『伝説のすた丼』が売り出す新メニュー・期間限定メニューに果敢に挑む企画、本日も始まります。
↓今回挑戦するのはこちら。
『ワイルドすたみな焼きすき丼』。
終わりゆく平成を偲び、新たな元号を歓迎すると同時に12ヶ月連続増収増益を記念して、ドでかい豪華すき焼き丼が登場しました。
これは食べなくちゃ。
この丼の存在を知った日は偶然「すき焼き食べたいなぁ」と考えておりまして、冷蔵庫に牛バラ肉と長ネギがあったので、帰りに春菊と焼き豆腐と白滝を買っていこうと思っていたんですよ。
千載一遇ってやつですね。
手間とコストをかけた『ワイルドすたみな焼きすき丼』
レギュラーメニューと比べて期間限定のメニューはやや提供速度が遅く、手間がかかることが多い傾向にあるが、見るからに複雑な調理過程の『ワイルドすたみな焼きすき丼』。
また、普通のすた丼は豚肉だが、この丼に関しては牛肉。
かかる手間もコストも桁違いやぞ、と。大盤振る舞いである。
この待ち時間が食欲を加速させる・・・。さぁこい、さぁこい!
おお、これは豪華だ。
山盛りの牛肉の下にはもやしがどっさり。すき焼きに欠かせない「焼き豆腐」「長ネギ」「しらたき」「水菜」「椎茸」が彩りを添える。
そしてすた丼には付きものの生卵。
すき焼きという長年の相方を見つけて嬉しそうだ。
パッと見そこまで分量があるようには見えないが、実際には800gを超すなかなかのボリュームが頼もしい。
すた丼と言えばガツンとにんにくが効いたパワー飯である。この焼きすき丼も多分に漏れずにんにくが使用されている。
しかし、「すき焼き+にんにく」という組み合わせは未だかつて聞いたことがない。
「甘辛さ+にんにく」は合うが、「甘さ+にんにく」は未知の領域だ。
想像の上では合わないのだけど、合わせてくるだろう、君ならね。
それでは、すた丼の意欲作をいただくことにしよう。
いざ、実食
どのようにして食べ進めていこうか。
卵を解いて丼の上部をすき焼きとして食べるのもアリだが、丼としてかき込むのが粋というものだろう。
やはりこれだ。卵を崩しつつ肉をいただく。
甘辛だれに牛肉の良質な脂の風味。まさにすき焼き。
それでいてしっかりと感じるにんにくのパンチ。これはすた丼だ。
メインの肉
しっかりと味付けされた牛肉は柔らかく、脂の具合もちょうどいい為、非常に食べやすい。
やや砂糖が強めな甘めの味付けだが、ご飯のおかずに適する絶妙な塩梅である。
噛み締めるとじわっと染み出す脂と割り下の甘み。
それと同時ににんにくの香りが立ち上る。
すき焼き丼なのに、すた丼。
すた丼なのに、すき焼き丼。
対極にありそうな2つの顔が違和感なく共存している。
すき焼きの割り下と生卵によってまろやかになってはいるものの、にんにくは確かにそこにいて、彼にしかできない仕事をしているのだ。
「すき焼きににんにくって合うんだなぁ」
食べ進むたびに納得は深まって行く。
彩りのサイド具材
この丼の素晴らしい点は肉だけではない。
サイドを固める「焼き豆腐」を始めとしたすき焼きでおなじみの具材からも目を離せない。
しっかりと味の染み込んだ具材。当然だけど、それぞれに異なった食感、噛み締めたときの味の広がりがあり、しみじみと旨い。
通常のすた丼では野菜要素が「長ねぎ」くらいのものだが、水菜や椎茸、ヘルシーな豆腐が入ることでここまで“免罪”を感じるのか。
すた丼全般に言える「アホみたいな高カロリー」を浄化して、無かったことにしてくれる。
許し。赦しなのである。
最初から最後まで“すき焼き丼”であり“すた丼”
食べ始めの「すき焼きなんだけどすた丼!」という感動が、食べ進むに連れて「これは…ワイルドすたみな焼きすき丼…!」と納得。
そして、食べ終わっても「すき焼きとすた丼を同時に味わった」という満足感。
ごちそうさまでした。
最初から最後までスタンスを崩さず、『ワイルドすたみな焼きすき丼』の名に恥じない珠玉の丼がそこにはあった。
“すき焼き丼”であり、“すた丼”である。
まとめ
今まで何度かすた丼の新メニューを実際に食べて紹介したきたが、そのどれもが持ち前の豪快さを持ちながらも創意工夫の跡が色濃く滲み出た「努力の産物」であることを感じさせる。
今回の『ワイルドすたみな焼きすき丼』についても本来であればミスマッチと思われる「甘さ+にんにく」を見事に調和させまとめ上げた功績に賛辞を送りたい。
↓過去のすた丼検証レポートはこちらから。