餃子で有名なところといえば、宇都宮や浜松がまず挙がりますが、東京都江東区の亀戸でも『亀戸餃子』なるものが有名らしいのです。
聞くところによると、餃子を最低2皿(10個)注文するところから始まり、そこから追加注文で皿を積んでいくそうで。
老舗ですし是非とも体験したいところですが、お店の回転率が高くあまりゆっくりとはできなそうなので、あえて「亀戸餃子じゃないけど亀戸で餃子を食べたい」と思い立ち、亀戸の藤井屋さんというところにお邪魔してきましたよ。
↓餃子に敗れた前回の記事はこちらから。
餃子の焼き目に誘われて
亀戸駅から徒歩数分。「亀戸餃子には負けへんで」と言わんばかりに餃子を主張する案内板を発見。
亀戸餃子の裏手の通りにあるので、日々血で血を洗う客争奪戦が行われていることだろう。
案内板が示す方向に歩みを進めると、年季の入った赤提灯といかにも中華料理屋というような黄色い門構えが見えてくる。
情報量が多すぎて一見よくわからないけれど、簡単にまとめてみると、
- 藤井屋はフードファイターや有名人もよく顔を出すお店らしい
- 複数の種類の餃子を組み合わせた「ミックス餃子定食」が売り
- 25人規模の飲み会に使えるキャパがある
- 餃子につきもののにんにくを使用していない
- 餃子のテイクアウトも歓迎だよ
- ネギチャーシュー冷やし中華は添えるだけ
ということらしい。
亀戸・藤井屋
餃子とビールを注文、まずは乾杯
これはたまらんね。
チャーハンやラーメンもあり、これらを注文している方もちらほら見かけるが、せっかく餃子専門店に来たからには餃子オンリーでビールを流し込むという蛮行に興じたい。
とりあえず定食を主軸にしながら、単品で餃子全品盛りを注文することにしよう。それでも余裕があればサイドメニュー的なものをつまんでもいい。
はい、安定の中瓶。
金曜日の夜はこれですよ、これ。
しゅわしゅわー。乾杯!
ビールの炭酸が弾け、1週間で蓄積した疲労も雨散霧消していく。
餃子の到着を期待させる藤井屋スタイル
定食の漬物が到着。なるほど、お通しシステムではないわけだね。
キュウリのキューちゃん的なものでビールを飲む。ふと子供の頃にキュウリのキューちゃんにハマった時期があって、「これとご飯があったら無人島で生きて行けるな!」と妙な勇気を授かった記憶がある。
定食のスープ到着。
漬物がきたからこの流れは不思議じゃないのだけど、中華料理屋のスープは玉子スープか醤油ベースのごま油香るスープが多いので、この蕎麦湯チックな椀は珍しく感じる。
飲んでみると、中華スープというよりもラーメンのスープを感じさせる味わいがある。
以前、神楽坂の龍朋というお店でチャーハンについていたスープがラーメンスープだったのを思い出した。
徐々に全貌が明らかにされていく餃子定食。期待が高まりますな。
餃子定食到着
主役の餃子定食が到着。これ、絶対旨いやつだ。
手前がバリバリ餃子のミックス定食(左手がベーシックな元祖餃子で左の四角いのがバリバリ餃子)で、奥がしそ餃子(左)とチーズ餃子(右)定食だ。
ああ・・・神々しい・・・。
餃子の下にキャベツが敷かれているのが藤井屋さんのデフォルトスタイルらしい。
「キャベツニハ、ソースカケル」と定員さんが中濃ソースを持ってきてくれた。
餃子定食を騙る際にこのアングルは欠かせないよね。
餃子ワンバウンド白米アングル。
焼き目はパリパリで反対側はもちもちしっとり。にんにくは不使用ということだけど、ニラと生姜が効いているのかな、パンチ力は十分。
あっさりと軽い口当たりなので、次々と食べ進められる。
しそ餃子も安定の組み合わせだし、チーズ餃子も羽根の部分だけでなく中にもチーズが混ぜ込まれていて濃厚な味わい。どれも文句なしに旨い。
餃子に舌鼓を打っている間にもお客さんは絶え間なく来店し、2階の席も盛況なようだ。
店内の雰囲気も明るいし、確かな実力を感じる餃子が勢いよく出てくる藤井屋さんが愛される理由もわかるなぁ。
追い打ちをかける全品盛り
定食の終わりが見えてきた頃に全品盛り到着。
なんだろう、餃子が盛り合わせになっているのってワクワクする。先ほどの定食に入っていなかったのは黒豚餃子とエビ餃子だね。
こんなんビールが進みますわ。
うだうだ―と飲んで大満足で店を出る。餃子定食2つと瓶ビール、全品盛りを合わせても3,000円行かない会計。サクッと美味しいものを食べるのには最適だ。
チャーハンも美味しそうだったので、また来たいな。
まとめ
有名な亀戸餃子のすぐ裏手にある老舗中華料理屋・藤井屋は確かな実力を感じる人気の餃子専門店だった。
やっぱり餃子とビールの相性は抜群で、金曜日の仕事終わりに小さな宴会を演出するにはぴったりだ。にんにくを使っていないので匂いも気にする必要がなく、女性にもおすすめできる素敵なお店だった。