うたかたラジオ

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古き良き中華料理屋、木場・来々軒で看板メニューのタンギョー(タンメン&餃子)を食べて大満足したお話

タンギョーをお腹いっぱい食べたい。

思い立って、ぐずつく天候の中、江東区・木場にある来々軒に行ってきましたよ。

ちなみに『タンギョー』とは、タンメンと餃子のセットメニューのことです。

現代はラーメン戦国時代。ラーメンが生活に浸透していて、街を歩けばどこかしらにラーメン屋を見つけられるほどですが、タンメンって何となく印象が薄いのではないかと思います。

「あっさり塩味で野菜が載っているやつ・・・」。

中華料理屋を覗けばラーメンのメニューの中にしれっと入っていたりしますが、タンメン専門店は少なく、普段食べる機会もあまりないかと思います。

でも、タンメンって美味しいんですよ。そして、餃子と合うんですよ。

ということを来々軒のタンメンを紹介しながらお伝えできたらと思います。

曇天の木場駅

永代通りに沿って歩く

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6月某日。あまり天候が優れないが、どうしても来々軒のタンギョーが食べたい僕ははるばる江東区・木場まで足を運んでいた。

時刻はちょうど昼時。狙って行ったわけではないが、到着がちょうど12時前だったのだ。
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東西線木場駅を出て、永代通りを東に真っ直ぐ進めば来々軒に辿り着くことができるので、非常にわかりやすい。

上の写真でいえば、並んでいる白と黒の車が走ってきた方向に向かっておけば問題ない。
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沢海橋を渡って。
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雨で川の水が濁ってるなぁ。

 

古き良き中華料理屋の店構え

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真っ直ぐな道を5分ほど歩いて来々軒に到着。いかにも❝昔ながらの中華料理屋❞という佇まいである。

店内を覗くに客入りは8割程。運よく並ばずに入れそうだ。
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表にメニューが出されている。

今回狙っているのが一番上のタンメン+餃子のセット『タンギョー』。セットメニューとはいえかなり強気の価格設定だ。

ラーメン屋でラーメンとチャーハンもしくは餃子のセットが1,000円を超えるとちょっと高いなという印象を受けるが、ここは1,000円を大幅に上回っている。

メニューを観察してみると、タンメン単品が750円であり、極めて普通の価格である。

餃子の単品を見てみると1人前510円。2人前だと1,020円。なるほど、餃子が高いわけだ。

ちなみにタンギョーは、タンメン(単品)750円+餃子1人前510円→1,260円である。セットにしたところで1円も安くならないのだ。

ここでひとつ考えてほしいのが、「セットにしたら安くしなくてはいけない道理があるのか」という点である。

セットにしたからといってお店の手間が減るわけではない。味に自信があれば高くても人は来る。

 

来々軒

まずはお通しの野菜

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早速券売機の左上にある看板メニューのタンギョーのボタンを押す。

食券を店員さんに渡すとお冷やが出てくるのとほぼ同じタイミングでタンメンの野菜部分がお通しとして供される。もちろん料金はタンメンに込みである。

そのまま食べても微かな塩味と野菜の甘みが感じられて美味しい。

餃子を焼くにしても、タンメンの少し太めの麺を茹でるにしても多少の時間がかかるので、その間に手持ち無沙汰にならないよう、メインのタンメンへの期待を高めるようにお通しを出すというお店側の粋な計らいだろう。
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備え付けの特製ラー油をかけても抜群に旨い。ただ、このラー油は花椒を多めに入れているのか、痺れるような辛さがあるため、あまり入れすぎるとせっかくの繊細な味が分からなくなってしまうので、ほどほどにした方がいい。

 

餃子とタンメン到着

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ちょうど野菜を食べ終わった頃に餃子とタンメンが到着。どちらも大ボリュームである。
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見るからにもちもちカリカリの美味しそうな餃子だ。写真ではわかりづらいかもしれないが、かなり大ぶりで、普通の餃子の2倍はある。

 

キリッと淡麗、野菜の甘みの滲み出たスープと中太縮れ麺の相性は抜群

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麺を覆いつくすほどの山盛りの野菜。タンメンはこのたっぷりの野菜がラーメンというジャンク感を打ち消してくれるので、食べた後の罪悪感がないのが嬉しい。
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ひと口スープを啜る。

実に爽やかでキリッと端麗。丁寧な出汁に溶け込んだ野菜の甘みと適度な塩味。この味は食べ飽きないよなぁ。自然に胃袋に落ちていく。

麺は太くちぢれてモチモチだ。ストレート麺だとあまりにあっさりしすぎて味気ないかもしれないが、この太麺がスープによく絡んで十分な食べ応えと満足感を与えてくれる。

 

食べ応え抜群のモチモチ餃子

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餃子の皮の弾力が歯に気持ちいい。アクセントになる焼き目のカリカリも嬉しいな。

このモチモチは、餃子をタンメンのスープで茹でてから焼き上げているからで、単純に蒸し焼きにしたものよりももっちりした食感だ。

中にはこれでもかというほどの餡が詰め込まれており、カリッ→モチッ→みっちりといった変遷を遂げて口に入る。

肉の存在感とにんにくのパンチも十分に感じられながら、野菜の高い密度もこれに追従し、ボリューミーだけどライトな食べ応えとでもいうのだろうか。あと1個、もう1個と次々口に運びたくなる吸引力がある。

餃子510円は高いと最初の書いたけれど、この餃子なら510円は安いと胸を張って言える。
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完食。

右上にオレンジジュースが見えるが、団体客が入ってきたときに席を詰めたことに対してご主人が「これ感謝の気持ちです!」とわざわざ忙しいのに厨房から出てきてサービスしてくれたものだ。もちろん写真を撮った後に全部飲み干した。

食べ終わった後ぐだぐだ喋って席を空けない人もいないし、スマホを凝視して❝ながら食い❞をしている人もいない。

適度に活気づいて、満員御礼。食べたら満足してサッと出ていく。非常に店内の雰囲気がよく、それはこの親父さんを始めとした店員さんの普段の努力がなせる業だろう。

昼時ということもあって、後からどんどん客さんがやってきて常に満席の状態が続いているが、殺伐とした感じはなくスムーズに回転していく様は見ていて気持ちがよかった。

今回も大満足の来々軒のタンギョー。ごちそうさまでした。
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駅に戻る途中に観たカオスな風景。どういうことなの・・・?

 

まとめ

旨いものは多少値が張ってもお客さんは集まるし、みな味に満足して帰って行く。

これはお店側が不断の努力で居心地よく美味しいものを提供することを目指しているからであり、これに呼応して常連・一見も関係なく活気ある店づくりに一役買っている。

こんなお店が増えてくれたらいいな。

↓併せて大盛りチャーハンもどうぞ。

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