行くとしましょう。

予定を切り上げて鶴ヶ島のホテルに向かう

菓子屋横丁は?

え?菓子屋横丁には行かないのか?

 

いや、行ったには行ったんだけど、あれはもう観光できるレベルじゃなかった。

 

菓子屋横丁に行くまで大渋滞。着いても大渋滞。店の前も中も大満員の満員御礼。

駄菓子を手に取って、「子供の頃よく食べたなぁ(しみじみ)」とできるような空気でもない。

あれは戦場。古戦場ですぞ。

もしもこれから観光しようと考えている方がいらっしゃったら、

観光は午前中。午後は身動きできないものと思え。

とアドバイスしたいと思う。

当初の予定では駄菓子を500円分くらい買って、ホテルでそれらを懐かしみながら食べるというのをお届けしたかったが、残念ながら夢半ばである。

それならそれで仕方がない。日も上がって少し熱くなってきたので、ホテルでゆっくりしよう。方向はこっちでいいんだよね・・・

 

誰もおらず、何もない道を征く

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誰もいねぇ!!

この落差である。

つい2、3分前は路側帯から人が溢れ交通の妨げになっていたのに、観光の中心部を離れた途端この有様だ。
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ちなみにホテルがあるのが東武東上線の鶴ヶ島近く。

最初に降りた西武新宿線の本川越駅から徒歩数分の場所に東武東上線『川越市駅』があり、そこから2駅先が鶴ヶ島だ。

今から観光地の真ん中を縫って川越市駅まで行くのは避けたいので、「ほんの2駅だ。歩いていこう」と決意。時間もあるしね。

この時点で時刻は13時40分。チェックインは15時なので、悠々と歩いてのんびりカフェにでも寄ろうと考えていた。

そう、このときまでは。
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なんだか落ち着くなぁ。車の交通量はそこそこだけど、人が歩いていない。

結論から先に書いておくが、この地点から鶴ヶ島駅付近に到達するまでにすれ違った歩行者は4人である。
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ひたすら真っ直ぐな道。

Googleマップを頼りに進もうと考えたが、あまりにも真っ直ぐな道が続くので、スマホを見るのをやめた。
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右手に広がるは畑。
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畑、畑、畑。
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お、入間川が見えてきた。

最初は2駅と甘く見ていたが、都心部の2駅とは訳が違って、駅間が長い長い。

体感的には鶴ヶ島まで4,5キロは歩いたと思うが、この入間川はその中間あたりだ。

面白そうなものがあったら写真に収めておこうかと思ったものの、ひたすら代わり映えのない景色が続いたので黙々と歩いてきたのだ。

この地味さ、旅行初日の午後として問題はないのだろうか。
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か・・・わ・・・?
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物凄い鋭角な敷地だ。

そうそう、この先で初の歩行者とすれ違ったのを記憶している。

「どこで買ったんや」というくらいダメージを受けたジーンズを履いた20代の女性だったなぁ。
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また川を渡ることになるのか。大体ここで全体の行程の2/3くらい。
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か・・・わ・・・?

まるで修行のような時間を経て鶴ヶ島駅周辺に到着。時刻は14時50分。一時間以上歩いていたのか。

後はおとなしくホテルの中で過ごそう。午後はこのままでは散々なので、夕食くらいはしっかりしたものを食べたいな。

とりあえず近くのコンビニで飲み物数本と明日の朝食にするサンドイッチを買い(718円)、チェックイン。

 

ホテル到着、落ち着いておやつを食べよう

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やっぱりお部屋が最高じゃー!
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うんうん、ビジネスホテルらしい機能性抜群の机回りだ。
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すっかり冷めてしまったけれど、ここでおやつとして焼きおにぎりを食べることに。
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冷めていてもわかる。これは旨い。

表面はしっかりと焼き目がついて、香ばしい醤油の風味が食欲をそそる。また、おにぎりの密度が高く、ムチッとした食感が歯に心地いい。

熱々を頬張るのが一番美味しいのだろうけど、落ち着いて穏やかに食べられることの幸せには代えがたい。
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鰯節の方も食べてみる。
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鰹節独特の荒っぽさやえぐみのようなものはなく、口溶け優しく甘さを中心にした旨味が広がる。

素材も調理法も極めてシンプルな焼きおにぎりは味の想像がつきやすいけれど、やはり鰹節・鰯節の専門店の出すものはひと味違い、おにぎりの食感も家庭ではなかなか再現できないと思う。

1時間はどうかと思うけど、並んで買う価値はある。

小腹も満ちて、シャワーも浴びて、あとは夕食までごろごろすることにしよう。散々歩き通してきて疲れたね。

あれ・・・意識が・・・。

 

Ⅴ字回復の夕食編

ぐーたら+気ままに居酒屋探訪=最高

目が覚めたのが18時頃だったか。2時間ほど寝ていた。

初日の午後は観光客の波に巻き込まれ、逃げるように鶴ヶ島までひたすら歩いてきた。道中面白そうなものは無し。平坦な道を黙々と進むのみであった。

さすがに夕食くらいは美味しいものを食べて明日への礎としたいものだ。
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当初の予定では地元のお店にふらっと入ってご飯を楽しむつもりだったが、この辺のお店は日曜定休のところが多く、入れそうな店自体が少ないことに気づく。

そのような中で見つけたのがホテル至近(徒歩2分程度)の居酒屋『利休』である。

 

