尻すぼみ的に終わっていくのかと心配だった初日の午後は名居酒屋・利休に救われ、気分良く2日目を迎えることができました。
↓前回の記事はこちらから。
2日目のメインイベントは、東久留米に2019年3月5日オープンしたばかりの温泉施設であるスパジアムジャポンです。
温泉と岩盤浴で普段の生活で疲れ切った身体(実はそうでもない)を存分に癒してきたいと思います。
さらば、鶴ヶ島の地
おはよう人類、おはよう鶴ヶ島
午前7時起床。おはよう人類、おはよう鶴ヶ島、今日もいい天気をありがとう。
今日も突き抜けるほどの快晴で、絶好のお出かけ日和である。
昨日買っておいたサンドイッチを朝食にする。
適当に手に取ったが、新発売かつ関東限定のBLTサンドだそうだ。
食べ応え十分。ベーコンの塩味とレタスのシャキシャキとした元気な食感が朝の食事にピッタリである。
本日の予定は東久留米に移動してスパジアムジャポンでのんびり過ごすだけなので、9時頃チェックアウトすればいいかな。
短い間でしたが、お世話になりました。
鶴ヶ島駅からほど近く、コンビニもすぐ横。フロントの方の接客も好印象で、部屋は清潔かつ必要な物はすべて揃っているので、是非観光の際にはおすすめしたいホテルである。
サイレントシティを征く
相変わらず人通りが少ないなぁ。個人的にはありがたいことだが、昨日の川越の混雑との落差に戸惑いは隠せない。
駅前すら人がいない。
東武東上線の川越市駅まで行き、そこから徒歩で本川越駅へ。本川越から東久留米までは西武池袋線だ。
ホームもガラガラだったが、電車が到着する時間が近づくにつれてそれなりに人が増えてきた。
そして、電車に乗ると乗車率は90%くらいだろうか。かなり混雑している。
こちらは池袋に行く人が多いのだろう。人が多いのか少ないのかイマイチ測りかねるところがある。
2日目のメインイベント:東久留米のスパジアムジャポンへ
人の流れに身を任せ
川越市駅に降りると、降車客のほぼ全員が同じ方向を目指して歩いていく。どうやら皆の目的地は本川越駅らしい。
ちょっと面白いのでGoogleマップを仕舞って流れに身を任せてみることにしたら、やはり本川越行きの集団だということが判明した。
本川越から所沢辺りに行くのかなぁ。
さてさて、本川越駅から東久留米までは大体30分ほど。この電車もそこそこ混んでいたので座れなかった。音楽を聴きながら車窓を眺めることにする。
航空公園駅くらいまでは畑の占める割合が多く、鶴ヶ島までの徒歩ルートを思い出しつつ揺られていた。
文明の利器バスに感動
東久留米駅に到着。時刻は10時。
スパジアムジャポンまでは駅から出ているバスで約7分。ということは歩いていけない距離ではないが、前日の苦い経験が頭をかすめたため、おとなしくバスを利用することにした。
普段あまりバスには乗らないが、いつかバスをメインの移動手段にした旅行を決行したいと考えている。
まさに❝ぶらり途中下車❞。電車と違って商店街や施設の前に停留所があるのでフットワーク軽く動けそうだ。
いやー、楽だ楽だ。川越から鶴ヶ島まで歩いていくやつおる?おらんやろ。
遠くに見える茶色い建物か?隣のスーパーと比べてもかなり大規模なのが分かる。
複合温泉施設スパジアムジャポンの実力
見た目はまるでコロッセウム
近づいてみるとやっぱりでかいな。コロッセウムみたいだ。
車で来るファミリー層を重視しての広大な駐車場。バス停も近く、移動手段さえ選べば快適にここまで来れるな。
天然温泉が売りだそうで、渾身の湯アピールをしているオブジェを見つけたが、お湯が溜まるところが汚れていて茶色く濁ってしまっている。
スパジャポさん、ここ要改善点だと思うよ!
我、潜入捜査ヲ開始スル
関東最大。少し不便な位置にはあるけれど、ゆくゆくは一大観光スポットになるんだろうな。
温泉あり、岩盤浴あり、食事あり、マッサージあり。漫画も読み放題でVODスペースもある。
まさに一日中だらだらできる、ダメ人間製造機。素晴らしいね。
受付を済ませて中に入ると、広い広い。
システムとしては一般的なスパに準拠するもので、入場時にリストバンドを腕に装着し、これを自動販売機にかざせば飲み物が、飲食店で料理を注文するときもこれ一つで決済が完了する。退館時に清算というシステムだ。
↑まさにこの記事のスパのイメージ。
↑小さい画像になってしまうが、これを見てもらえばスパジャポがいかに広いか、そして多種のリラクゼーションスペースが用意されているかが分かると思う。
まずは温泉、そしてお目当ての岩盤浴へ
最初は4階の浴場ロッカーに荷物を預けるついでに温泉に入ることにした。
15種類の温泉とサウナに目移りしてしまいそうだが、今回はとりあえずの温泉だ。
内風呂にサクッと入ってから、熱めの温泉「熱々の湯」に入り、小さな気泡と白いお湯が特徴の「シルク風呂」に軽く浸かってのんびり。
さてさて、お目当ての岩盤浴を心行くまで楽しむとするか。
それぞれに温度が設定されており、広さも部屋のレイアウトも違う。
ここには漫画の持ち込みも可能なので、低温で読書をしながらじっくり汗をかくということもできるが、僕は岩盤浴だけを心から楽しみにここに来たので、入るのはもちろん・・・
一番暑い60.9℃のお部屋でしょう!
