「そうだ、七福神巡りしよう」
思いついたのが、1月8日早朝。大抵の年始の七福神巡りは1月1日から7日までなので、完全に乗り遅れた感があります。
しかしですね、捨てる神あれば拾う神あり。
そうなのです。1月8日以降も年始の七福神巡りを実施しているところがあるんですよ。
谷中七福神巡り(2022年は1月10日まで)。
谷根千で有名な谷中ですね。夕焼けだんだんの谷中銀座商店街がある谷中。
今回は少し出遅れた七福神巡りを見事挽回する様をお届けします(ちょっとした失敗や反省点はあるけれど)。
谷中七福神攻略ルート
谷中七福神は、東京23区中3区に跨っています。
東覚寺(福禄寿)は北区田端で、青雲寺(恵比寿)と修性院(布袋尊)は荒川区日暮里。
長安寺(寿老人)と天王寺(毘沙門天)は台東区谷中、護国院(大黒天)、不忍池弁天堂(弁財天)は台東区上野にあります。
ルート的には、①上野→日暮里→田端の南から北に上るルートと、②田端から上野に下るルートが効率的ですが、今回は②のルートを選択したいと思います。
改札を出ると早速七福神巡りのパンフレットが。
裏面はこんな感じ。各お寺へのアクセスが簡潔に記載されています。ちなみに押してあるスタンプは各お寺で無料でいただけるものです。
あとで分かりますが、青雲寺(恵比寿)に布袋尊が押されているのが失敗その1、福禄寿に押していないのが失敗その2です。
さて、田端に着いたのが12時前なので、まずは腹ごしらえをしましょう。
田端駅から最初のお寺・東覚寺に向かう途中に「もり一」という回転寿司屋さんがあったので、ここにします。
基本的に一皿180円。平日の12時までに会計を済ませた場合は130円になるようです。
正直あまり期待はしていなかったのですが、実に美味しいです。職人さんが目の前で握ってくれますし、ネタの冷凍感もなければ舎利もいい炊き具合。
特徴的なのは赤酢を使っているところですね。甘めのコクのある舎利がおいしい。
ここで特におすすめなのは巻物かもしれません。変わり種もあるし、ボリュームもあります。
田端駅から北上していくと、案内の立て看板発見。
谷中七福神前半戦~東覚寺・修性院・青雲寺~
東覚寺。
立派なお寺じゃないですか。画面左下の掲示板に七福神の絵がありますが、これがいわゆる台紙でして、和紙でできた巻物を1,000円で購入すると、その後各お寺で200円でスタンプを押していただけます(通常の御朱印をいただく場合は500円)。
駅から近いこともあって、割と賑わっておりました。田端駅で配っているパンフレット片手に道を歩く人を多く見かけます。
弘法大師の像。
本堂を参拝して、台紙を購入。スタンプもしっかりいただきました。
次は青雲寺に向かおうと思いましたが、グーグルマップを見るにこちらから回った方が早いと判断し、よみせ通りの入り口前を通ります。
しかしながら、そちらから回ると入り口のない裏手に入ってしまったので、富士見坂を下ってぐるっと迂回。富士山のマークが眩しい。
現代のような高層ビルができる前は富士山が見えたのかもしれません。今は富士見坂だけで見られる可愛い富士山を楽しみましょう。
これまた立派な修性院。
ここ、失敗ポイント①。
ルート的には青雲寺→修性院を思い描いていたのですが、迂回したおかげで逆になりました。
先ほどの恵比寿様のところに布袋尊のスタンプが押してあったのはそのせいですね。
連鎖的に失敗ポイント②。
最初の東覚寺でスタンプの存在に気付かず空白になっています。東覚寺からここまではそこそこの距離があるため、時間のロスを重視して諦めました(この記事をアップしたら追加でもらってきます)。
続いて、至近の青雲寺。どのお寺も趣と威厳があって素敵です。
谷中銀座で休憩
この辺りでいったん休憩しましょう。谷中銀座でたこ焼きを食べます。
スタンダードな普通のたこ焼き。たこ焼き好きなはずなのに、意外と最近食べ歩きってしないですよね。不思議です。
しょっぱいものを食べたら甘いものですよね。
和栗のモンブランとほうじ茶。日本に生まれてよかった。口当たり軽く、くどさがありません。鼻を抜ける栗の上品な香りと口に広がるさわやか且つ濃厚な甘み。
トイレの消臭剤代わりにお茶を焚くのがオサレポイント。
右手上げているのがお金招き、左手上げているのが人招きだっけ。
谷中銀座の入り口付近の雑貨屋さんで購入した豪快と田酒のおちょこ。欲しかったやつや、これ。
ひときわ目立つ赤い暖簾。こんなお店あったかな。
美味しそうなベーグル。お土産にちょうどいいですね。
この皿も谷中銀座、ベーグルもコーヒーも谷中銀座。大好き、谷中銀座。
日暮れにはまだ早いけれど、夕焼けだんだん。
谷中七福神後半戦~長安寺・天王寺・護国院・不忍池弁天堂~
長安寺。本堂の中に入ってスタンプや御朱印をいただくのですね。
谷中霊園の横を抜けて天王寺へ。
雪解けの天王寺。素敵やん。
大仏様もいらっしゃった。
ちなみに私、毘沙門天推しなので、普通の御朱印もいただいてきました。
天王寺を出てからは上野方面にしばらく歩きます。こういう昔ながらの商店を大事にしたいものです。
これまた立派な寺院。護国院。
こちらも本堂の中に入って賜ってまいります。
完成図をアップに。七福神といえば、宝船に乗ってめでたさ全開の図の印象が強いですが、酒と肴を囲んで仲良く歓談している様子が個人的に好きですね。
不忍池の中央に坐する弁天堂に向かう途中、鴎外荘の前を通りました。
時刻は16時過ぎ。日が暮れてきました。
始まりが12時前で、昼食をとったりお土産を買ったりしながら回っても4時間程度。七福神巡りをしなかったとしても、素敵な散歩だったと思います。
先ほどの毘沙門天で持っていた御朱印長を1冊収めることができたので、年始で切りもいいため新しい御朱印帳を弁天堂で購入。蓮の葉がいいね。
裏には蓮華。一緒に置いていたおやすみ猫の御朱印バンドも可愛かったけれど、個人的にはカエルのバンドを買って、蓮の葉の上でのんびりしていてほしい。
もちろん御朱印もいただきました。前の御朱印が日本橋七福神の弁財天から始まっていて、今回は谷中七福神の弁財天なのは何かの縁を感じる。
完成図。こりゃめでたい。額縁に入れて大切に保管させていただきます。
まとめ
ちょっと出遅れた年始の七福神巡りでしたが、大満足の散歩になりました。美味しいものを食べ、素敵な景色を歩き、参拝することで心が清められ、充足し。
おまけに素敵なお土産もたくさん買い込んで。
この記事が上がるのは最終日の1月10日になりますが、たまたま記事が目に留まって、時間が許す方はぜひぜひおすすめなので足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。そんな自分は福禄寿のスタンプをもらいに東覚寺に急ぎます。
(2022.1.10追記)
東覚寺で福禄寿のスタンプを押してきました。
道中、七福神とは関係ないですが、素敵なお寺を見つけたので参拝し、御朱印をいただいてきました。