静かな宴の始まり

旅先だもの、最初の一杯はビールではなく日本酒(浦霞)

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最初はビールという常識を覆していくスタイル。

『浦霞』を注文すると、キンキンに凍ったグラスに並々と注いでくれた。これで530円だったか。安い。

お通しはもやしとニラとザーサイのピリ辛和え。しっかりと味のついたつまみと冷酒。

既に大正解の予感がプンプンしている。
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午後は散々だったけど、ここで一気に挽回できそうだ。

乾杯。

蔵里で飲んだ埼玉の日本酒は美味しかったけれど、やっぱり飲み慣れた味は安心する。

スッと体に取り込まれていく気がするのだ。
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メニューの充実っぷりよ。そして全体的に良心的な価格だ。

その中で一番高い刺身コーナーの「鰺のなめろう」。これはいっておきたい。

 

盛り付け及び味に技ありの絶品なめろう

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浦霞をちびちびやりながら待っていると、なめろう到着。

氷に載ってるとか船盛みたいだな。なめろう自体もかなりのボリューム。これは豪華だ。
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なめろうは「粘りが出るまで徹底的に叩いてあるタイプ」とこのお店のなめろうのように「魚の食感を残しながら叩いてあるタイプ」の2種類に大別される。

どちらもそれぞれ美味しいのだが、最近は後者の方に凝っている。

以前どこかの居酒屋で明らかにミキサーで攪拌したような生つみれの様ななめろうに出会ってがっかりした覚えがある。

それは置いておいて、利休のなめろうは抜群に美味しい。

ねぎの代わりに玉ねぎを入れているのか。また、なめろうには必ず入っている生姜がかなり控えめ。味噌も軽めだが、しっかり味が付いており、鰺の旨味と食感がダイレクトに伝わってくる。

珍しいなめろうだ。生姜のパンチが弱くてもこんなに美味しいんだなぁ。
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ふわっとしたなめろうはまだまだある。なんて幸せな時間だ。

あまりに美味しく、日本酒がグイグイ進む。よし、追加注文しよう。

 

ホタテ串に誘われ日本酒追加(久保田千寿)

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今日のイチ押しメニューのホタテ串。2本で320円だったか。安い。

表面はカリッと。噛みしめるともモキュモキュとした心地いい食感。

中からはホタテのエキスが染み出してくる。丁寧な仕事してるな、これ。
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『久保田千寿』をもらった。相変わらず、飲みやすくコクがある。

日本酒のラインナップこそ多くはないものの、自分好みのものを良心的価格でいただける素晴らしさ。近所にあったら通い詰めてしまいそうだ。
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先ほどのなめろうは生簀で泳いでいた味だ。命に感謝。
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ピリ辛もつ煮と柔らかつくね、ハズレ無し

肉系の料理が食べたくなったので、もつ煮とつくねを注文。

僕はホルモンがあまり得意ではなく、積極的にもつ鍋等を食べたりはしないが、もつ煮は好きだ。

そして、つくね。❝自家製❞のフレーズは魅力的で、初見の居酒屋ではついつい注文してしまう。
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もつ煮到着。

もつがごろごろ入っているのと、スープが辛味噌風なのが印象的だ。

これでもかというほどに柔らかく煮込まれたもつを食べる手が止まらない。時々出会う大根やこんにゃくも嬉しい。

もつ煮といえば白味噌ベースのやや甘めのものがベーシックだが、こちらの辛味噌風もいけるものだ。

ご飯が欲しくなるなぁ。
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つくねも見るからに間違いのないチョイスを保証している。

表面はしっかり歯ごたえがあるのに、中はふわふわのトロトロだ。またいい仕事をしている。

横に添えられた辛味噌はもつ煮に使われていたものだろうか。これをつけてももちろん美味しいが、つくね単体で食べて肉の味をしみじみ味わうのもいい。
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ちょうど2杯目も飲み終わり、ここでお会計。3,180円。

大満足だ。どれを食べても飲んでも美味しかった。居心地もよかったし、こんな店が近所に欲しい。

改めてメニューを見てみると、「真だこの唐揚げ」「だし巻き」「かしら串」などまだまだ食べたいものがあった。

また来たいけど、鶴ヶ島にふらっと来る機会がね・・・。

ここに飲みに来ることだけを目的にした小旅行を企画してもいいな。
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お店から徒歩2分のホテルに帰って自由時間。

どうなることかと思った初日だけど、丸く収まった。めでたしめでたし。

 

まとめ

黙々と何もないホテルまでの道を歩いているときは、「日帰りでよかったんじゃ・・・?」と若干の不安を感じていたけれど、美味しいご飯を食べて帰ろうと思えばすぐそこにホテルがある。

それだけで最高じゃないか。

2日目はゆっくりめにチェックアウトして、東久留米まで移動。温泉と岩盤浴を楽しみつつ自堕落な1日を過ごそうじゃないか。

【これまでの出費】

・西武新宿線西武新宿駅から本川越駅→494円

・しあわせ稲荷お賽銭→5円

・熊野神社御朱印→500円

・蔵里昭和蔵利き酒→500円

・蔵里大正蔵天ぷらうどん→1,350円

・中市本店猫まんま焼きおにぎり(鰹節、鰯節)→500円

・鶴ヶ島ビジネスホテル→6,000円

・居酒屋利休→3,180円

・コンビニ明日の朝食や飲み物→718円

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計13,247円