入ってから10分くらいは体がじわーっと温まってはいるものの、汗は出てこない。
しかし、体の芯まで温まってくる頃からとめどなく汗が流れ出してくる。❝汗ばむ❞というレベルではなく、玉のような汗がだらだらと・・・。
顔や胸あたりは普段の生活でも汗をかくことがあるが、手の甲から玉のように滲み出る水分を観察すると「岩盤浴に来たんだなぁ」と実感する。
僕は今まで何度か岩盤浴を体験してきて、「いつ切り上げるか」について毎回考えていた。
別に1時間でも2時間でもいいのだが、暑いのを我慢してその場に居続けるというのは得策ではないような気がする。
あくまで自然に汗が流れきったときに切り上げるべきで、その見極めが大事なのではないかと。
そうすれば適度に疲れて、それでいて超回復するという不思議な満足感を得ることができる。
もちろん個人差があることを承知で言えば、そのタイミングは「汗がサラサラの状態になったとき」だ。
先ほど手の甲に汗をかくと書いた。それは最初、玉の汗であり、これをタオルで拭いてからしばらく経つとまた玉のような汗が出始める。
これをさらに拭き取ると、次かその次にかく汗はしっとりしてサラサラした汗になるため、「体の中の悪い成分は抜けたんだな」と判断して切り上げることにしている。
汗がサラサラになっている頃には全身ずぶ濡れである。この状態で涼しい外気に当たる瞬間が気持ちいいことこの上ない。
でっかいかき氷や!
スパジアムジャポンでは岩盤浴で熱くなった体を冷ますための専用の冷却ルームを備えている。
自動製氷システム。水族館のペンギンが喜ぶやつ。
漫画や食事も楽しめます
漫画スペース。
防水フィルムが付けられているので、岩盤浴への持ち込みが可能。
オープン間もないのに焼けやヨレが散見されるが、むしろ新品で揃える方が意味のない投資と言えるだろう。
読み放題で乱雑に扱われる想定で、汗や蒸気で汚れることも考えれば古本を一括で購入した方が合理的だもの。
汗も引いてきたので、のんびりできるところを探す。
ハンモックじゃないか。小学生の頃のキャンプ以来だな。
ハンモックに揺られながらぼーっとする。
目の前が海や山なら気分もいいだろうが、駐車場を見てもなぁ。
なんか曇ってきたし。
建物内に戻る。
ほう・・・、「あんま王2」か。あー、あれね、世界的に有名なやつ。アメリカで特に人気のやつね。1は素晴らしい名機だったけど、その後継機が出ていたんだね。知ってる知ってる。
お腹が空いたので、併設のカフェスペースで昼食をとることに。適度に塩分が取れてサクッと食べられるカレーをチョイス。
さすがに12時ともなるとかなり人が増えてきて、一番広いフードコートはとても席が取れそうな様子ではなかった。
そうそう、会計は全てこの魔法の鍵で一発。
程なくして呼び出しがかかり、キーマカレーとレモネードを持って自席へ。
温泉メインの施設での昼食なので全く期待していなかったのだが、しっかりとスパイスが効きつつも挽肉の甘みも引き立ち、非常に本格的なカレーであった。
レモネードも酸味と甘みのバランスがちょうどよく、実力を感じさせる。
食事の方もやるじゃないか、スパジアムジャポン。
ごちそうさまでした。おいしゅうございました。
スパジアムジャポン総評
条件を満たせばこの世の天国
この後もう一度岩盤浴に入り(1回目は前座で、今回が本番)、身体の水分が抜けきったのではないかと思えるくらいに出た汗を温泉で流す。
汗をかくと当然疲れるが、それ以上に疲労回復効果があり、帰る頃にはむしろ元気になっている。
もっとゆっくりしたい気分もあったが、人混みに巻き込まれるのは避けたいので、これくらいで引き上げることにしよう。現在の時刻は14時なので、約3時間半くらいの滞在であった。
あとで改めて書くが、施設としての充実度はほぼ完璧である。
ただ、どうしても人が増えてくると定員が決まった岩盤浴にスムーズに入れないだとか食事をするのにストレスを感じるという問題が発生するため、満喫するのであれば人の少ない平日ということになるだろう。
平日に温泉に入って、岩盤浴も楽しんで、好きなもの食べて漫画を読んでリクライニングで動画を鑑賞する。まさにこの世の天国であろう。
欲を言えば別料金で個室を借りられて、そこで昼寝や宿泊ができたら言うことなしだが、それを望むのも贅沢なので、スパジアムジャポンには今のスタイルで頑張っていってほしい。
帰りはここで清算。追加料金が発生しない場合には経由する必要はない。
僕は館内でいろはす(130円)と昼食(1,290)円を清算し、また晴れ間が見えてきた東久留米の町に戻っていくのであった。
ちなみに帰りもバスである。最悪行きは徒歩でもいいけど、帰りは流石にバスを使うよね。
