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【平成と令和のビビン丼対決】思い出の味・松屋の❝豚❞ビビン丼よ、永遠なれ!

ビビン丼、愛してますか?

僕はビビン丼を愛しています。

松屋 ビビン丼

(https://www.matsuyafoods.co.jp/2019/05/01/4899/)

つい先日知ったのですが、牛丼チェーン店の松屋で2019年5月7日(火)から5月20日(月)まで2種類のビビン丼『平成のロングセラー❝豚❞ビビン丼』と『新作❝牛❞ビビン丼』を店舗別で販売して、期間内により売り上げが多い方を2019年秋以降にレギュラーメニュー化するというキャンペーンを実施しています。

ビビン丼を愛する人間の一人として、この企画に参加しないという選択肢はないのです。

松屋のビビン丼

松屋のビビン丼基礎知識

まず、ビビン丼とは何かという点について簡単に解説しておこうと思う。

ビビン丼は大手牛丼チェーン松屋のレギュラーメニューで、2004年に登場してから2017年に一時販売終了するまで長きにわたって愛された丼の1つである。

ご飯の上は豚肉、キムチ、きんぴらごぼう、刻んだネギと海苔、温泉卵(発売当初は目玉焼きだった)、コチュジャンという構成。

箸ではなくスプーンが提供され、ビビンバよろしく入念にかき混ぜて食べる異色のメニューだ。

2017年に販売を終了した原因としては、「販売数の減少」と「材料供給の困難性」の2つが挙げられているが、少なくとも前者については根強いファンは一定数いたのではないかと思われるので、個人的には後者の理由がメインだろうと推測している。

2018年に期間限定で復活することもあったが、レギュラーメニューに返り咲くことはなかった。

そして今回、5月7日から6月中旬まで(キャンペーン自体は5月20日まで)の間復活し、レギュラーメニューをかけた戦いに身を投じたというわけだ。

 

ビビン丼に対する思い入れ

僕は「牛丼といえば吉野家」というイメージであるし、数ある牛丼チェーン店の中で一番好きな牛丼を聞かれれば吉野家と即答する。

しかしながら、「牛丼チェーン店で一番好きなメニューは何か」と聞かれれば、先ほどの回答よりもさらに即答で「松屋のビビン丼」と言うだろう。

最近はめっきり牛丼チェーン店を利用する機会が少なくなったが、学生時代には松屋に週1回ほどのペースで通っていたし、そこで注文するのは決まってビビン丼であった。

看板メニューの牛丼はあまり口に合わず、今まで何回松屋で食事をしたかは分からないものの、牛丼を食べたのは2回程度であることは確かだ。

あとは直径30㎝程の大きさの更に盛り付けられたやたらとボリューミーなカレーを同じく数回食べただけ。

僕が松屋で注文するメニューの9割方はビビン丼なのである。

牛丼よりも若干お値段が張るのだけれど、その分色も華やかでスプーンで混ぜて食べる特別感もあった。濃いめでジャンキーな味付けをまろやかな卵が包み込む。ご飯が一気に進む傑作である。

当時は確か並盛390円だったか410円だったかその辺りの価格帯で、注文してすぐに出てきたものをバッと混ぜてガッと食べるという学生にピッタリな魅力あふれる丼だったことを記憶している。

 

おかえり、ビビン丼

変わらない食券、変わらないカウンター

情報を聞きつけた僕は、いてもたってもいられなくなって近所の松屋に飛び込んだ。

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松屋に来るのは久しぶりだ。

「ごろごろ煮込みチキンカレー」とやらも復活したそうだ。カレーにも当たり前のように味噌汁が付くのが松屋らしい。旧友に再会したような気恥しさと安心感がある。

食券を購入し、席に座る。まだ昼の時間には早いので、先客は2名。思い思いのメニューを食べている。

最近はタッチパネル式の券売機が主流になっている松屋。ビビン丼は並盛490円か。

食券を店員さんに渡して待つこと2分ほど。感動の再会である。

 

歴戦の勇者、再び

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ビビン丼、久しぶりだねぇ。元気してた?
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おお、味噌汁も。これで役者は揃った。

いただきます。
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そうそう、こうやって豪快に混ぜると美味しいんだ。

冒頭で発売当初は温泉卵ではなくて目玉焼きだったと書いた。目玉焼きは混ざりにくい反面、適度な焦げと食感の違いを与えてくれる。

温泉卵は非常にかき混ぜやすく、マイルド感が一層高まる。どちらも甲乙つけがたい。

十分に混ぜていただく。

口に入れてまず感じるのはコチュジャンとキムチの甘辛さ。そして豚肉の存在感。続いてネギのシャキシャキとした食感ときんぴらごぼうのザクザク感。

これらを統括するは偉大な温泉卵。

様々な味と食感が混ざり合って、ジャンキーな旨さを作り出している。やはり傑作。

皆、出自の違うメンツだけれど連帯感は抜群だ。

「おお、お前も来たか」「いてくれたか、そうかそうか」「オレらまだまだいけるよな」

そんな声が聞こえてくる気がする。
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あっという間に完食。ビビン丼の凄さはここにある。

没頭感とご飯1粒残すのすらも勿体なく愛しく感じる慈愛が心のどこかに生まれる感覚。

以前ビビン丼が復活した際には「昔のビビン丼と似ているけどちょっと違う」「違和感がある」というような評価が一定数あったようだが、今回改めて食べてみると、確かに完全に同じではないが大筋として従来のビビン丼を踏襲しつつ正統進化を遂げた完成度の高いメニューと言えるのではないだろうか。

あと、予期しない角度からびっくりしたのが「味噌汁が美味しくなっている」という点。

昔の松屋の味噌汁はどのメニューにもセットになっている「単なるおまけ」という位置づけで、あるのはありがたいものの味噌にお湯を入れて溶いたものに油揚げの切れっ端を浮かべた粗末な汁、まさに❝味噌溶き湯❞であった。

しかし、現在の味噌汁はどうだ。しっかりと出汁を感じるぞ。そして十分すぎるほどのワカメが満足感を高める。

松屋、お前・・・。

お前ってやつは・・・。

最高やな!

 

まとめ

相変わらずの美味しさ、相変わらずのジャンキー。非常に安定感のあるメニューであることを再確認した。

❝牛❞ビビン丼を食べずに懐かしの❝豚❞ビビン丼を推すのはフェアではないので、期間中にそちらも試してみる予定だ。でも、やっぱり僕は❝豚❞ビビン丼が大好きだ。

ここ数年松屋に足を運ぶ機会が少なくなっていたが、これを機にちらちら顔を出してもいいかもしれないな。

願わくは牛も豚も仲良くビビン丼になったらええやんと思うのだが、勝負の世界は厳しいのだ。

↓ライバルの吉野家のことも記事にしています。

www.utakata-radio.com

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