うたかたラジオ

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【刹那的放浪記②】西巣鴨 前編

刹那的放浪日和

およそ1カ月半ぶりに目的なき旅❝刹那的放浪❞に出ておりました。もう夏は終わって外出にはちょうどいいと思っていましたが、当日は暑かったですね。

↓前回の刹那的放浪記はこちら。

www.utakata-radio.com

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今回訪れる地は、西巣鴨。おばあちゃんの原宿として巣鴨は有名ですが、西がつくと急にマイナー感が出てくる。そうか、メジャーな地名に方角がつくとメジャー感が若干薄れるのか。

西新宿、東中野、南品川、北赤羽。なるほどなるほど。その辺狙っていくのもいいですね。

 

そんなわけで、何があるかよくわからない西巣鴨へ出発。

 

 

謎に包まれた土地、西巣鴨へ

数年ぶりの都営三田線

都営三田線に乗ったのは何年ぶりだろう。都営三田線は、目黒から西高島平をつないでいる路線。目黒方面は「白金台」だとか「三田」、「日比谷」「大手町」とお洒落でメジャーな地が犇めいているので、刹那的放浪でお邪魔することは余りないだろう。

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しかしながら、西に進むと、「本蓮沼」「志村三丁目」「蓮根」「西台」、とどめの「西高島平」。都営三田線、いいね。実にいいよ。

そうこうしているに到着。西巣鴨ー、西巣鴨ー。

謎アートに遭遇

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地上に上がると謎のアートを発見。豊島区のキャラクターなのかな?一番右下の小さいのは口がないけれど、呼吸はできるのだろうか。いや、常識を疑え。赤いのはただの穴で、横並びの点の下の黒丸が口かもしれないぞ。そうなると、小さい奴の左の子が呼吸できなくなる。赤いのは実は鼻で、鼻呼吸しているのか。難解だ。

 

庶民に映画を

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少し歩くと、年代物の銅板が出現。一番下の行には「戦前の日本映画界では製作本数最多を誇り、配給・興業の一貫体制を堅持し最も大衆に愛された映画会社であった」とある。

大都映画についてWikipediaより抜粋。

大都映画の製作方針は、完全に娯楽に徹することであった。観客をハラハラさせたり泣かせたりすることに特化し、1年間に100本もの映画を大量生産した。メジャー他社や評論家からは粗製乱造及び内容が無いなどと酷評されたが、観衆からは理屈抜きに面白い大都映画は圧倒的に支持された。

大都映画の創始者河合徳三郎の「楽しく、安く、速く」をコンセプトに、「敢て高尚を狙わず、上品振ろうとはせず、所謂批評家と称する人々には低級と云われようとも意に介さずして製作方針に更改を加えようとはせぬ」(昭和10年10月5日『国際映画新聞159号』から)とされて粗製乱造と言われても方針は変えなかった。

他の会社からは「B級三流」と揶揄されながらも、河合徳三郎は「女給と工員と丁稚や子守っ子たちに喜ばれればいい」と明言していた。そこには映画を余裕を持って見られる月給取りや学者や学生でなく、小銭をかき集めて映画館に駆けつけて日々の暮らしの疲れを映画の楽しさや面白さで吹き飛ばそうとする貧しい人々が彼の映画の観客であることを彼自身がイメージしていたからである。

 経営方針が一貫している企業は応援したくなる。決して背伸びせず、多くの国民に笑いと感動を届けたい。日頃お金や時間に余裕がない層にも安くて楽しいものを提供して、疲れを発散してほしい。入場料も他の映画会社の半額近くまで落とし、特に子供にはタダ同然で映画を観る環境を作ったという。

製作本数最多というのも15年間で約1,300本というから驚きだ。

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現在、その跡地は建て替え工事中の豊島区立巣鴨北小学校の代替校舎として利用されている。2004年から2016年までは演劇場として、さらにその前は朝日中学校(後に巣鴨北小学校に統廃合)という学校があったそうだ。

 

西巣鴨の深みへ・・・

街の欠片、いろいろ。

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ノスタルジーに気分を良くしながら先を進むと、『劇的ビフォーアフター』に出てきそうな鋭角な建物を発見。外階段に苦労がうかがわれる。デッドスペースにするよりは通路にするほうが賢いもの。
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暑い。この日は10月初旬、連休中日。天候快晴。長らく台風によりぐずついていた雨空がカラッと冴え渡り、気温は30度を軽く超えた。照り付ける太陽が過ぎ去ったはずの夏を思い出させる。
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おっ、都電荒川線かー。ちょうど到着のタイミングに出会えた。今度はこれにのって放浪するのもいいな。西巣鴨、ええやん。
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こんなところに朝日中学校の痕跡が。ん?朝日小学校・・・。

このあと当てもなくぶらついていたところ、写真には残念ながら残っていないものの、朝日小学校の前を確かに通っていた。偶然にも。

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流石に暑くなってきたので、路地裏に入る。日陰でやや涼しい。こういう細くて昔ながらの道は落ち着くね。
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細い路地を抜けて、また大通りに出る。『紅い扉』。本当に紅い扉なのか、確かめてくれようぞ。
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紅いー!想像以上に綺麗な色味だ。そうそう、バーなんて中が見えないと入りづらいからね。ガラス部を作ったのは英断だと思う。

 

お約束だから、この言葉を書いておこう。

 

せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ。

 

伝説のクソゲーである『デスクリムゾン』。何が「せっかく」なのか分からないし、選ぶも何も扉は一つしかないし。そもそもその扉赤くないし。クソゲーのクソゲーたる所以である。

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(出典:デスクリムゾン)

コンバット越前、しっかりしろ。DiningBar紅い扉を少しは見習うといい。


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おお、柿が生ってる。これだけしっかり実っていると、秋の終わりころには下が完熟柿まみれになってしまうだろう。
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どこまでも広がる青、蒼、碧・・・。元気がもらえる気がする。
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今日は久しぶりに暑いねー。鳩もとぼとぼ歩いてる。
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立派な寺じゃないか。ここを右に曲がると細くて長い道。ずっと墓地が続いている。子供の頃は墓地は不気味でで出来れば近づきたくない場所だったけれど、脈々と続いてきた家系を守るという意味合いに気づいてからは、やけに尊く感じられるようになった。
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 細い道を抜けると公園に出た。犬に厳しい公園だ。もうすぐ昼か。自動販売機で水を買って休憩。さて、後半戦と行きますか!