あえて苦言を呈するなら
さて、おおむね大満足だったスパジアムジャポンであるが、2点ほど気になる点があった。
ひとつは「場所取り問題」、もうひとつは「スタッフさんが館内をカバーしきれていないこと」である。
まず「場所取り問題」についてである。スパジアムジャポンには施設内の各所にベンチやリクライニングチェア、寝転がることのできるフリースペースやVOD用のボックス席などが用意されており、利用者は各々自由に場所を選んで思い思いに過ごすことができる。
ただ、このような仕組みにおいては❝共用スペースを私物化する❞とか❝自分の荷物を置いて専有する❞というマナーの悪さが目立つことになる。
館内アナウンスで過剰な場所取りに対する注意喚起をしていたが、一向に改善されることはなく、一度居心地のいい場所を確保したら何としてでもそこを死守するという層がいて、後から来た人は共用スペースを自由に利用できないという事態に陥る。
彼らの気持ちは分からないでもないが、そこは完全にマナーの問題なので、ストレスなく過ごすためにはやはり人の少ない平日を狙うべきだろう。
ちなみにスパは比較的長時間滞在する人が多いため、時間の経過により人口は増える一方である。
しかしながら、そこまで窮屈だとか手狭な印象を受けなかったのはスパジアムジャポンの敷地が広大でキャパが大きかったからである。
この広さを悠々と使うことができたら気持ちがいいに違いない。
もうひとつの「スタッフさん不足問題」であるが、これは特に入場口で顕著に現れていた。
入場の際にはリストバンドに利用料の払い込み情報を読み込ませる。当然この作業は利用者各人が行うのだが、非常に時間がかかる。
まず、前売り券をクレジットで購入している人と当日現金で支払う人が共通の機械で情報の読み込みをしなければならないのが問題だ。
映画館等では「オンライン決済専用窓口」なるものがあり、当日窓口でチケットを厳禁購入する人としっかり棲み分けができているのだが、どう考えても窓口を2つに分けた方が効率的である。
そして、利用料の払い込みは1件ずつ行う必要があることから、家族連れで4,5人分の読み込みをするとなるとそれなりに時間がかかるし、それを一任されたお父さんお母さんが機械の使い方が分からずに立ち往生してしまうことが多いこと。
それをサポートするスタッフさんも近くにいないので、渋滞はどんどん伸びていく・・・。
「窓口の棲み分け」「スタッフさんを配置する」という点を要望したいところである。
充実感に心を満たす
バスで東久留米駅に向かい、電車に乗り換えて帰路につく。帰りは奥華子さんでいこう。
約1日半の小旅行であったが、想像よりも盛り沢山で実りある時間を過ごせたように思う。
こんなに気軽に楽しめるのであれば、3連休を狙って近場への小旅行を企画してみてもいいかもしれない。
最寄り駅に帰ってきてから少し早めの夕食を食べることにする。いつもの中華料理屋だ。
↑今回はまさかのレバニラ定食じゃないオーダー。ここは麺料理も美味しいんだ。
まとめ
ざっくりとした計画の下に実行された「小江戸・川越・東久留米1泊2日小旅行」であったが、終わってみれば内容盛り沢山で充実したものとなった。
下に書くように当初宣言した予算2万円は無事にクリアでき、特に不自由も感じることもなく快適に過ごすことができた。
最後に要点をまとめるならば、
川越と東久留米は観光地としておすすめ。ただし、大型連休を除く。
といったところだろうか。平日に有休をとってのんびりと日帰りで楽しむのが正解なのかもしれない。
【出費】
・西武新宿線西武新宿駅から本川越駅→494円
・しあわせ稲荷お賽銭→5円・熊野神社御朱印→500円
・蔵里昭和蔵利き酒→500円
・蔵里大正蔵天ぷらうどん→1,350円
・中市本店猫まんま焼きおにぎり(鰹節、鰯節)→500円
・鶴ヶ島ビジネスホテル→6,000円
・居酒屋利休→3,180円
・コンビニ明日の朝食や飲み物→718円
・東武東上線鶴ヶ島駅から川越市駅→165円
・西武新宿線本川越駅から西武池袋線東久留米駅→340円
・東久留米駅バス停から東久留米団地バス停→175円
・スパジアムジャポン入場料(入浴+岩盤浴+タオルセット)→1,500円
・スパジアムジャポン館内利用(飲料、昼食)→1,420円
・東久留米団地バス停から東久留米駅バス停→175円
・西武池袋線東久留米駅から西武新宿線西武新宿駅→401円
・最寄り駅で夕食→830円
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計18,253円
↓時々ぶらりと旅に出ています。