.壁一面に日本酒のラベルが貼り付けている居酒屋さんって多いじゃないですか。
あれに昔から憧れがありまして、個人でやる分には限度があるものの、小規模ながらいつか実現したいなと考えていたのです。
↑以前利用した居酒屋さんの写真です。お店の方には許可をいただいております。
ただ、「そもそもラベルをどうやって剥がすか」「剥がしたラベルをどうやって保管するか」に苦慮していたため、なかなか重い腰が上がらなかったのが事実です。
でも、やっぱり憧れは捨てきれないわけで、趣味の一環としてこれから日本酒ラベルのコレクションをしていきたいと思います。
今回の記事は「ラベルの剥がし方」をメインで書き、別記事で「ラベル保管編」をお送りしたいと思います。
実はとっても簡単「ラベル剥がし」
まずは完成品
いつか剥がそうと思って飲み終えた日本酒の直近5本がキッチンの収納に保管されていたので、試しに剥がしてみたものが上の画像。
日本酒のラベルって本当にどれも個性的で綺麗ですよね。瓶やキャップも素敵なので保管しておきたくなりますが、それではキリがないのでとりあえずラベルだけ。
僕はそこまでお酒が強いわけではないですが、日本酒や焼酎のラベルを眺めるのが大好きで、たまにこうして図鑑の写真を見ながら想いを馳せているのです。
『七賢』on『七賢』。初めて剥がした割に結構綺麗ですよね。
この❝剥がし作業❞がとにかく簡単で、かつ、気持ちいいのです。
ラベルの剥がし方色々
ラベルを剥がす方法はいくつかあります。
- お湯に漬けて水と熱で糊を溶かす
- ドライヤーを使って熱で糊を溶かす
- 専用の剥離剤を使って剥がす
- 専用のラベルコレクターを使って剥がす
- カッター等を使って気合で剥がす
僕はお金もかからず、かつ、簡単な1のお湯を使う方法で剥がしましたし、今後もそうしていく予定です。
一応、1の方法を選択した理由をメリット・デメリットの観点から書いておこうと思います。
お湯に漬けて水と熱で糊を溶かす方法
【メリット】
- お湯(ベストはぬるま湯)に瓶を漬けて放置するだけで、大抵のラベルはペロリと剥がれる。
- 同時に何本もラベルを剥がすことができる。
【デメリット】
- ラベルは基本的に紙で作られており、十分に浸水した紙は非常に脆いため破れる恐れがある。
- 乾かすときに表面の凸凹ができやすい。
- 放置とはいえ時間がかかる。
【評価】
一度お湯に漬けさえすれば、後は放置で知らぬ間にラベルが剥がれて水面に浮いているのが大半なので非常に楽である。
糊のつき方によって勝手には剥がれないタイプもあるが、水中で軽く瓶をゆすってあげることでひらひらと剥がれるものも多い。
気にならない人であれば、風呂の残り湯を利用するのもありであるし、もっとも手軽で簡単である。
ドライヤーを使って熱で糊を溶かす方法
【メリット】
- お湯を使うよりも効率的にピンポイントに糊に熱を加えることができ、紙に対するダメージも少ない。
【デメリット】
- 一定時間熱を当て続けることによって瓶が高温になり火傷の恐れがある。
- 熱を加えながらじっくり剥離していくので時間がかかる。
- 焦りは禁物。せっかちな人には向かない。
【評価】
お湯を使って剥がしたものと同じ銘柄があったので、ドライヤーと霧吹きで剥がしてみたところ、お湯に漬けるよりも確実に剥離できるため好印象であった。
ただ、デメリットでも書いたように完全に剥離するのに時間がかかり、この作業に付きっきりにならなければならないのがマイナスポイント。複数同時並行できないのも痛い。
専用の剥離剤を使って剥がす方法
【メリット】
- 専用品であり、溶液が揮発性であるため仕上がりが非常に綺麗である。
【デメリット】
- コストがかかる。
- 溶液で糊をゆっくり溶かしながら剥がしていくので、時間がかかる。
【評価】
今回はお湯とドライヤーの方法しか実践していないが、以前剥離剤を使ってガラスや壁面のシールを剥がしたことがある。
さすが専用品ということで効果は抜群だが、やはり綺麗に剥がしきるにはそれ相応の時間がかかり、急ぐと問答無用に仕上がりに影響するので、自分との戦いと言える。
専用のラベルコレクターを使って剥がす方法
【メリット】
- 専用のテープにラベルの表面を剥がして写し取る形で採取するので、失敗が少ない。
【デメリット】
- コストがかかる。
- ラベルの表面のみを剥がすので、現物とのイメージが異なることがある。
- ラベルの表面の微妙な凹凸や触感を楽しめなくなる。
- 保管に制約がかかる。
【評価】
ラベルの表面を専用のシールに剥がし取るため成功率は100%に近いだろうが、デメリットで触れているように、日本酒のラベルの独特な風合いや質感が失われてしまう恐れがあるのが痛い。
また、保管の際には不可避的にラベルコレクターもこれに随伴するため、行き先が限られてしまう。
カッター等を使って気合で剥がす方法
メリットは「剥がした」という充実感。デメリットは成功率の低さと仕上がりのムラ。❝自己責任❞という現代における放任主義かつ自由への疾走に賭けたい方にはおススメ。
さぁ、お湯で剥がしてみよう
最後の1本『上喜元』をお湯を使って剥離することにしよう。40度ほどのお湯をラベルが浸かるまで足しているところだ。
写真をじっくり見てみるとラベルの左端が若干浮いてきている。これはチャンスである。
このまま放置しておけば、いつの間にかぺろんと剥がれて水面に浮いてくることだろう。
2時間経過。ところどころラベルと瓶の間に隙間ができているが、一向に剥がれる気配がない。
さらに1時間経過。瓶を揺すってみるが、それでもダメなようだ。
うーん、失敗か・・・、とラベルの端をめくってみると、あっけなくぺろっと剥がれた。
糊が強化なタイプだったようだ。
基本的にはお湯に浸かった紙は脆いので触るのは厳禁だが、紙質に応じて剥がしにかかってもいいのかもしれない。
↑剥がして乾かしたもの。
まとめ
長年憧れだった日本酒ラベルの収集をついに始めることができた。
あくまで個人でやっていることなので、お店にあるような何百枚ものラベル収集はできないかもしれないが、コツコツ集めていくことにしよう。
次回は保管編ということで、自分なりにこだわった保管方法を紹介していきたいと思う。
↓お酒に合う料理を探し求める過去記事はこちらから。